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羊に転生したけど、執事に進化する可能性に賭けてみることにした。

掲載日:2018/10/11


 吾輩は羊である。

 名はまだ、ない。


 未だかつて、言葉というものを喋ったことはなく、今日も草を食べ『メェー』と鳴く日々を過ごしている。


 しかし前世を含めれば、それは変わってくる。

 私は元は人間だった。

 もちろん言葉をしゃべることはできたし、二足歩行で歩くこともできた。


 しかしなぜ羊に転生したのかも、前世の記憶を持っているのかも分からない。


 前世の最後、小さい女の子が抱えていた羊のぬいぐるみを道路に落としてしまい、それを拾おうとして無残にも信号無視のトラックに轢かれてしまったのが私だ。

 もしかしたらこのことが関係するかもしれないけど、関係しないかもしれない。


 そもそもそんなことはどうでもいいのだ。

 今大事なのは、現在であり、これから先のことだ。


 私はこのまま一生羊のまま終わるつもりはない。

 なんとかして人間に戻り、前世のような輝かしい生活を取り戻したい。


 何が楽しくて草をむしゃむしゃ食べんといかんのだ……うメェー、うメェー。


 しかし羊がどうやって人間になるか。

 これは非常に難しい問題である。


 ここで私はある日ひらめいた。


 羊と執事って似てない……? と。


 とても音が似ているし、羊と言おうとして執事となってしまったことがある人や、逆に執事と言おうとして羊になってしまったことがある人はいるのではないだろうか?


 私はこれが突破口だと思った。

 羊、ヒツジ、シツジ、執事。


 なんとかして、羊→執事の変換に成功すれば、私は人間に戻ることができるだろう。


 しかし大変なのはそれからだった。私の修行は多難を極めた。


 毎朝滝行から始まり、腹筋、断食、瞑想、ヨガ。

 古今東西ありとあらゆるトレーニングメニューを体に刻み、私は修行に明け暮れた。


 そしてついに私は執事になることができた。

 でもご主人さまが余命一日のおじいちゃんだったので自動的に私の寿命も一日だったよ。FUCK!!

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