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この世界で生きる者たち  作者: クヤロ
彼らの物語の始まり {春}
2/11

作戦と噂

計画を思いついてから1日後。

やる気満々のラスタと少し不安気味の彼。

何気ない一日のいつもとは違う会話

「決行まであと1日か」

俺はつぶやく。しかしラスタにも聞こえていたようで、

「そうだな。まあいざとなれば荷物放り出して逃げればいいだろ」

「そうならないことを祈るがな」

「俺に任せとけよ」

奴は自信ありげに言う。


「ところで、俺の服とかはあるのか?商人は一人だったんだろ?」

昨日から気になっていたことを聞く。

「全く、護衛ってのを知ってるか?」

「そのことについては俺は疎いんでな」

「常識の範囲内だろ・・・。まあ俺たちが常識なんて語れないがな」

自虐的にラスタは言う。

「そんなこと気にしても何にもならねえよ。せいぜい街でどうするかの作戦くらい立ててろ」

「そうしよう。と言いたいが昨日のうちに大まかな作戦は決まってるんだ。今から言うから聞いてろよ」


ラスタの言う作戦はこうだ。

まず商人のカードを見せて観光と言い街に入る。

次に持ってきた売れそうな物を質屋に売る。

それで手に入れた金で食料や武器を買う。武器を買う時に理由を聞かれたら護衛に持たせると言う。

そしてしばらく観光してから退散する。


「観光なんてしない方がいいんじゃないか?」

「観光しに来て観光しない奴がどこにいるんだよ」

まさにその通りだ。何とも言えない。しかしリスクが伴うことも言わないとな。

「街にいる時間が長いほど俺たちを疑問に思うやつも増えるだろう。最悪の事態だってあるんだ。1~2時間程度街を見たら帰るぞ」

「しょうがねえな、4時間くらいブラブラしたかったんだけどな」

言っておいて正解だったようだ。4時間もいたらさすがにまずいだろう。


その日の夜、外にいたラスタが話しかけてきた

「なあなあ、こんな噂を聞いたんだ」

「なんの噂だ?」

「それはだな、街を守る騎士団ってのがあるだろ?そこの騎士隊長が女なんだよ」

「それがどうしたんだよ」

「まだ終わってないぞ。それにその女騎士隊長は決闘に憧れてらしくてな」

「はぁ、そんな情報どっから手に入れてきた?それにそんなこと俺達にはあまり関係ないだろ」

呆れながら俺は言った

「実は今日下見の為に街の周囲を見て回ったんだ。その時門番の話し声が聞こえてな。盗み聞きしたってわけだ」

「やけに見張りが長いと思ったら下見に行ってたのか。」

「ああ、それと門番は新人らしい。これなら難なく入れそうだな」

「そうだな。成功することを祈るよ」

「今日で2回も祈ったな。俺たちは無神論者じゃねえのか?」

「お前の穴だらけの計画に不安しかないからだ・・・」

主人公の名前はまだ出しません。

それが今作のキーワードになる


かもしれないので

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