ふたりの狭庭
四季折々の花の庭は残酷
あなたが見逃したリストばかり膨れる
あの日黙って眺めていた
バラとブルーのクレマチス
「何感じてるの?」「何も」
短い言葉の裏側にあなたの覚悟
あれが最後になるのだろうか
もし戻ってこれたとして
その時咲いている花を私はことほぎ
その後見るのも辛くなる
バラとブルーのクレマチス
そして初めて独りで見る花
そんな覚悟をする時
どれが最期になるのだろうか
今はせめてもう一度
ふたりで眺める景色が欲しい
映る花の意味が変わってしまっても