第8話 ルームメート
一日に2回更新するのは初めてです。
新キャラでてきます♪
「ここが、鹿王院さんの寮の部屋だよ」
女の先生が私のルームメートにはなしかける。
「わぁ!ヨロシクね、紀奈紅チャンっ♪」
「…よろしく…鹿王院さん…」
「よろしくですぅ〜、紀奈紅さんっ♪♪」
全部で3人のルームメート。
みんなが、寄って来る。
でも、今は…そんな気分じゃない…。
竜牙の本当の気持ちを聞きたい…。
あれから無視された。
竜牙…。
「あたしの名前は、斉藤 紗紀だよっ」
私は、その声で我に返る。
後ろを見たら、先生がいなかった。
帰ったみたい。
「あの…」
「何??」
「とにかく、入っていい?」
私は、おそるおそる言う。
失礼だもの…。
紗紀ちゃんは、ほかの二人を部屋におしこんだ。
押し込んだ…。なんか、へんな感じ。
私は、部屋に入って荷物を置いた。
「ゴメン…えっと、紗紀ちゃんだっけ?」
「うん!」
「何て呼べばいい?」
紗紀ちゃんは、ちょっと考えてから、
「紗紀でいいよっ♪」
と、言った。
すると、髪の毛を肩ぐらい伸ばしたちょっと、暗そうな子が言った。
「…私…の…名前…犬美…亜宮畝…亜宮畝でいいよ…」
暗いな…。
でも、私は笑顔で答える。
悪い子じゃなさそうだし。
「よろしくね、亜宮畝」
亜宮畝は、ニコッと笑うと部屋の端っこに座った。
笑ったら、可愛いな。
「あたしは、赤坂 杏実ですぅ〜♪」
その子は、天然パーマの髪の毛を揺らしていった。
「杏実ってよんで!」
「分かった、杏実!」
一通り、みんなの自己紹介が終わると、紗紀と亜宮畝と杏実が座ってと言った。
「紀奈紅ちゃん、喘息なんだってねっ」
私は、うなずく。
「昔から、喘息で苦労してきたの…って…なんか苦労話みたい。フフッ」
私が、笑うとみんなも笑う。
「みんなは、何組?」
「2くみっ」
「…1組…」
亜宮畝と同じクラスだったんだ。
「2組ですぅ〜♪」
「へ〜、私は1組。ヨロシクね。挨拶遅いけど」
紗紀が、言った。
「紀奈紅って超可愛いねっ」
私の顔がみるみる赤くなるのが分かる。
「そう…?」
「うんっそうだよっ」
紗紀は、ニヤリと笑って言う。
「羨ましいっ♪」
「…たしかに…」
「羨ましいですぅ〜」
私は、笑う。
「嬉しい」
杏実が、またニヤリと笑う。
「紀奈紅、モテモテでしょ?今日なんて、あの3人と歩いてたじゃないですかぁ〜!」
え?
「あの3人?」
「え〜、知らないの?まぁ、転校してきたからしらないと思うけど、桜部 舜斗、雪頭 蓮、南古屋 竜牙ってここのモッテモッテの3人なんだよっ」
へ〜。
やっぱり、あの3人モテるんだ。
私みたいな、女子と一緒に歩いていのかな?
「でも、紀奈紅チャン超美少女だし、だれとくっついてもおかしくないけどっ」
紗紀が言った。
「ありがとうっ」
私達は、話し合った。そして、最後の話が…私にとってこの3人が親友になるきっかけだった―
次は、8話目のつづきです。
収まりきれなかったので、2話またぎます。サブタイトルはちがいますが…。