森の中の戦闘
森の中を進むセージ達、いよいよ戦闘が始まります。
昼食を終えたセージとリーゼは森の中をさらに奥へと進んでいく。
やがて奥から、何かがぶつかり合う金属音が響いてきた。どうやら目的地が近づいてきたようだ。
セージ達は少し歩くスピードを上げた。
やがて木陰を抜けると、開けた場所に出た。そこではすでに先に着いた冒険者達と追い立てられたモンスター達の戦いが始まっていた。
セージはその中に隊長のギムレットを見付けると駆け寄って行った。
「お~い隊長、遅れたか?」
ギムレットもセージ達に気づくと
「おう片手の兄ちゃん。いや、丁度いいくらいだ。で、来た早々悪いんだがな」
ギムレットはある一画を指さすと、
「あれ何とかならないか?」
指を刺した方向では、例のカトゥーが奮戦していた。
「おりゃ!おりゃ!おりゃ!」
変な掛け声を上げながら大剣をブンブンと振り回しがむしゃらに戦っている。
だが素人丸出しでどうにも危ない。幸いモンスター達の知能はそれほど高く無いのか、バカみたいに振り回す大剣に当たっていくので、結果的に倒せているのだが、その大剣がいつ手をすっぽ抜けてこちらに飛んでくるか分からないので迂闊に近づけなかった。
結果、彼は孤立していた。
「あれに近づきたくないな~」
「だな」
二人はすっぱり諦めると。
「じゃぁ他の連中のサポートに回ってくれや」
「分かった。リーゼ」
「私に戦闘は期待しないでください」
「よし!その辺で大人しくしていろ」
セージは腰を落とし刀の柄に手多くと、一気に飛び出した!
まず初めに目に着いたのは、このクエストで初めてパーティを組んだあの少年剣士と魔法使い少女のコンビだった。
こちらも初めての戦闘で頭に血が上ったのか魔法使いを置き去りに一人前に出過ぎていた。相手のゴブリン型は他より知能が高いらしく、彼の剣をことごとく跳ね除け、決定打にかける少年剣士はどんどん焦っている、魔法使いの方はどうサポートして良いのかわからずおろおろしている。
そこにセージが横合いから現れるとゴブリンを一刀のもとに切り伏せた。
呆気にとられる剣士にセージは、
「一人で前に出過ぎだ!相棒を置き去りにしてどうする!?お前は一人で戦っているのでは無い、二人で一つだという事を忘れるな!」
「は、はい!」
セージの剣幕に冷や水を浴びせられた少年は背筋を正して返事をした。
そのままセージは次に向かった。
次は三人組のパーティだった。それぞれ剣、槍、弓の武器を持っていたが、成人男性より一回り大きい一つ目の巨人を相手に、剣は届かず、槍は間合いを掴めず、弓は何処から狙えばいいのか周りをウロウロしていた。
セージは三人の隙間をすり抜ける様に巨人の懐に飛び込むと、またしても一撃で仕留めてしまった。
「剣はもっと恐れずに前に出ろ!槍はもっとリーチを生かせ!それと弓!お前は狙撃地点を決めたら動くな!他の二人は常に弓の射線を意識しつつ攻撃!いいな!」
「「「は、はい!」」」
セージは次へと駆け出した。
「片手の兄ちゃん、なかなか教えるの旨いな」
セージの指導風景を見ながら、ギムレットは感心しながら言った。その横でリーゼは
「そう言えば剣の先生だって言ってましたねぇ」
セージは各即席パーティの問題を指摘しつつ、モンスターを狩りまくった。




