第1話「彼女との出会い」
第1話です!
プロローグ見てない方はそちらから見て下さい。
量は全然ないので!
俺は今、魔王城に来ている。
もちろん王女を救い、"魔王"を倒すためだ。
誰もいないことを確認して、窓から城の中に入った。
薄暗い廊下を進んでいると
俺の視線の先に一人の少女がいた。
少女以外誰もいないようで辺りはとても静かだった。
彼女は肩を過ぎるくらいの黒髪で
透き通るような白い肌をしていた。
俺はすぐにとてもきれいな人だと思った…
あっまて、とりあえず隠れないと
これ不法侵入だよな。
幸い彼女は気づかなかったようで
俺は急いで近くにあった柱の後ろに隠れた。
しばらくして彼女の様子を確認しようと
顔をだそ…パキッ
???「!?」
え??なんでここに木の枝が?
もしかして罠の類いなのか?
とゆうことは…気づかれたか?
いやでも音自体はそんなに大きくなかったよな!
これはもしかしてだいじょ…
???「そこにいるのは、誰!!」
うぶじゃないよな…
この城、静かだからな。まぁ気づくよな!
あぁでもどうしよう、勇者のめんつが丸つぶれだな…
何て言われるんだろう、これはまずいな…
俺はそう考えながらも
平静を装って、彼女のところに向かった。
???「やっと来てくれたんだね!」
…?もしかして俺が隠れていたこと知っていたのか?
それになんで満面の笑みなんだ?
俺は彼女の意外な言動に驚いていた。
???「8年間…ずっと待ってたんだよ!」
???「え?」
今の話じゃないのか?それに…8年間?
???「もしかして…覚えてない?私のこと。」
彼女はとても悲しそうな顔をした。
いや、でも彼女に会うのは初めて…だよな?
???「覚えて…ないよね、普通。
あなたと話したのはあの日だけだったから…」
あの日だけ?
それに8年間ってことは
少なくとも8年前にはあってるのか?
『8年前』『一度だけ話した』
これに共通する女の子なんて…
あれ?ちょっと待て、いる!
俺が勇者になったあの日に出会った女の子が。
確か名前は…
???「君はユキ…なのか?」
ユキ「!! そうだよ!ユタくん!」
俺のこと…ずっと覚えていてくれたんだな。
まさか8年ぶりに会えるなんて。
あぁ来てよかったな…魔王城に。
…ん?あれ?ちょっと待てここ魔王城だよな?
ユタ「何でここにユキがいるんだ?」
ユキ「あれ?あの日言わなかったかな?」
え?あの日ユキが言ったのは名前だけだよな。
ユタ「名前しか聞いてないと思う」
ユキ「そっか!えっと…私は王女だよ」
ユキが…王女?あぁだからここにいるのか
…え?ちょっと待てあの王女様?それにしては若くないか?
それに王女様は捕らわれているんだよな
なら、なんで8年前、俺に会っ…ガサガサ
ユタ「!?」
まずいな、
そろそろ"魔王"たちが帰ってくるよな
ユタ「ユキ、とりあえず"魔王"が来る前にここを出よう」
ユキ「え?えーっと」
なんか困ってる?
もしかして…呪いをかけられているのか?
まぁ普通誘拐してきた王女を
城に野放しにはしないよな。
ユキ「ユタくん…私の話、聞いてくれる?」
ユタ「あぁ」
やっぱり何かされているんじゃ…
ユキ「私は王女なんだけど、"魔王"も…私だよ?」
ユタ「……………………」
どうしよう…聞き間違えたかな。
ま、"魔王"? "魔王"ってあの?
えっどうゆうことだ?
ユキ「あの…ユタくん大丈夫?」
ユタ「あぁえっと。大丈夫…じゃないな。
ごめん。何か耳が…耳が……俺!耳、病気なんだ!
もう1回、言ってもらってもいいか?」
ユキ「え!ユタくん病気なの?」
ユタ「いや、大丈夫だ。もう治りかけてるから!
もうってゆうか99%治ってるから!
たまに、本当にたまーに聞き取りずらいだけだから!」
ユキ「あっえっとじゃあ…私は"魔王"なんだ!
あっでも…大丈夫だよ!私は2代目の"魔王"だから!」
俺の事を気遣ってか俺の耳のすぐ近くで
しかも大きな声で言ってくれた。
…正直に言うと耳が痛い。
あぁ…でも間違ってなかったのか。
ユキが…"魔王"で2代目で…
ん?あれ?なんか情報追加されてなかったか?
ユタ「………2代目?」
ユキ「そうだよ。2代目!でも大丈夫だよ!」
彼女はとても笑顔で…
俺は…俺はとても吐きそうだった。
俺は王女様を救い、"魔王"を倒す。
……いや、撤回しよう
俺が救う相手はユキで、
倒さないといけない相手も…ユキ…だ。
プロローグと1話が初投稿なので
読みづらいかもしれませんが
少しずつでも読みやすくできるように努力していきます!
またお暇な時間がありましたら
引き続きよんで下さるとうれしいです。