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嘘じゃないですよね?


朝いつも道理に起きて。


いつも道理に支度して、いつも道理の電車に乗る。


ただいつもと違うのが、今日の私の気合だ。


もう悩んだり、迷ったりしたくないからちゃんと話す。


会社につくと友君の姿を探すが見当たらない。


友君が私をさけているのだろうか。


予想していたことだが、予想以上にこたえる。


「先輩お昼いきましょうか?」


「ごめん、今日はちょっと。楓先輩と行ってくれる?」


お昼になると沙織に声をかけられるが、友君を話したいので友君を探す。


しかし見当たらない。


そうこうしてる間に、お昼食べる時間がなくなった。


17時になるとお腹がすいて限界だった。


だけど、友君が帰る前に捕まえないと。


「先輩残業は?」


沙織の声に返事する。


「ごめん、今日用事があってできない。」


会社の中友君を探して走り回る。


友君どこ? 今すぐあって話したい。


だけどどこにも見当たらない。


なんで?今日は休みじゃないはず。


走り回ったせいで、すごい汗。


こんな姿みっともなくて友君に見せられない。


だけど会いたい。


「もしかして俺を探してるの?」


背後からの声、まさかと思って振り返る。


「と、友君。」


「今日ずっと俺を探していたでしょ?」


「な・なんで?」


「なんでって?これで避けられてる人の気持ちわかったでしょ?」


友君の冷たい視線に見つめられる。


「友君、ごめん私・・・・・・。」


「それで美香さんは、本気じゃない俺を探してどうしたいわけ?」


「違うのそれは・・・・・・。」


「純粋なふりして、男振り回して楽しい訳?」


こんな意地悪な友君見たことがない。


「俺があんたに夢中になって、うかれてるとこ見るの楽しかった?」


壁に手を付けて抑え込まれ、逃げられない。


冷たい視線に見つめられているのにドキドキする。


「それとも、そういうプレイが好きなの?」


「ち、ちがう・・・・・・うぐっ。」


言いかけたとこで熱いキスをされる。


いつも以上にねっとりした友君の舌が絡んできて、何も考えられなくなる。


「今ので感じちゃったの?」


友君ってそういう人だったの?


こんな友君知らない。


まるで別人みたい。


「友君いつもと違う・・・・・・。」


「俺が優しくするのは好きな人にだけだし。それとも優しくしてほしかった訳?」


ひるみそうになったけど、ちゃんと話すって決めたんだ。


勇気を振り絞って口を開く。


「友君に別に本命がいることは知ってるの、会社中ですごい噂になっていることも。」


「へぇーそれで?」


驚いたような顔の友君、なんで知ってるの?という顔してる。


「それで私あきらめようとして、でも友君の言った言葉とか優しいキスも嘘だったと思えないのだから。」


「だから?」


「だから・・・・・・もっと一緒にいたいの、そんで私のこと好きになってほしいの。」


自分からこんなこと言うなんてプライドズタズタだ。


しかも本命が別にいる人相手に、かっこ悪すぎる。


「俺のことそんなに好きなの?」


「好きっていってるじゃん、なんで今日そんなに意地悪なの?」


友君の言葉攻めに、もう泣きそうだ。


「美香さん今の嘘じゃないですよ?俺の事好きって。」


「うん、好き。」


改めて言うと、すごく照る。


恥ずかしさで顔が真っ赤になる。


「美香さんきずいている?俺のこと好きって言ってくれてたの初めてだよ。」


「え?そんことはない・・・・・・はず?」


「いつも俺が好きといっても、私もとかしか言わないし。まじすげぇ嬉しいですけど。」


友君に抱きしめられる。


「やめて、社内の人がみてる。」


「他人なんか関係ないっていってるじゃん。」


「でも、静香さんが・・・・・・。」


「なんで静香?」


いつの間にか人がどんどん集まってくる。


「ちょっと何集まってるの?」


この声は、静香さん・・・・・・まずい。


「友君離して。」


友君の腕を突き放そうとする。


「嫌だよ、俺今すげえ幸せだし。」


「何騒いでいるのかと思ったら、友樹あなただったのね。」


「静香さんあの・・・・・・私・・・・・・ごめんなさい。」


あわてて頭を下げて謝る。


「何? 仲直りした訳? 友樹うざかったのよ。」


どういうこと?


「静香さんと友樹君って付き合ってるのでは?」


「なんでそうなんだよ?」


驚いてる友君。


「あはははっ!まさか!!」


静香さんが笑っている。


「静香は俺の姉貴だよ。」


「嘘!」


驚きが隠せない。


「美香さん二股って勘違いしてたの、静香の事だったのかよ?」


「ごめんなさい・・・・・・会社ですごい噂になっていて。美男美女のカップルって。」


「合鍵まで受け取って、その相手疑うのかよ?」


「ごめんなさい。」


「とんだ茶番ね、まあ仲直りしたなら仲良くやりなさい。」


遠くから聞いたことある声がする。


「友樹!静香!」


「正弘!」


「やあ、美香さんもこんにちは。俺たちこの後ご飯食べに行くけど一緒にどうかな?」


「おお、それいいなあ。お前もたまにはいいこと言う。」


「いいのでしょうか?私まで。」


「もちろんですよ。」


正弘さん今日も素敵だな。


「実は正弘と静香は付き合っているんだよ。」


友君がぼそっと言った。


「いつも俺間に挟まれてさ、だけど今日は美香さんもいるから嬉しい。」


友君のいつもの無邪気な笑顔久々に見た、私の大好きな笑顔。


静香さんライバルって思ってた・・・・・・ごめんなさい。



「友樹行くわよ!」


「はいはい。」


静香さんと正弘さんよく見ると本当に、すごくお似合いのカップルだ。























初めまして(そうでない方はこんにちは。)夜空夢月です。

至らない文失礼しました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

よければ次回も読んでくださいね。

ありがとうございました

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