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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第五話 暗闇の暗殺者
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終焉と始まり

「殺ったのか?」

 駆けよってきたセージがまず最初に聞いたのはそれだった。


「あの姿になったらもう戻れない、誰かがやらなければならない事さ…、に、しても兄さん強いね~。俺の攻撃をあれだけよけたのは兄さんが初めてだぜ。」

 ディックは先程までとは打って変わって軽いノリに変わった。

「お前……、やっぱり見た目通りの年じゃ無いだろう?」

 セージの予想ではおそらく、年は半世紀以上、戦争経験者だろう、と思った。

「そういう兄さんは?」

「俺は九五歳だ」

 質問に質問で返してきたが、セージは素直に答えた。

「やっぱり年上か~、よし、これからは”アニキ”って呼ばせてもらうぜ!」

 ディックは手をポンと叩くと、決めてしまった様だ。


――パーティに新しい仲間が加わった――


 ドォォォォン!!

 突然!怪物の残骸を突き破り、魔石が上空へと飛び上がった。

「あれは?!」

 セージ達が見上げるその先には……、

 

 アイツがいた!

 暗い夜空に何事も無く立っている。顔の見えない黒いローブ、手にした水晶のドクロ。

 森で会ったアイツだった。

 前の時の様に魔石がドクロの口に吸い込まれる様に消えた。

「魔石・レベル2、パワーレベル40」

「やはり、欲望を暴走させただけでは大した力は得られないか」

 そう言ったのは、全身を漆黒の甲冑で覆った黒騎士だった。

 屋根の上に立ち、こちらを見下ろしている。

「お前達は一体何だ!」

 セージが黒騎士に向かって叫ぶ、腰の刀に手を掛けながら、

「そう、我らは魔王軍…」

 いつからそこに居たのか、暗い道の中央に街灯をスポットライトの様に浴び、鋼鉄のピエロが立っていた。

「三人…!」

 シズがセージに背中を合わせて構える。

「魔王軍が、一体こんな所で何やってるんだい?」

 ディックは矢に手を伸ばしながら慎重に問う。

「当然、我らの目的の全ては……、魔王復活でございます。」

「魔王復活だと?」

 さらりと答えたピエロの言葉に、一番驚いているのはファウナだった。

「喋りすぎだ。……まあいい、キサマ達が我らの障害となるのなら、いずれ近い内にまた会う事もあろう…」

 そう言うと黒騎士は闇の中へと消えた。

 黒フードも溶けるように夜空に消えていく。

「それでは皆様ごきげんよう…」

 最後にピエロも自らの影に沈むように消えていった。


「何が起こってるんだ…」

 セージはこの世界に起こりつつある異変を感じていた……。

 


さて、ご愛読いただいております数少ない読者様。ここまでで、書き溜めておりましたストックがとうとう無くなりました。ここからは不定期になりますが、週2~3回は更新するようにいたしますので、最後までお付き合いいただけますとありがたいです。

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