第2話 夜の寮
コメディなくしました…。コメディが好きな人すいません…!でも、これからどんどん、複雑になっていきます!読むのは、簡単ですよ♪(多分…)
夜空がきれいな日。
昨日と同じぐらいきれい…。
私は、『アノヒト』がいる明界小学校の寮にいる。
明界小学校は、寮。
1階が女子で、2階が男子。
今、じぃやに荷物を持ってもらっている。
明日から、明界学校に転校するから夜の間に来たの。
私はふと、想う。
あぁ、『アノヒト』はどこにいるの?
私は、たまらなくなって寮に走って行った。
「お嬢様!」
聞こえない。
『アノヒト』のことしか考えてないから。
「ハァ、ハァ…」
ちょっと、走りすぎたかな?
苦しいし、
「ゲホッ」
咳もする。
しかも、ここどこなの?
分からない。
『アノヒト』のことしか考えてなかったから、がむしゃらに走っちゃったの。
「だれ?」
あ、この声は―
私は、後ろを見る。
「あ、昨日会った…」
『アノヒト』だ…。
喋らなきゃ…。会えたんだもの…。
「ゲホッ…あし…たから…ここの学校の生徒になるの…よろしくね…」
喋るだけでも、苦しい…。
でも、苦しい理由は他にあるのかもしれない。
だって、貴方の顔が近くある。
昨日と、同じ優しい香りがする。
優しい顔が近くにある。
黒髪がきれいに私の顔をなでる。
「大丈夫?名前は?オレは、桜部舜斗」
桜部 舜斗…。
いい響き…。
「わ、私は…」
あぁ、クラッとする。
思わず、座り込んでしまう。
貴方のせいでも、あるよ…。
「鹿王院 紀奈紅…」
「そうか、いい名前だな」
貴方がほめてくれた…。
うれしい…。
「ハァ、ハァ…」
「ちょ…大丈夫かよ?また、昨日みたいに気を失っちまうのか?」
「だ…大丈夫…」
本当は、大丈夫じゃない…。
貴方に会わなければ、こんなに苦しくなかったのに。
でもね、うれしいの
貴方に会えたことが―
「これから…舜斗って呼んで…いい?」
貴方は、笑って…
「そんな、場合かよ…うん…呼んでいいぞ。紀奈紅」
こう言った。
「ありが…とう」
「でも、早く出て行ったほうがいい、男子寮女子禁止なんだよな…。今は、夜の11時だから、だれも部屋から出て行かないから、まだいいけど…」
舜斗は、私に聞く。
「立てるか?」
「ううん…立て…ない…」
本当は立てたのに、嘘をついた。
だって、貴方に抱いて欲しかったんだもの。
「分かった」
舜斗は、私をヒョイッと抱き上げる。
あ、この匂い…あの時抱いて家に連れてってくれたの、舜斗だったんだ…。
「昨日もだけど…軽いな…」
「喘息で、ご飯食べられないときがあるの…」
「そうか…」
その時、声がした。
「舜斗〜もう寝ろよ…ってだれだ…?そいつ…」
だれ!?
「雪頭 蓮…」
わざとフルネームで呼ぶ舜斗。
え?待って…雪頭 蓮って…。
「雪ちゃん…?」
私達の夜空がまたきれいに光りだした―
次回、とうとう三角関係が…?
後、『小学校で抱き上げる!?』っと思った人もいるかもしれません。実は、紀奈紅の身長が133cm(体重22キロ)で舜斗の身長が160cm(体重49キロ)なんです。異色ですよね(笑)
感想、よろしくお願いします☆