プロローグ
事の発端は、ある小学校で起こった失踪事件である。東京都内にあるその小学校は、特に変わった所はない、至って普通の小学校であった。しかし、この事件で一躍有名となり、都内で最も有名な小学校と言っても差し支えないレベルにまで知名度を上げる事になった。
【光星小学校 児童集団失踪事件】
2015年7月24日(金)、〇〇市立光星小学校、4年2組の生徒28名全員が、突如として失踪した。5時間目の授業が終わるまでは全員授業に出席していたようだが、その後、まるで瞬間移動してしまったかのように、児童達は忽然と姿を消してしまった。
当然ながら、この事件は世間を大いに騒がせた。「神隠し」のようなこの事件は、警察もまるで手掛かりが掴めず、捜査は難航を極めた。
さらに不自然な事に、児童達が消えたと思われる時間帯、何と校内の監視カメラは全て止まっており、何も記録されていなかった。
以下、失踪日翌日のとある新聞記事を記載する。
【激震】東京都心の小学校で児童28人が集団失踪 手掛かりなく警察が捜査
昨日24日、東京都心にある市立光星小学校で、4年2組に在籍する児童28人(男児14名 女児14名)全員が、突如として姿を消すという前例のない事件が発生した。警視庁は、重大な人身事案として捜査本部を設置し、全力で行方を追っている。
失踪が確認されたのは、24日午後13時45分頃。5時間目の授業が終わった後、担任教師が次の授業準備のために職員室に戻った約10分の間に、教室から児童全員が姿を消していた。机や椅子には手つかずの学用品がそのまま残されており、逃走や外部からの侵入を示す形跡は今のところ確認されていない。
校内に設置された監視カメラは、当該時間帯のみ録画が停止しており、原因は現在調査中。学校関係者によると「当該カメラに不具合の報告は一切なく、記録が残っていないのは極めて不自然」とのこと。
児童の保護者達は校門前に詰めかけ、不安と混乱の声が広がっている。
警察による広域捜索、近隣住民への聞き込み、通信記録の調査などが行われているが、これまでのところ有力な手がかりは得られていない。
事件発生から一夜明けた今も、28人の児童の行方は分かっておらず、関係者の間には不安と緊張が高まっている。
この失踪事件から10年が経過した。
未だに失踪した児童達の行方は分かっていない。




