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何か勘違いしてませんか?



「じゃあ改めて皆で乾杯しましょう。」


陽子が話題を変えるかのように切り出す。


「乾杯!」


「美香どんどん飲もう。」


「そそ、飲みすぎたら送っていくから遠慮しないで。」


いつもより皆が優しく感じる。


ところがその後、思いもしない展開がさらに待ち受けていた。


お料理がいくつか並び場も和んできた頃、完全個室の部屋にスーツ姿の男性が入ってくる。


「すみません、遅くなりました。」


「え?誰?!」


皆がびっくりしている。


「と、友君・・・・・・なんで? こなくていいと言ったよね?」


でも、誰よりも私が一番びっくりしている。


「でも美香さん電話でてくれないし、俺さけてるみたいだし。場所は聞いてたから俺探してここに。」


なんでくるの? 


もうやめてほしい期待させないで。


驚きと不安といろんな気持ちが混ざって口調が強くなる。


「とりあえず、帰ってくれる?友達もいるし。」


「美香さん何か勘違いしてない?俺二股とかしてないし。」


「いいから帰って、皆みてるじゃん恥ずかしい。」


「他人なんか関係ない! 理由もわからないのに避けられてる俺の気持ちわかる?」


何いってるの?理由がわからない?


私が何日も悩んできたことなのにわからない?


「帰ってといってるでしょ?」


まずい、口調がつよすぎた何意地になってるの私。


真っ青になって友君を見上げる。


「そうかよ、悪かったよ。美香さんは本気じゃなかったんだったよな。」


「と・・・・・・・友君・・・・・・ちが・・・・・・・。」


言いかけてやめた、私の最後のプライドだった。


追いかけたいけど、追いかけられない。


二股かけるよう人なんか好きになれない。



友君がいなくなると、再び泣き出してしまった。


陽子たちがいるのに、まるで子供のように。


もう意地もプライドもずたずたにされて自分を保つことができない。


「美香落ち着いて、今の誰なの?」


陽子が心配そうにこっちを見る。


私は今までの出来事を陽子に話した。


すると、明日香も綾香も気になるようで隣に来て聞いている。


友君を好きになったこと。


二股かけられていたこと。


友君にあってから、いままでの出来事を話した。


「でも嬉しいなあ、美香が恋バナしてくれるとは。自分の事絶対言わない子だったのに。」


陽子が言った。


落ち着くと我に返った。


きずくと男性陣は男性だけで盛り上がっていてこっちの話は聞いてなかった。


「私、泣いたり騒いだりはずかしいやつ。」


「恋ってそういうものだよ。」


明日香が笑いながら言う。


「でもさっきの彼の話聞いてたけど、なんかすごい必死ぽくて嘘に聞こえなかったよ。」


綾香が真剣に言う。


「ちゃんと話し合った方がいいじゃないかな?」


「会社の噂はともかく家に来てるのがね・・・・・・。」


皆私のことなのに、真剣に悩んでくれている。


「でも、合鍵くれたってことは本気なんじゃないの?」


「そういえばさっき勘違いしてませんか?とか言ってなかった?」


「せっかく男性陣がいるから、男の事は男に聞こうよ。」


明日香が言った。


「そうだね。」


綾香が言った。


「俺は本命以外は鍵とかあずけれないないな。」


「友達に紹介してるなら、自信もっていいじゃない?」


「俺だったら、こんなとこ乗り込んでくる時点で本気だと思うけどね。」


「三人ともそう言ってることだし、美香ちゃんと彼と話し合いなよ。」


「わかった。」


なんか、皆に励まされてしまった。


でもさっききっと、友君傷つけてしまった。


すごい顔してたから。


「でも、今更話聞いてくれるかな?」


「何弱気になってるの?美香らしくないよ。」


「そうだよ、あんなイケメンのがしたらもったいないよ。」


皆暖かい、いい友達もったなあ私。


そして、飲み会も終わり陽子達に送ってもらって、帰る際に陽子に言われる。


「大事なのは自分の気持ちを伝えることだよ、失ってからきずいたって遅いんだからね。」


さすが陽子いいことを言う。


皆に元気をもらって家に帰る。


私傷つくのがこわくて逃げてただけで、友君の本当の気持ちも聞こうとしなかった。


遅いかもしれないけど、ちゃんと伝えよう。ともくんは



そう決心したのに、友君は電話しても出ないし。


ラインの返事もこない。


当たり前かすごく怒っていた。


怖い顔してた。


友君はちゃんと話そうとしたのに、私が拒否したんだ。


私がしたことを、友君が今しているだけなのだ。


落ち込んではいけない。


だけどこのままじゃあ嫌だ。


別れるにしてもしっかりお別れを言って別れたいし。


悪い思い出のままにしたくない。



決めた! 明日ちゃんと友君に話す。


友君はお店まで追いかけてきてくれた、皆の前で気持ちを伝えようとしてくれた。


本命が別にいたとしても、少なからず私の事も好きになってくれていたはず。


友君の今までの言葉はきっと嘘じゃない。


じゃなきゃあんな優しいキスできないよね?


友君のこともう一度信じてみる。


今度は私が頑張る番だよね。


























初めまして(そうでない方はこんにちは。)夜空夢月です。

至らない文失礼しました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

よければ次回も読んでくださいね。

ありがとうございました。

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