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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第三話 爆炎の装鬼神
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動き出す闇

ピンチのカトゥーの前に現れた謎の人物は?いよいよ闇が動きだす

 再び森の中、加藤は自問自答を繰り返す……、そして答えは一つ、


 世界が悪い……


 昨日もそうだった、一番活躍したのは間違いなく自分のはずだ。


 戦いを終え焚火の前で一人たたずむ、俺、

そこに冒険者の一人が話しかけてくる。

「昼間はありがとうございました。あの、強いんですね」

「俺は自分の仕事をしただけさ…」

 俺はクールに答える。そこにまた冒険者が一人。

「あの、昼間の凄い!技はなんていうんですか?」

「あれはレベル3のソードスキルに炎と雷の魔法を組み合わせた、俺のユニークスキルで効果はうんたらかんたら~……」

 そこに一人の少女が話しかけてくる。

「あの剣士様、よろしければこのクエストの後私とパーティを組んでいただけませんか?」

 周りから歓声が上がる。無理も無い、このクエストに参加した冒険者の中でも一番の美少女が俺を指名してきたのだ。

 だが俺は……

「フッ、悪いが俺はしばらくは”ソロ”で行くつもりなんだ」

「そんなぁ神のお告げなのです!あなたにお仕えし、身も心も捧げる様にと!好き!好き!大好き抱いて~」

「ハハッ困ったお嬢さんだぜ」


 ・  ・  ・


 そうなるはずだった……。

 だが現実はどうだ、昨日も一番活躍したのは間違いなく自分のハズなのにチヤホヤされたのはあいつの方だった……、ちくしょう~後からきてほんの少し魔物を倒しただけなのに……、おまけにあんなカワイイ子を連れて……。

 行き場のない怒りがどんどん溢れ、彼の中に理不尽でドス黒い闇が広がっていく……、


 ――そしてそれは現れた――。


 突然、周囲が暗くなり、そこに人影がいた。まるで闇から現れたように…、初めからそこにいた様に…、頭から黒いローブをかぶり、骨の様にやせた手には水晶のドクロを持っていた、フードの中の顔は見えず、ただ二つの赤い目だけがギロリト彼を見据えていた。

「汝、力を望むか…?」

 しゃがれた声でそれだけそれだけ言った。


 彼は心の中で思った……、きたきた~”パワーアップイベント”…それは主人公がピンチの時、何処かの誰かが都合よくパワーアップアイテムをくれるイベント、やはり神は見捨てて無かった、これから始まる俺のストーリー。…だが口から出た言葉は、

「た、助けて……」

 フードの男は言葉を続ける。

「力を望むか?」

「助け……」

「わかった……」

 了解と認識したのか、フードの男は手にしたドクロを掲げた。ゆっくり口が開き中からオレンジ色の魔石が現れた。そしてそれはそのまま彼の額に張り付いた。直後、

「ぎゃあああああああ!!」

 顔が、全身が燃える様に熱くなった。皮膚が焦げ、肉が焼ける様な感覚にのた打ち回った。彼は自分の選択を後悔した。


 リーゼは森の中を歩くよりは早い足取りで進んでいた。幸い倒れた木々の跡をたどって行けば良かったので迷う事は無かった。

 正直、リーゼは異界人があまり好きではい。何しろ今まで会った異界人は自分勝手で上から目線、変わり者が多い。


 一人目はゲーマーとか言っていた。やたらと生き生きしていたが初戦で簡単に死んだ。

 二人目は三十過ぎのオッサンだった、自称賢者でやたら偉そうだったが開門戦であっさり死んだ。

 三人目は顔がやたら不自然な美形だったが、リーゼの事をやたらイヤラシイ目で見るので見るのでダンジョンの奥に置いてきた。


 が、セージはどこか違っていた。

 色仕掛けを試しても効果は無く、女に興味が無いのかと言うとシズにはやたらと弱い、そして何より彼は異界人が良く言うチート(インチキ)ではない強さを持っていた。だから彼女はセージに興味を持った、少なくても彼がこの世界で何をするのかしばらく見てみる事にしたので、このクエストに参加したのである。

 しばらくするとうずくまっている加藤の背中を見つけた。

「あ~いたいた、もう大丈夫ですよ~。治してあげますからジッとしていてくださいね~」

 泣いてる子供をなだめる様にゆっくりと近付く。

「ナオシテクレルノ?」

 うずくまりながら答える。

「あ~こっち振り向かなくて結構ですよ~」

 正直、血塗れの三段スライド顔を見たくなかったので、そのままでいてほしかったのだが、加藤は勢いよく振り向いた。

「ワタ~ㇱを!心配してわざわざ追いかけてきてくれたアナタはマサ~ㇱくワタシのヒロイン!!」

 そう言って勢いよく振り向いたカトゥーの顔は、なんと血どころか肉すら付いていない白骨ドクロだった。

「えええ~~!!」


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