13度目に何を望む。

『あなたは、何を望みますか？』

望まぬ転生を繰り返してきた女性は、ついに13度目の人生を迎える――。
それは祝福ではなく、呪いのように積み重なった、生と死の記憶。

今度の舞台は、精霊に愛された帝国。
幾つもの異世界を巡り、様々な人生を生きてきた彼女は、いまだ真の愛情にも幸福にもたどり着けていない。

それでもなお、人との関わりの中で、彼女は少しずつ変わっていく。
陰謀と思惑が渦巻く世界で、運命の手がかりを探しながら――
彼女はもう一度、「幸せ」を信じて歩き出す。

幾度もの転生の果てに、彼女はほんとうの“答え”に辿りつけるのか。

そして、心が壊れかけた魂は、13度目の人生で、本当に“何を望む”のか──


投稿予定：偶数日の夜20時〜21時の間に1話
※本作は当初より毎日更新で進んでおりましたが、7章以降は物語の密度と余韻を大切にするため、目安として「2日に1話」の更新となっております。



読者の皆さまへ
※本作には、「日常」や「ほのぼの」とした場面も登場しますが、物語全体としてはシリアスで感情重視の展開が中心です。
内政要素も後半から関わってきますが、政治駆け引きが物語の主軸ではありません。

作者から一言：
この作品は、派手なバトルや爽快な展開ではなく、感情と関係性の積み重ねを丁寧に描いた群像劇です。
伏線や心情描写をじっくり味わいたい方にこそ、届いてほしいと願っています。




新規投稿について
本作は、かつて一部公開されていた作品の改訂版です。
細部の描写や構成に手を入れ、以前にはなかった場面も追加しています。
旧版は現在非公開となっており、当時、途中で筆を止めてしまったことを心よりお詫び申し上げます。

それでもなお、ブックマークを外さず待ち続けてくださった皆さま、本当にありがとうございます。
今度こそ、最後まで大切に描ききります。