いざ決戦!
学校中が静まり帰った。
何せ襲われたから静まり変えるのは当たり前だ。
が、イジャは頭をフル回転させていた。何故襲われたか、何人かを推測するために。
各学年は5クラス。四人で襲うとなると大人数になる。
大人数だと....!?
冷や汗がひたいにつく。下手に動いたら確実に負ける!そう確信した。
学校の外から声が聞こえてきた。警察も駆けつけているようだ。
パトカーの音も聞こえるからだ。
ここで黙って動かない訳には行かない。小声でボルグに話しかける。
「どうしよう...」
確かにやばいなと聞こえてきたが、
「まかせろ」
と自信ありげな風に言った。全ては俺が指示するってな。
そう聞こえると犯人に声をかける。
「すみません...トイレに行きたいんですが...」
最初は切れたような声で言うがトイレぐらいなら仕方ないと言うような声がし、トイレに連れて行こうとした。
今だ!と二人は思った。
直ぐに炎をフルパワーにし犯人を殴る。最初は戸惑いがするが皆は逃げ出した、
「この野郎!」
連れていたマペットに攻撃するよう指示するがすぐに吹っ飛ばした。
「うわぁぁあ!」
犯人が悲鳴を上げる。がリーダー格の犯人は違った。
「殺れ」
たった一言が冷酷に、残酷に聞こえた。
紋章からボルグが出てくる。やはり「二人」とは言えど怖いものは怖い。
「仕方ない...」
リーダー格の男が立ち上がるとマペットに向かって指示をする。
「いくよ...ナヴァローカ」
ナヴァローカと呼ばれるロボット型のマペットはイジャを掴み窓から校庭に放り投げる。
「ぐわぁぁあっ!」
窓が割れ破片が皮膚をきり、それに地面の衝撃。ボルグが飛び降りすぐにイジャの元へ駆け寄る。
「大丈夫かおい!?」
手を引いて起こすが腕を怪我した。出血している。
「ちぃ...」
唇を噛む。しかしロボット型とは言えど人のような形をしている。
全体的に紫色をしており両手は大砲。接近戦は苦手だろう。
やはりギャラリーがいるなかでの戦闘になった。
他の高校生も見ており、警察や他の大人も大勢いる。
「ふっ...」
相手は笑うとマペットはいきなり砲撃をしてきた。
「うわぁ!」
二人は必死に避け、
「憑依!」
と叫ぶとボルグの身体がイジャの身体に吸い込まれた。
姿は変わり、髪が赤く、目も赤くなる。片腕には鎧もついている。
「っしゃあ!行くぜ!」
意識の中心はボルグでイジャの意識はサブである。完全になくなったわけではない。
相手のマペットはどんどん砲撃してくるが、魔方陣でガードする。
が、勿論限界がくる。
「ちぃっ!」
悔しがると相手は技を言う。
「センテリオ!」
するとマペットは手を上にすると空に大きな魔方陣が出てくる。
そして隕石が降ってくる。
大きいため避けづらく、少し被弾する。
「やばいな!技行くぜ!」
うんと返すイジャ。すると腕の炎がまし、
「アーズ!」
そう叫ぶと魔方陣が前から出てくるとそこからビーム砲を発射。
よしっ!そう喜んだ次の瞬間だった。
「カウンター...」
小さく呟くとナヴァローカは手を前に出し砲撃する。カクンと反射される。
やばい。何もできない。
ついに被弾した。
「はぁ...はぁ...」
息を切らす。自分の攻撃をくらったからだ。
つかつかと前による。
「うざいからさ、辞めてくんない?」
ナヴァローカと相手が笑うとナヴァローカは手をイジャの顔に向ける、
「死ね」
発射する瞬間に声がした。
「ヴィオレーナ!」
大きな雷がビーム砲を粉砕した。声で誰が出したか直ぐにわかった。
「アダル...か」
ふっと不適の笑みを浮かべるがイジャの身体はボロボロだ。中々動けない。
「大丈夫だ。後はまかせろ。」
イジャを木の陰に置くと相手の前に前に出る。
「ライバルを殺すとはいい度胸だな。」
アダルの身体からバチバチっと音がした。
頼もしくなるんじゃないか?そう二人は思ったー。