異世界で第二の人生を歩もうと思います
セミが良く鳴く夏のことである。
「あと一か月生きれれば良いほうでしょう、」
医者が僕にそう告げる。
不思議と悲しみという感情はなかった。
でも両親や兄、姉は鼻水を垂らしながら泣いている。
僕もそうやって泣ける日が来るのかな、、、
その後はいつも通りの生活をしていた。
味の無いご飯、お風呂は入れず除菌シートで体を拭く生活だ
悲しみはなかったとは言え心の底に恐怖心というものはあった。
一か月後医者の宣言通り僕はあっけなく死んでしまった。
「無事に転生できたようで安心したよ!!」
その声で目が覚めた
声のする方に振り返ると胸が無駄に強調されたお姉さんが立っていた。
「僕は死んだのですね。」
「そうね、あなたは死んだわ」
「そうか、、僕は死んだのか、ところでお姉さんは何者なのですか?」
僕はお姉さんに問いかけた。
「私はこの世界の創造神ってやつ!創造神?ってあの創造神?」
「そ!あの創造神!」
僕はもう一つ疑問がある
「僕は死んだはずではないのですか?」
当然の疑問だ。
なんせ死んだはずの僕がこうやって体を動かせるのだから。
創造神が口を開く。
「実はあなたの生まれつきの体の弱さは私のせいなの。」
「だからそのお詫びとして第二の人生を歩ませてあげる♡。」
「それと何かやりたいことはないの??」
「要望を言ってごらんなさい。」
僕は悩んだ末、僕は創造神に告げた
「生前できなかったことをしたいです。友達と他愛もない話で笑ったり、恋愛もしてみたい。
趣味と呼べる趣味もなければ特技もない。
だから新しくいろいろなことに挑戦したいです。」
僕は創造神に告げた
「決心がついたようね!、では新しい人生を楽しんできてね~!!」
「第二の人生、、か、、、、何故だろう。意外と恐怖心はない。
今度こそ幸せをつかんでみせる!」
よし!
「僕は異世界で第二の人生を歩もうと思います。」