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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
5.5話 変わる世界の合い間
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闇から来る者

 この世の果ての、さらに遠い場所…。深い闇の中にそれは在った。


 棺桶が在った…。いや、棺桶と言うにはあまりに物々しく、それはまるで冷凍カプセルの様にも見えた。

 その棺が大きく開いた。中から大きな人影が上半身を起こす。

「ここは……?」

 まるで野獣の様な目が周囲を確認する。

「目覚めたか…」

 そばにいた黒騎士が言う。

「ヴァイスか…、俺はどれくらい寝ていた…?」

「二五年・二ケ月・一五日」

 ヴァイスと呼ばれた黒騎士の後ろにいた黒フードが代わりに答えた。

「ダスト…、お前もいたのか」

 男は棺桶からゆっくりと立ち上がる、その大きさは2メートルを超え、その姿は人とモンスターが入り混じった様な禍々しい姿だった。

「で…、俺に用があるんだろ?」

 男は体をほぐしながら言う。ギシギシと金属をすり合わせるような音がする。

「無論だ、働いてもらうぞ”ガイロウ”」

 ガイロウと呼ばれた大男はにやりと笑うと、ヴァイスに連れられ奥の部屋へと行く。


 そこは半透明のカプセルがエイリアンの卵の様に、幾つも並んでいる部屋だった。カプセル一つ一つの中に人影が見える。

 幾つかのカプセルが砕け、中から幾つもの人影が現れた。

 それは体のほとんどを硬質な鎧が覆い、ウシやオオカミに似た頭部、人とモンスターが融合した怪物達だった。

「こいつらは?」

「人の精神を取り払った新しい、”クリーガー”だ。モンスターの知能で動いている」

「お~お~、かわいそうに心も要らねぇってか?」

 それは捕まった異界人のなれの果てだった。

()()()()の復活は近い、この世界に混沌を!」

「いいぜ、暴れて!暴れて!暴れまくってやるぜ!!」

「グォォォォォォ!!」

 クリーガーと呼ばれた改造兵士達が雄たけびの様な咆哮を上げる!


 何かが起こりつつあった…。


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