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14 ゴールデンウィーク

といったところで今日は祝日の話


まず今回のゴールデンウィークで設定されている、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日ですが、このうちの昭和の日とみどりの日はもともと同一のもので、そもそも昭和天皇が崩御された時に元来天皇誕生日だった4月29日が「みどりの日」として祝日に制定されました。


その後、平成19年から(当時は昭和の日を制定することが国会審議でも難しくずっと先延ばしにされてきた)みどりの日が昭和の日として置き換えられ、国民の休日としてゴールデンウィークの穴埋め的祝日として、言葉は悪いですが、余ってしまった「みどりの日」を5月4日に移行して今に至るわけです。


ちなみにあまり知られていませんが文化の日というのは明治天皇誕生日で明治節とも言いまして、後の日本国憲法公布日となります。が、なぜか大正天皇のときは何にも設定されていません。


で、いわゆる節分というのも紀元節というものが起こりで、これは神武天皇の即位日とされていまして、同時に大日本帝国憲法の公布日になっております。ですんで別に旧正月を祝うものでも何でもありません、日付が近いので混同しやすいですが。


ま、こんな感じでみどりの日が昭和の日になることが難しかったように、何かとわが国をめぐる諸処の問題は皇室がらみの記念日をオブラートに包まなくてはいけなくしてしまっている現実があります。


で、憲法記念日なんですが、これは前述の日本国憲法が施行された日、ということになります。


続いて、こどもの日というのは、いわゆる端午の節句で昔は旧暦5月5日だったものが新暦に置き換わっても5月5日のまま変更はなしになりまして、特に日付にこだわったものではなかったそうです。


あえて言えば「端午たんごの節句」の「午」という文字から語呂合わせでゴーゴゴー!な感じになったということです。


ちなみに昼の12時を正午と言うのも「午」という時が「はじまり」を指すからであります。別名菖蒲しょうぶの節句ともいい、この日に菖蒲湯に入ると強くなるだとか、後付けかもしれませんが菖蒲→勝負ってことらしいです。


で、昨今の常識的知識として5月5日は男女同権を旨とする憲法の規定により「男の子を祝う日」に類する表現は避けるようになり、子供全般の成長を祝う日といった解釈になっています。(もともと区別されていなかったのですが)


んが、じゃあ3月3日は何なのかと上巳の節句、別名桃の節句といいまして、通俗的には「女の子の節句」ということになっております。


こちらの起源のひとつは人形の形をした形代に穢れを乗せて川や海に災厄を祓うという祭礼からきておりまして、現在でも流し雛という風習が残っております。


ある意味今の雛人形の形は、それより以前の平安時代くらいの風習を模しているようでして、それが女性的であるという側面からなんですが、そもそもこちらもそれほど女の子を強く意識したモノではなかったそうです。


がまぁ、二月のところでも触れましたが起源も諸説もあれど時代で否応なしに解釈が変えられてゆく記念日というのはいかがなものかとは思う一方、今すっかりゴールデンウィークという国民的大型連休は、古の記念日を上書きする勢いで、土着の慣習よりも随分喜ばれているようには思いますので、まあこれはこれで良いのかな、と。


ある意味金が回る週間、各種のサービス業は黄金な週間に違いありませぬから、休みなくとも稼ぎ時ウハウハでもありましょう。


私はゴールデンウィークなんてもう、忘れるくらい経験してませんけどね。


あ、うちはウハウハではありません。



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