死と再生
ここからしばらく、大きな話の前の、異世界の日常の日々が続きます。
夜、町外れのモーテル。突然ドアがけ破られると一人の男が入ってきた。
使い込まれたコート姿の男は右手に、当たり前のように拳銃を持っている。
部屋の奥からジャズの音が聞こえる。男は慎重に進む…、
奥の部屋には、付けっぱなしのテレビからジャズの音が流れていた…。
「ちっ」
男は舌打ちすると外へ出た。
カッ!
突然車のハイビームに照らされる。しかも複数台の車、が彼一人を照らしている。そして車の間には銃を持った男達が待ち構えていた。
「ディック!ディック・ブラッドフォード!」
中央にいる体格の良い男が、彼の名前を呼ぶ。
「ガッドか…」
ディックはまぶしい光を遮りながら正面の男に言った。
「ディック!お前は目立ち過ぎた!出る杭は打たれるって、……!」
ガッドと呼ばれた男はセリフを最後まで言う事無く、脳天を撃ち抜かれた。
「ば~か」
とりあえず一人を撃ち殺したディックは言った。最後の悪あがきだった…。
次の瞬間、銃弾の雨が彼の体を貫いた。
――まぁ…、人生こんなもんさ……
ディック・ブラッドフォード、享年52歳…
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「でさぁ~、目が覚めたら異世界で、おまけに体も縮んでてさぁ~、いやぁ~まいったねぇ~」
自分の死を、呆気らかんと語るディックにセージは、
「お前、やっぱロクな死に方してねぇな」




