セージの日常?
今度はセージのよくある日常です。
カーン、カーン、
薪を割る子気味良い音が空に響く。セージは寝泊まりしている宿の裏庭で、薪を割っていた。
「おはよう、今朝も早いですね」
一人の少女が声を掛けた、彼女はこの宿を家族で経営している夫婦の一人娘だった。セージとは(見た目の)年が近いせいか良く話しかけてきた。
「おはよう、薪はこのくらいでいいか?」
「お客さんなんだからこんな事しなくてもいいのに」
「世話になってるんだしこの位はな」
「お客さん変わってるね。異界人なのに薪割もうまいし」
実際、彼女の見た異界人は、朝は昼近くまで寝ている。たまに格好つけて薪割をやってやると言う者もいたが、まともに割れた者はいなかった。なので、彼女がセージに興味を持つのも当然の流れであった。
「朝ごはんですよ、行きましょ」
セージがこの宿を選んだのには幾つか理由がある。値段もそうだが、街の中心から少し離れ、周りにも建物が少なく静かだという事だ。
「ふぁ…、おはようございます…」
セージが一階の食堂で朝食を取っているとリーゼがようやく起きてきた。2階のセージの部屋から、いつもの神官服の下の薄い生地のワンピースを羽織っただけの姿で神官服を引きずりながら気だるい感じで階段を下りてきた。
「お前はまたそんな恰好で!」
セージは注意しようとするが、隣にいた少女はただ茫然と
「不潔…」
と言った。
ギルドへと向かう道の途中、セージはぽつりとつぶやいた。
「なんか、お前といると俺の社会的評価がどんどん下がって行く気がする…」
「まっさか~~、そんな事あるわけないじゃないですかぁ~」
リーゼはニコニコと答えた。




