第10話 お迎え
今回は、雪ちゃんのLOVEです!雪ちゃんファン(いるのか?)には、たえられないかも…。っていうか、こんなお迎えほし〜い!(作者の妄想)
「…く…チャン…ちゃん…」
私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
私は、目をこすりながら起きる。
「…亜宮畝…今何時?」
亜宮畝は、だまって沙紀のピンクの腕時計を出す。
〈AM 6:00〉
…。
ここでは、起きる時間なのかな?
いつもは、8時に起きてるんだけど。
ま、いっか!
「起きるよ。布団一緒に直してくれる人!」
「は〜い、あたしが手伝いますぅ〜♪」
「ありがとう、杏実」
杏実は、ニコッと笑うと、私が持っている布団を持ってくれた。
「ここは、朝7時に登校するのが、常識なんだよっ」
沙紀が、ニヤッと笑う。
「早い…」
びっくり!
「紀奈紅のところはいつだった?」
「いつでも、よかった」
「え〜〜〜!!??」
そんなに驚くところ?
「ありえないですぅ〜」
杏実も驚く。
「…とにかく…早く…いかない…?…」
亜宮畝が、口を開く。
そうだね。
私たちは、もともと用意してあった荷物を持つ。
「行こっ」
沙紀が、うきうきしながら言う。
私が、戸を開けると…。
「は〜い、きなちゃんっ♪」
「おはようございます。紀奈紅」
「おはよっ、紀奈紅!」
…。
「雪ちゃん!?竜牙!?舜斗!?」
そう、そこには舜斗たちがいた…。
「何で、ここにいるの??」
「僕らの、お姫様だから♪」
「え?どういうこと??」
後ろで、沙紀たちが驚き半分、嬉しさ半分みたいな顔をしてる。
「いや〜、連が行きたいっていうんでさぁ」
「同じく」
「でも、女子寮って男子禁止なんじゃ…」
「お姫様を迎えにいくのに理由がある?きなちゃん♪」
「うっわぁ!!!!!!衝撃発言ですぅ〜♪」
杏実!
「でも、とりあえず…出て行かないと…」
私は、おそるおそる言う。
本当は 嫌じゃない
舜斗も来てくれた
竜牙も来てくれた
なにより お姫様って言われたのが嬉しい
ありがとう 雪ちゃん
「じゃあ、出て行きますか?お姫様」
雪ちゃんは、私の手をとる。
「うん!」
なんだか、みんなといるのが楽しい…。
あ。
「沙紀たちもいい…?」
「…いいけど…」
雪ちゃんが、私の肩に手をまわす。
「きなちゃんは、僕のものねっ♪」
!!
私の顔が赤くなる。
雪ちゃんの…バカ…。
「ヒヒヒヒ♪どうぞごゆっくり♪」
沙紀が、舜斗の手をとる。
え?ちょっと…舜斗は…。
「ごゆっくりですぅ♪」
杏実が竜牙の手をとる。
嫌そう…。
「行こうよ!きなちゃん♪」
私は、雪ちゃんの手をはらう。
「いやっ!!!私は舜斗がいいのっ!!!!」
雪ちゃんは、複雑そうな顔をする。
「…今日だけ…」
雪ちゃんは、私をお姫様だっこする。
「え?ゆきちゃ…」
「僕は、本気できなちゃんのことスキなんだよ?」
そんなこと…。
「でも、私は舜斗がスキ…」
雪ちゃんは、私をおろした。
「わかった、でもきなちゃんは僕のお姫様。一緒に行きましょう」
行くだけなら…。
「いいよ…今回だけ」
雪ちゃんと私は歩きだした。
雪ちゃんと笑いながら―
次回は、番外編です!一度、本編から外れます。そこをご了承下さい。LOVEは、あるんで。