サーシャ・マニア
「あなたの両親に話は聞いているわ。貴方魔法が使えないらしいじゃない。」
サーシャが僕に告げる。
「はい、、やっぱり魔法が使えないことはいけないことなのでしょうか。」
「えぇ、なんせ魔法というのは神様から授けられたものだからね、魔法が使えないことは神様を侮辱しているともとれるわ。」
「それにあなた、学院に入るらしいじゃない。魔法が使えないことがバレるとちゃんとした学院生活ができないかもよ、」
「でもあなたが入る学園は、武力に適しているのなら試験は合格できるわ。でも合格できたからって充実した生活が送れるかは謎だけどね。」
改めて僕は魔法が使えないことへの無念を覚えた。
でも考えててもしょうがない、早速稽古をつけてもらうとしよう。
早速だけど貴方の実力が知りたいわ。
サーシャが胸に魔法で鏡をつける。
「私の胸に魔法で鏡を付けたわ、まぁ魔法だから割れないんだけどね。この鏡に触れたら貴方の勝ち。
10分以内に触られなかったら私の勝ち。そして、この戦いにおいてルールを3つ付けておくわ。」
「一つ目、魔法を使ってはいけない、あなたには関係ないけど私は魔法を使わず戦うわ。」
「二つ目、鏡以外にも相手がギブアップ、戦闘不能になったらその時点で終了とする。」
「そして最後に三つ目、全力で戦うこと。私が全力で10分間逃げて勝つって言う手もあるけど今回はやめておくわ。」
「必要ないと思うけど一応プリミスをかけておくわ。」
「プリミス?魔法の名前なのか?」
僕はサーシャに問いかけた。
「そうよ。これを唱え、相手と了承してから戦うのがこの世界の掟よ。この魔法を簡単に説明すると契約。この魔法をかけているのにも関わらずもし契約を破ったりしたら心臓に穴が開いちゃうわ。解除方法はその契約が切れるときね。今回だったら戦闘が終了したら契約が自動的に解除されるわ。」
「心臓に、、穴?」
「そうよ。因みに心臓に空いた穴を治せるのは創造神様だけよ。」
あのお姉さんが?あの人そんなすごかったのか、、、
「何か説明とかある?」
「あ、、特にはないです。よろしくお願いします。」
「じゃあ早速始めるわよ。戦闘、、、開始。」