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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第五話 暗闇の暗殺者
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出会いと再会

「「あ」」

 セージア達がいつもの様に”りんご亭”に入るといつもの様にメイド服姿のシズと、テーブルでパンケーキを頬張っていたファウナの二人が同時に声を上げた。


「よっ、姉さんたちまた会ったね」

セージ達の後ろからディックがひょっこり顔を出して言った。

「知り合いか?」

「この前チョットね」

 二人はこの前のいきさつを軽く説明した。

 

「あ~!ファウさんずる~い。いつの間におシズちゃんと仲良くなったんですか~!」

 リーゼがどさくさにシズに抱き付いて言う。

「わたしとも仲よくしてぇ~!」

「コラ!抱き付くな!そして胸に顔をうずめるな!」

 

「通り魔?」

 シズとリーゼがじゃれ合っている(!?)横で、ファウナがさっき聞いた話をしていた。

「じゃあさっき見たあれかなぁ」

 セージ達も先ほど見た死体の話をした。

「まぁ、殺されてるのはチンピラやゴロツキ、お世辞にも善人とは言えない物たちだがな」

「じゃあ通り魔は人知れず悪をくじく正義の味方かい?」

 ディックは先ほど頼んだクリームソーダを飲みながら言った。

「だがどんな理由があろうと殺しは殺し、狂った殺人鬼であることに変わりはない」

 セージはカフェオレを飲みながら言った。

 りんご亭ではアルコールは出さないが、セージはもうアルコールは飲まないと誓っていた。

「セージさんは銃を持った敵なんてヘーキですよね」

 リーゼはまだ、シズの腰に抱き付いたままだ。

「俺も銃の事は素人だぞ」

 セージは大戦時兵役に就いたが、一発も打つ事無く爆弾で吹き飛ばされていた。

「え~?異界人の方はみんな銃に詳しいのではないんですか?」

「そんな分けないだろ」


「銃の事が知りたいのかい?」

 突然、横から声を掛けられた。

 振り向くとそこには、ごっついアーミーブーツに迷彩色のズボン、腰のホルスターに拳銃を入れ、更に防弾チョッキを着込み、顔にはサバゲ―用のゴーグルを掛けた黒髪の少年がいた。

「・・・」

 セージ達はあっけにとられた。怪しい…怪しすぎた。現実世界でも怪しいが、異世界では浮きまくっていた。

「え…と君は?」

「僕はリトー、今銃の話が聞こえたけど、少しは力になれるぜ」

「そ…その腰のは…?」

 セージは腰にぶら下がっているそれについて聞いてみた。

「これかい、これはコルト・ガバメント!、1911年にアメリカ軍に採用された軍用銃で、正式名称”M1911”・・・・~         」

 …どうやら自分のテリトリーの話題に吸い寄せられたオタクの様だった。セージはテキトーに流した。

「で、どうする?銃を持った危険な通り魔が街をうろついている。正義の冒険者としてほおっておく事は出来ないだろう!」

 珍しく積極的なファウナに違和感を覚えながらも、正論なのでセージはとりあえず納得したが、リーゼは」

「あれぇ?ファウさんにしては珍しく積極的ですねぇ」

 リーゼのツッコミにファウナは視線をそらした。セージは

「ギルドから賞金でも出ているのか?」

 ファウナは更に露骨に視線をそらした。

「おいこら」

 どうやら正解らしい。

「いいじゃない、ここでダラダラしているくらいなら行ってきなさい」

 ようやくリーゼを引き離したシズが、ダメ亭主を追い出すように言った。

「あははは、面白そうじゃないですかぁ」

 リーゼは何処までものん気だ。

「わかったよ!やってやらぁ!」

 

 かくして、通り魔探しが始まった。


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