僕らの奇跡は永遠に続く
シャーペンについてる使い時がわからない消しゴム
・ノック
シャーペン本体
・シル
シャーペンの消しゴム=ノック・イレイザー
シャーペン本体=シル
毎日の授業、襲い来る睡魔
そんな一幕に起こる小さきモノの小さな恋物語
「ぁ…」
小さく聞こえてくる女の声
シルの声だ…
シル…名前こそ知っているが顔を合わせたのはたった一度きり
僕とシルが顔を合わせたのはシャーペン製造所で結ばれたほんの一瞬だけだ
一つになれた一瞬こそ幸せを感じたが僕達を購入した主人は僕の顔すら見た事が無い
主人は芯を前からばかり挿入している…
黒く自分よりも細いが長い…それを何度も挿入され、シルは何度も甘い声を漏らす
シルは僕の事など忘れてしまっているのだろうか…
そして購入されてから月日は流れ主人は新しいシャーペンを買い僕らの事は忘れたかのように新品のシャーペンを使っている
シルと顔を合わせることが出来ないのならどんな状況になろうと同じだ…
そう思い始めた時、好機がやってきた
主人の友人と思しき人物が筆箱を忘れ、主人が僕達を友人に貸したのだ
そしてその友人は授業中暇になり僕とシルが顔を合わせることを阻むフタを外したのだ
僕はこの機を逃したら次はもう無いかもしれない!、その一心でシルに叫びかけた
「おぉ!シルよ、私の事を覚えているだろうか!?顔を合わせたのは1度きりだったが私はあなたの事を一瞬たりとて忘れたことはなかった!」
「ノック!忘れる理由が無いわ!顔を見ることはなくともあなたの太いそれが私の中にずっと挿入されていたのだから!」
私は感激のあまり涙を流した
と…そのとき友人は僕の体をシルの中から抜き取ったのだ
「ぁぁ…//」
友人が僕の体を抜き取るのと、これまで聞いたどんな甘い声よりさらに甘く切なそうなシルの声が響いたのは同時だった
「はぁはぁ、シル…君も気持ちいいのかい?」
「えぇ…あなたと繋がり続け満たされていた私の穴がポッカリ空いてしまい切なさと、あなたと繋がっていたのだということを改めて実感できた喜びで点に登ってしまいそうよ」
そして、再び友人の手は動いた…
「うっ…//」
「あぁぁぁ…////」
再び響いたシルの声は先ほどよりも高く興奮しているのが繋がっている僕には肌で感じ取れた
「ぁぁ…ダメだわ、こんな女として最高の喜びを知ってしまってはこの先に起こるどんな喜びも逆に切なくてなってしまうわ」
「大丈夫だよシル、たとえこの奇跡の瞬間がすぎてしまっても僕は何度だって奇跡を起こして君を天に登らせてあげるよ」
そう、僕らは自由に動く事を許されない存在だ
だけど…だからこそ一生に一度あるかないかわからない奇跡を永遠のように感じる事ができる
‐END‐
友達に読ませてみたところ途中まで読みキレられた
(作者は最初ホモ系にしようとしてた)
「シャーペンのフレンズ化じゃ〜!!w」
などとアホみたいな事を考えながら深夜のテンションで書ききっただけにいつもながらひどい作品に…