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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第三話 爆炎の装鬼神
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即席のパーティ

セージ達のパーティに新たな仲間が

 目的地の東の森に着いたのは昼前だった。


「なぁ、ここって?」

 森を見上げながらセージが言う。

「そう言えばセージさんと初めて会った森ですね」


「よ~し、これからは各々数人のパーティを組んで森の捜索をしてもらうぞ~」

 ギムレットが全員を集めて詳しい説明をする。作戦は単純だ、隊を細かく分けて一列に並べ、モンスターを掃討しつつダンジョンの入り口を探しつつ前進、合流地点を目指すと言うものだ。

 最後に「大型のモンスターも確認されているから、充分気を付けるように」と付け加え、パーティタイムとなった。


「つまりどういう事だ?」

 よくわからないセージがリーゼに聞くと、

「つまりですね」そう言ってリーゼが指さした方向では、他の冒険者が見守る中、十代くらいの少年剣士と、魔術師と思われる少女が向かい合っていた。

「今日俺とパーティを組んでください!」

 少年は手を出す。少女は少し考えてから

「はい」と手を取った。

 周りから、「おぉぉぉ!!」と歓声が上がる。


「まるで告白だな」

 それを見ていたセージが素直な感想を言った。

「告白ですよ」

 リーゼはあっさりと返した。

 一大イベントの後は、それぞれ声を掛け合ってパーティを組んでいくようだった。

 すでにセージはリーゼがいるので誰かを誘う必要も無いのだが、やる事が一つあった。

「ホントにやるんですか~」リーゼは不満そうだ。

「頼まれた以上やらない訳にはいかないだろう」

 そう言ってあの異界人の所へ向かった。


 彼はやはり一人で仲間を探すでもなく、木に寄りかかって孤高を気取っていた。

「よう兄さん、相手が居ないなら俺達と組まないか?」

 銀髪の青年はクールにちらりとセージの方を見、固まった。

 口をポカーンと開けている様に見える。セージは大体の事は分かった。

 後ろでにっこりと上品にほほ笑むリーゼだ。黙っていれば、天使かお姫様にだって見える美貌である、大概の男子はだらしなく見惚れる。それで彼女は男を見定めているという事も、セージはだいたい理解していた。

「で、どうだい?」

「あ……、ああ、いいだろう」

 慌てて口元を取り繕って答えたが後の祭りである。だがセージは気にする事も無く。

「じゃあよろしく頼む。俺は…」

「セージさんです」

「おい」セージが名乗る前にリーゼがつけた”あだ名”の方を言われてしまった。

「で、こっちがリーゼな」

 次は青年の番である。待ってましたとばかりに親指を自分に差して。

「俺は、カトゥーだ!」

「……、加藤?」

「カトゥーだ……」

「か…、加藤さん」

「そうですよセージさん名前を間違えるなんて失礼ですよ」

「おまえがゆ~な!」

 セージの名付け親がしれっと言った。


「よ~し、それぞれ分かれたな。出発!」

 ギムレットの号令で、数人づつのパーティに分かれた若い冒険者達はそれぞれ数十メートルの間隔を開け出発した。


 セージ達は、一番端から出発した。



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