エピローグ
二つの物語はつながって…エピローグ
夜…、
森の中、焚火の音に少女は目覚めた。
「目が覚めたか……」
焚火越しにとんがり帽子をかぶった少女が言った。
少女はゆっくりと体を起こす、やつれた体は元のみずみずしさを取り戻し、ボロボロの髪の毛は美しい金髪に戻っていた。だが…、
グううう……
少女のおなかが大きく鳴った。リザレクションで体はすっかり元の健康体に戻っても、空っぽのお腹はどうにもならない。
「ほら、ゆっくり食え」
とんがり帽子の少女は、焚火で温めていたスープを渡した。金髪の少女はそれを受け取ると、それを一心不乱に食べた。
「名前は言えるか?」
食べながら少女は首を振った。記憶を無くしたのかも知れない、長い間暗闇に閉じ込められていた心の傷もそう簡単に癒えはしない。
「住んでいた所は?」
「……」
「何か覚えている事は?」
「……」
少女は不安そうに首を振るだけだった。
着ている服はボロボロだったが、整った顔つきや美しい金髪から、何処かの貴族か、金持ちの娘だろうと推測できた。
親元に連れて行けば謝礼の一つでももらえるかと思ったが、当てが外れた。
……だが、このまま放りだすほど薄情でも無かった。
「しばらくすれば何か思い出すかもしれないし、それまで、一緒に来るか?」
少女は無表情にこくりとうなずいた。
「えっと……、そうだな名前は……」
少し考えて…、
「リーゼ…」
オリエンスの街、セージ達が街に戻った頃には日が暮れていた。
広場で解散となった後二人は、食事を取る為にりんご亭に来ていた。
「よく来たわねぇ」
扉を開けると、腕を組んだシズが怖い顔で待っていた。
――逆らってはいけない!――
セージは本能的に正座した。
「ただいま戻りました・・、」
隅の席に、ファウナを見つけたリーゼが駆け寄って行った。
「ふ~ん……」
「どうしました?」
難しい顔でシズに説教されてるセージを見つめているファウナに、リーゼが聞いた。
「いや…、人は年を取ると羞恥心が無くなるのかなぁ?と」
「羞恥心……、ですか」
そう言うと、リーゼは何の迷いもなく正座しているセージの隣に行くと……、
バッツ!
いきなり正面のシズのスカートをまくった。白い下着が見えた。
「きゃぁ~~!」
かわいい声を上げながら慌ててスカートを抑えながら後ずさる。
「あらカワイイ、何だぁそおいう反応も出来るんじゃなぁいですか」
シズはフルフルとこぶしを握り締めた。
セージは正座したまま固まっている。
「何でこう育っちゃたかな~」
ファウナがそうつぶやいた時、
ゴスッ!!
「あいた~!」
思いっきり殴られた。




