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異世界冒険記 ツワモノどものファンタジア  作者: マサオカ
第二話 冒険者の塔
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ダンジョンの冒険者達

ここから冒険の始まりです

「ここがダンジョンの中なのか?」


 セージは周りを見渡しながら言った。そこはダンジョンの中とは思えないくらい広い森の中で、上を見上げれば、はるか彼方に天井らしきものが見えるが、明るく、昼間の様に辺りを照らしていた。

「そうだ、ここは5階層ぶち抜きの森林エリアだ」

 ファウナがそう言った、おそらく彼女たちは初めてでは無いようだ。驚いているのはセージとシズとあのクーノとかいう少年だけだった。クーノはしばらくボーと周りを見ていたがセージと目が合うと慌てて怒った顔で目をそらした。セージはなぜ彼に嫌われているのかわからなかった。


「いや~せっかく苦労して手に入れたカード、使えませんでしたね」

 リーゼがカードをひらひらさせながら言った。

「どうせまた罪もない異界人から奪ったのでしょう」

 ヒースが入り口横の魔石にカードを軽く当てながら言った。これでまたカードが使えるようになるらしい。

「どうせあの人にはもう使わないカードなんですから有効利用ですよ」


 周りには何組か先に到着した冒険者達がいた。一組目は戦士二人、魔法使い、僧侶のいかにもベテランらしいパーティ。

「よおディラン、あんたらもやっと来たかい」

 リーダーらしき30代くらいの大男の戦士が声を掛けてきた。

「やあ、ギムレットさんこちらはまだメンバーが到着していないので今日は新人と様子見ですよ」

 どうやら知り合いらしい、顔に似合わずこの大男のパーティはフレンドリーだった。

 次のパーティは、黒髪、黒いコート、腰に刀の青年、異界人だ。

 そして、仲間は何と猫耳!ビキニアーマー!……を着けた屈強な大男が二人、いや、この世界ではこんな女性がいるのかもしれない、セージには二人の性別が分からなかった。

 おそらくリーダーであろう異界人がセージの方を向き、驚いたように「ちくしょ~あんなカワイイ子いたのかよ~」とか「SSレア引きやがって~」とか言っていたが聞き取れなかった。するとリーゼがセージの耳元で、

「あ~、あれは奴隷を買っちゃいましたね~」

「奴隷?」

「はい、異界人の方はコミュニケーション能力ゼロの人が多いですからね~、自力で仲間を見つけられず、最後に行き着く先がお金で仲間を買える奴隷市場というわけです」

「嘆かわしい」

「でも、かわいい従順猫耳ロリ奴隷を期待して行くとそこは畑違い!、居るのは冒険者用マッチョな怪物ばかり、あとは店長の()()()()()()で気づいた時にはお買い上げ~、となるわけです」

 すると、ビキニアーマーの一人がこちらに気づいたのか近づいてきた。

「あら、かわいい見た所あなたも異界人?」

「ああ…そうだが」

 普通の大男は平気だがセージもこういうのは苦手だった。ビキニアーマーはセージを値踏みするように見ると。

「身体強化はしているも?」 

「いやしてないが」

 そう答えると、「あらそう」と興味を無くしたのか戻っていった。

「どういうことだ?」

「身体強化すると丈夫になりますからねぇ…()()()とか」

「?」セージには意味が分からなかった。


 最後の一組は一人だった。この世界では”ソロ”と言うらしい。

 そしてまたしても全身黒ずくめの格好に黒髪の青年、異界人である。だがボーとしていた、目が死んでいた、拘り合いになりたくなかった。

「あれは無視しましょう」

 セージが思っていたことをリーゼが代わりに言ってしまった。


「さて、何処へ向かう?」

「少し行った先に湖があるからまずはそこを目指そう」

 ファウナの指示通りに一行は湖を目指す事となった。他のパーティも行先は同じみたいだった。

かくして一行はみな同じ方向へと進み始めた。


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