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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第四話 ダンジョンの街のティータイム
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穏やかな昼上がり

時間は少し戻って、セージ達のいない街での話です

オリエンスの街にある”りんご亭”


昼のピーク時を過ぎて落ち着いた店内を、長い黒髪をなびかせ軽やかな足取りで歩くのは、シズである。

最近すっかり着慣れたメイド服では無く、今はいつもの着物風の衣装を身に着け、肩からはハンドバックの代わりに日本刀をぶら下げていた。

「お待たせしました」

「うむ」

 店の入り口で待っていたのは、とんがり帽子に黒マントの少女、ファウナだ。

 所属するパーティも違うし、接点もあまり無さそうな二人ではあるが、実は先日、甘い物好きで意気投合して以来、今日プリンを食べに行くと約束していた。

「さぁ!行きましょう」

 いつになくテンション高くシズはクルリと舞って見せた。周りの男性客がちらほらと二人を見ているのは偶然ではない。あでやかな衣装のシズは何処にいても目立っていた。

 店の隅の席でパンケーキを食べている彼もその一人だった。


 年は三十代後半、無精ひげにマントを羽織った怪しいいで立ち名をサイトと言う。

――やれやれ、いけませんねぇ~、女の子だけでお出かけだなんて。ここは荒くれ者の冒険者の集う街、か弱いお嬢さん方だけではどうなるかわかりません――

 ――ここはひとつ――

 誰も頼んでいない勝手な使命感から立ち上がり、

「「「「守ってあげなければ!!」」」」

 四人は一歩前へ踏み出た。


 ・ ・ ・ ・ 。


 サイトは、恐る恐る視線を横にずらす。そこには”メガネ””チビ””デブ”の三人が横に並んでいた。

 ともに歳は二十代後半か、それぞれ不似合いな冒険者ルックに身を包んでいる。

 サイトは一刻も早く三人から距離を取りたかった。このままではこいつらと同類に見られてしまう……。

 ――だが隣のメガネと目が合う、メガネはニヤリと笑うと。

「拙者、先ほどから拝見しておりましたが……、」

 ギロリト睨む。

「あなた……」

 そして、肩にポンと手を置くと

「やはり同士でござったか!!」

 同族認定されてしまった。

 否定したかったが、肩を抱き寄せられ周りを囲まれ、もはや周りからは仲良し四人組に見えるだろう。

「さぁ!ともに参りましょう。この世界に舞い降りた最後の軌跡!――”ロリ”――を愛でに!!」

『違う!そっちじゃ無い!』


 おっさんはそう叫びたかったが、もう遅かった。


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