班別対抗試験とは
「リッカ教授。発言よろしいでしょうか。」
「どうしたの?ラオス・ウィリアムくん」
今質問した生徒の名前は、「ラオス・ウィリアム」という生徒だ。
学園初のミーディオウカーの自分を毛嫌いしている。
授業が始まる前、ミーディオウカーがグランデランクを目指す権利があるだの、自分と一緒のクラスが気に入らないだの言っていた。
そしてリッカ教授がラオスにこう言い放っていた。
「ここにいる生徒さんは、しっかり試験を受け、合格した生徒です。ミーディーオウカーかは関係ないよ。」
正直この言葉に救われた節もある。教授にも恵まれたか。
「班別対抗試験とは具体的にどういう試験なのでしょうか?」
「いい質問ですね。この試験は、4人1組で森の中で1日試験を受けてもらいます。森の中には5つの魔法石が散りばめられていて、1班につき各箇所1つずつ合計5つの魔法石を集めてもらう。勿論集めるのは簡単だが森には、色々な仕掛けや魔物がいます。それらのことを対処しながらはそこそこ難易度が高いだろでしょう。」
「そして、5つの魔法石を集め最初に私に持ってきた班にポイントを渡す。遅ければ遅いほど渡すポイントは少ないです。そこら辺はうまくやっておいてください。」
「試験は一週間後です。各自4人班を作っておいてください。では改めて授業を始めます。」