異世界の不思議2
場所は戻って、異界人街。
ディックとセージは途中で買ったハムとチーズを手土産にある場所へと向かっていた。
紹介したい人がいるそうだ。
なんでもこの世界に来たのは五年前、それからずっとこの世界の事について調べているらしい。
ディック曰く、一度のめり込むと周りが見えなくなって、何日も飲まず食わずで平気で徹夜、前世もそれで死んだらしい。
「俺はセンセって呼んでるけどな」
やがて一軒のぼろ屋の前に来た。
「センセ、生きてるか~い」
縁起でも無い事を言いながらドアを開けたが、たまに顔を見に行かないと、どっかで死んでるかも知れないそうだ。
「やあ、いらっしゃい」
年は二十代前半だろうか、やせ型ではあるが顔色のよい温厚そうな青年がいた。
「こっちが榊 修一センセ、で、こっちがセージのアニキね」
テーブルに着いたセージは、ディックの大ざっぱな紹介を受けた。
「ホントに大ざっぱだな!!」
「おお!それではあなたが、寿命でポックリ行ったのに、この世界に来た変わり種という…」
「おい、俺の事一体どう説明した!?」
「失礼します」
話の途中で、セーラー服に似たワンピースを着た少女が、テーブルにお茶を置いて行った。
「誰?…」
今度はディックが聞いた。前回は居なかったらしい。
「少し前に森で保護したのですが、異界人で神様強化も受けていないらしく、どうしたものか…」
放り出すことも出来ず、どこか受け入れ先は無いか、思案中らしい。ただ…、家事全般やってくれるので助かってはいるそうだ。
「それで今日は顔色良かったのね…」
ディックが納得した。
「では、この世界の考察を始めましょうか」
セージ達はこの世界の事を聞きに来たのだった。




