第6話 竜牙
更新が、遅れてすいません…。
「こいつ、オレと蓮の親友の竜牙」
竜牙君という子は、さわやか系の美形。
「こんにちわ。竜牙くん」
竜牙君のほっぺがポウと赤くなる。
どうしたの?
「こんにちわ、紀奈紅…って呼んでいい?」
私は、笑顔で答える。
「いいよ。私も、竜牙っていうね!」
また、竜牙の顔が赤くなる。
なんか…可愛い。
「竜牙は、素直だね!」
雪ちゃんが、笑う。
いたずらっぽい笑顔。
??何で?
「ご飯買いにいってきなよ。二人でね、仲良くなるのに、最高ジャン!」
と、いうと雪ちゃんは、メモを渡す。
「いこ、竜牙」
私が、竜牙の手をとると、竜牙の耳まで赤くなる。
「いこう…っか…」
私達は、売店まで歩く。
歩くと、学校の子が10中人10人が振り返る。
そらそうだよね、竜牙はとってもかっこいいもん。
舜斗まではいかないけど―
でも、何で男の子まで振り向くんだろう。
「おばちゃん、ヤキソバパン4つね。あと、いちご牛乳2つとコーヒー牛乳ね」
竜牙が、売店の女の人にメモとお金を渡す。
「おぉ!竜牙君、今日はすごいべっぴんさん連れてるねぇ!」
おばちゃんが、私を見ながら言う。
恥ずかしい…。
「こんにちわ。ここに転校してきた、鹿王院紀奈紅です」
おばちゃんは、私の頭をなでる。
「ほいっ!おまけつけといたよ!」
竜牙に、袋を押し付けると、次のお客さんのほうをむいた。
竜牙、重そう…。
だって、下を向いてるから…。
私は、下を向いている竜牙の顔を見ながら言った。
「大丈夫?私、持つよ」
でも、竜牙は、また耳まで真っ赤になって、
「だ…大丈夫!本当に…!」
と言って走っていった。
あたしは、追いつけないから、歩く。
ふぅ…。
「雪ちゃん!舜斗!」
私は、自分の教室まで行くと、自分の席に座った。
私の席は、舜斗と雪ちゃんの横で、竜牙の後ろ。
だから、舜斗をじっくり見ることができる…。
「いただきまー…って…私のパンがない…」
「あ、ごめん!今から買ってくるから!」
私は、竜牙の手をつかむ。
「大丈夫、私が買ってくるから」
竜牙は、ニコッと笑うと、お金を渡した。
「ありがとう」
私は、走りながら、言う。
ちょっとぐらい走ってもダイジョウブ!
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「なぁ…オレ…」
竜牙が紀奈紅の後ろ姿を見ながら言う。
「なんだよ」
舜斗が、イチゴ牛乳をのみながら言う。
「ふ〜ん、もしかして…」
蓮が、ニヤニヤしながら言った。
「オレ…紀奈紅に恋しちゃったみたいです!!」
「え〜〜〜!!!???」
「やっぱりね♪」
「何で、知ってたんだよ、蓮!」
舜斗が、連を揺さぶる。
「ちょ…ちょっとやめてよ」
「あ、ごめん」
舜斗が、手をばっと離す。
「ふ〜、あのね、竜牙の顔を見てたら分かるよ」
舜斗が、竜牙をジッと見る。
「わかんない」
蓮は、大げさにため息をつく。
「だっかっら、舜斗は気づかないんだよ…」
間をためて言う、蓮。
「きなちゃんが、舜斗のことがスキってこと…」
それは、小さな、小さな声だった。
「え?何て??」
「おーしえないっ!」
蓮は、フフッと笑う。
舜斗は、最後の言葉は聞こえなかった。
でも…
「紀奈紅が…舜斗のことスキだったなんて…」
竜牙は、聞いていた。
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「あ、何?竜牙…」
私は、不思議そうに言う。
「いや…何も…」
竜牙は、複雑な顔で立った。
「あれ?焼きそばパンは?」
「や、食欲ない」
え?何で??
「ゴメン…紀奈紅」
竜牙は、教室を出て行った。
竜牙…。
「あ!きなちゃん!」
苦しそうで、竜牙が可哀想だった。
だから、走ってしまったの。
屋上に―
次は、『お嬢様の憂鬱』とコラボしますので、更新が遅くなるかと…(汗)