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この世界で生きる者たち  作者: クヤロ
彼らの物語の始まり {春}
6/11

街からの脱出

兵士を一人殺めた二人は急いで門に向かって逃げていく。

騎士団の一人に手を出したのだ。

捕まれば極刑は免れないだろう

兵士を絞め殺した後、俺たちは走って門に向かっていた

「全く、少し遅かったんじゃないか?」

「お前の気の逸らし方が下手なんだよ・・・」

「ヘッ、そうかよ・・・!おい!ちょっとまて」

ラスタが何かに気づいたのかいきなり止まった。

「ん?どうしたんだ?」

「あれ見ろよ、ほら」

指をさした先を見ると門の前に4人程兵士がいた。

「さすがにあれを躱すのは無理だろうな」

「仕方ない、別の場所から逃げよう」

そう言って俺たちは路地に入っていった。


「ハァ・・・ハァ・・・」

「フゥ・・・フゥ・・・」

「おい、ハァ・・・少し、ハァ・・・呼吸を整えないか?」

ラスタがそう言ってきた。俺自身もかなり息が荒くなってきたのでそれに賛同した

「あぁ、ここまでくれば暫くは大丈夫だろう。と言っても10分程度だがな・・・」

「そんくらいあれば十分だろ・・・。一回、ハァ・・・、休まねえと、ハァ・・・やべえぞ・・・」


「それで、どうやって逃げるんだ?門はほぼ不可能だし、壁も高すぎる」

「そうだな・・・。何か乗れるものがあれば乗り越えられるんだが・・・」

{おい!そっちにいたか?}「「!!」」

{いえ、いませんでした・・・}「近くに兵士がいるな・・・」「ああ・・・」

{デビットが殺されてた。これは由々しき事態だ。万が一これが街に広がれば住人はパニックになってしまう}「声を出すなよ・・・」「お前がな・・・」

{ヴァル騎士隊長も動いたらしい}「騎士隊長・・・お前が言ってた女の事か」「そうだな」

{え?どうして彼女が・・・}「ヴァルっていうのか」「凛々しい名前だ」「何言ってんだお前」

{お前は仲間が殺されてじっとしてられるか?}

{・・・そうですね。私ならできません・・・}

{そういう事だ。彼女の気持ちもわかってやれ。じゃあ俺たちはこっちに行こう}

{了解しました}


「行ったようだな・・・。っておい?どこにいったラスタ?」

奴の姿が見つからない。

「おい!こっちだ!」

「そっちか、何があるんだ?」


「こいつは・・・」

「俺たちは運が良かったようだな。丁度壁が欠けてる部分があって助かったよ」

「よし、それじゃあ逃げるぞ」

「ああ{ちょっと待ちな!}!?」

「逃がさないよ」

もう少しで脱出できるところを誰かが呼び止めてきた

それは一般人な訳はなく・・・

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