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玉の輿に乗るってやつですか?

いよいよ最終話になってしました。

美香と友樹の行方はどうなるのでしょうか?

では、最後までお付き合いください。






正弘さんが連れて行ってくれたのは、静香さんが好きなフレンチだった。


しかもやはり高級そうなレストランだった。


でも正弘さんと静香さんにはお似合いの場所で、もちろん友君も。


というか、私一人だけ浮いてなくない?


でもフレンチのマナー勉強しててよかった。


まさかこんなお店来れるとは思っていなかったけど。


「あはははっ会社の噂でか。」


正弘さんが笑っている。


「それで美香さん勘違いして、友樹が落ち込んでた。」


静香さんが今日の出来事を話している。


「もうその話やめろよ。」


友君は照れているが、もっと恥ずかしいのは私だ。


よく考えたらかってにすごい勘違いして恥ずかしい私、思い出してまた真っ赤になる。


「美香さんも困ってるだろ。」


優しい友君にキュンとしてもっと好きになる。


話題は三人の話に切り替わって。


「俺と正弘は幼馴染なんだよ、留学するまではずっと一緒だった。」


「静香は子供のころから俺たちのマドンナだったよ。」


「正弘ってば、照れるわ。」


「今日も素敵だよ。」


正弘さんはそういうこともさらっといえるキャラだったのか。


でも、静香さんも嬉しそうだ。


「そんで、留学から戻ると親が会社継ぐ準備しろとか嫁は取引先のお嬢さんか会社のことよく知ってる社内の人にしろって言うんだ。」


そんな話初めて聞いた。


しかも身内と一緒のせいか、今日は友君がよくしゃべる。


「そんで歓迎会で美香さんに会って、そんで次の日に静香があげた嫁リストに美香さんがのってたから俺は運命だと思ったね。」


「そうだったの?なんか照れる・・・・・てことは静香さん私の事前からしっていたんですか?」


「知っていたわよ。うちの会社に長く勤めててまだお嫁に行ってない子は数人だけだしね。」


なんか複雑だ。


ライバルって思っていた静香さんが、友君のお嫁リストに私をあげていてくれたなんて感謝しなきゃ。


「もう静香さんに足向けて寝れない私・・・・・・。」


「美香さんって本当に、面白い子ね。」


友君こと正弘さんのこと静香さんのこといろいろ知れて、とっても楽しい食事会になった。


「美香さん今日うちくる?」


友君・・・・・・私ももっと一緒にいたい。


「いきます。」


「じゃあ正弘俺の家までよろしく。」


正弘さんに送ってもらって友君の家にいく。


玄関あけると、靴を脱ぐ前に友君に抱きしめられる。


「俺もう美香さんとは、だめになるかと思って不安だった。」


友君を抱きしめ返す。


「ごめんなさい。」


「でも、もう話さないから。」


見つめあって熱いキスを交わす。


「美香さんきて。」


友君に腕を引っ張られて寝室へ行き、ベットに押し倒せられる。


「これからは、気になることはなんでも先に俺に聞いてほしい。」


「はい。」


再びキスする友君、とっても色っぽいドキドキする。


「それとも俺の事信じられない?」


真剣な顔で見つめられる。


「だって・・・・・・こんなに誰かを好きになることってなかったからどうしていいかわからなくて。」


「なにそれ!可愛すぎでしょ。美香さんはなんでそんなに俺の心くすぐることばっかいうかな?」


「別にそんなつもりは・・・・・・。」


「無意識なの?だったら余計に萌えるんですけど?」


あっという間に脱がされてしまった。


「友君は私のどこを好きになったの?」


思い切って聞いてみる。


「俺は初めて会った時に、今時こんな純粋な人に会ったことはないと思ってたよ。反応とかも可愛くて、俺しか知らない身体とか男としてはかなり嬉しいだよね。まあそれだけじゃないけど、時々俺の心くすぐる台詞いったりしてさ。しかも無意識とかヤバいだろ。」


そうだったのか。


それなら神様私にモテ期が来なかったのは、きっと友君に出会うためだったのね。



「だからさ、ずっと俺のものでいてよ。」


私の願いは叶った。


モテ期はこなくてもいいからたった一人の人に愛されたいという願いが。


その日私は友君の家にお泊りして朝帰った。


「美香さん、離れたくない。」


「また会社であえるでしょ。」


そう友君に言ったが、本当は私も寂しい。


ちょっとでも離れていたくない。


「手出して。」


友君に言われて手のひらを出す。


「これは・・・・・・。」


「やっぱりこいつは美香さんが持っていて。」


「ありがとう。」


大事にすると誓った鍵が再び私の元に戻った。


もうなくさない。


心に再び誓う。




「母ちゃん姉ちゃんが朝帰り。」


家に帰ると弟のうるさい声。


「ただいま。」


「おかえりなさい、朝ごはんいる?」


「うん。」


何も聞かないいつものお母さん。


いつも道理に支度して会社に向かう。




「先輩おはようございます。」


元気な沙織の声、こっちによって来る。


「聞きましたよ、実は美香先輩が友君の本命だったんですね。付き合ってるなら教えてくださいよ、先輩とは仲良しと思ってたのに他人の口から聞くなんてショックです。」


「ごめん。私自分の事あまり他人に言わないから。」


「まあいいですけどね。それより静香さんと友君が姉弟だったなんて、先輩玉の輿に乗るってやつですか?羨ましいです。」


「まだ結婚するって決まった訳じゃないし。」


「またまた照れちゃって、今度何かおごってくださいよ。」


そういえば友君の近くに座れたのもいま友君と呼んでるのも沙織のおかげだ。


それならば、是が非でもおごってあげなくてはならないだろう。


それから心配してくれていた、陽子達にもラインでお知らせした。


私今すごく幸せですって。






初めまして(そうでない方はこんにちは。)夜空夢月です。

至らない文失礼しました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

二期をいつか書こうと思ってます。

最後に本当に、ありがとうございました!

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