新入社員はイケメン?
昨日は飲みすぎた。
それはもうがぶ飲みというほどに。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
ああ仕事も忙しいし職場の男性はイケメンがいないというよりは皆妻子持ちだし。
職場と家の往復だけでなかなか出会いもない。
「美香先輩おはようございます。聞きました?営業課にイケメン入りましたよ!見に行きます?」
興奮気味の声で後輩の沙織が声をかけてきた。
「え?どれぐらいのイケメンよ?まあ私には関係ないわ。」
どうせイケメンが入ってきたとこで恋に発展するわけもない。
だって一人の時間が長かったから今更期待するわけがない。
「え~見に行くだけ行きましょうよ!本当にイケメンですよ。なんでも海外留学してたからこの時期に入社らしいですよ。」
う・・・・・・それは気になる!本当は見に行きたい。
しかもイケメンとかやっぱ気になる。
女の子は皆イケメン好きだ。
もう若くないし、イケメンがいるからといって騒いだりとかはしゃいだりとかできない。
なにより私のプライドが許さない。
「あ、でも~今日の夜歓迎会あるみたいですけどいきます?」
考え事してた私の顔を覗き込むようにして沙織は言った。
本当は興味あるんでしょ?といわんばかりだ。
「え?行く!飲むの好きだし。」
「先輩お酒強いですもんね。」
もの言いたげな沙織がニヤニヤしながらこっちを見てる。
そんな沙織に悟られないように心で喜ぶ。
ともあれこれでお酒が好きという口実でイケメンが見れる。
そうでもない限り見たいとか言えないし。
夜が楽しみになってきた。
どんな人かなとかいくつの人かなとか仕事中なのにそんなことばっかり考えてしまった。
別に期待とかしてる訳じゃないけど・・・・・・久しぶりにわくわくする。
でも仕事の時間がいつもより長く感じた。
「やっと終わった。今日は飲むぞぉ~。」
「美香先輩今日もの間違いじゃないですか?」
沙織がくすくす笑う。
そうだった昨日も女子会だった。
「加藤 友樹です。営業課に所属することになりました。よろしくおねがいします。今日は歓迎会して頂いてありがとうございます。」
あれが噂のイケメン君か・・・・・・。
まあ見たとこでどうせ若い子にもっていかれるのはわかってたし。
あんなに楽しみにしていたのに、彼を見た瞬間どっと落ち込んだ。
スポーツしていたのだろうか?スーツの上からでも鍛えてそうな体がわかった。
なのに奇麗顔で目が離せくなる。
ジョッキを持つ手の細長い指がまた色気がある。
想像以上のイケメンだった。
男なんてみんな若い子が好きだろうし、私なんて相手にしてもらえない。
まあ今日は飲みに来たんだし・・・・・・。
私自分が思ったよりも落ち込んでたみたいだ、今日もお酒が進む。
名前は佐藤友樹 身長は182cm 歳は25歳。
なんでこんなことがわかったかというと沙織ってば彼氏がいるというのに、ちゃっかり友君の横に座ってあれこれ聞いている。
しかも初対面というのにあだ名までつけて呼んでいる。
少し離れたところで私は飲んでいたが沙織達の話は盛り上がっていて聞こえてきた。
そういう私も沙織の影響でちゃっかり心で友君と呼んでいる。
沙織は小柄で可愛いうえに人見知りしなくて男性にも女性にも好かれている。
私が男なら沙織みたいな子が隣座ってくれるなら喜んじゃう。
「美香先輩もこっち来て飲みましょうよ。」
私そんなに羨ましそうな顔して二人を見ていたのか?ニヤニヤしてこっちを見てる沙織に呼ばれた。
さすがに友君の隣座る勇気はなく沙織の横に座る。
「友君は彼女さんいるの?」
聞きずらいことなのにさらっと聞ける沙織はすごい。
「今はいませんよ。仕事が恋人かな? なんて言ってみたかったんだよね。」
あはははっ!友君の周りの子が笑ってる。
「そういうの素敵ですね。実はモテモテですよね?」
「そんなことないですよ。自分からは声もかけずらいし。」
「どんな人がタイプなの?」
沙織はぐいぐい質問していく。
周りの女の子も楽しそうだ。
私はというと聞き耳を立てて興味ないふりして飲んでいる。
友君は少し考えると、照れくさそうにいった。
「そうですね。リードしてくれる年上がタイプですかね。」
え?年上ってどれぐらいまで?沙織に聞いてほしかったけど沙織はそこまで聞かなかった。
プライドも高いうえにいじっぱりなくせに実は内気でどうしようもない私。
自分から聞いたり興味ある素振りなんてできるわけもなく。
そんな自分は嫌だけど、簡単には変われず。
だからやっぱり飲むしかない。
友君が仕事が恋人なら私はお酒が恋人になるのかな・・・・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
いたらないところばかりで申し訳ございません。
よければまた読んでくださいね。ありがとうございました。




