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タイプライダー編 1話 垣間見た闇

とあるマンションの一室、ミッドナイト・ナイトナイトガールの家。

このかなーり暗い部屋に一つの落語の教科書が落ちていた。

その名も「アイスクリーム理論I」。







1,やぶれかぶれの極意


欲望が急激に変化するとどうなるか知っていますか?


例えば何も持たないニートが居たとしましょう。

そのニートは、どうしてもここにある他人の花瓶が欲しい、だから行動に出ます。


まず奪いたいと考えます。


そして奪う方法をすぐに思いつくでしょう。


何も持たないニートとは、そういうものです。無職と違い、手札がはっきりしています。

何も持たないので金を使えません、紳士的かつ世界的な交渉はできないとなります。


理由、欲望が極限まで振り切っているこの何も持たないニートは、何よりも花瓶の価値が高いと思っています。


だからこそなのです。この時点でニートが見ているものは、花瓶ではない、他人の価値判断を検討しているはずです。

しかしここに失敗、頭の良さ、合理性、そんなものは、一切ありません。


ニートは、花瓶の持ち主が最も大切にしている存在を奪おうと考えます。

例えば高級車を、どんなに醜かろうが、嫌がらせで奪おうとするでしょう。


しかしこの嫌がらせとは、自分がして嫌だと思うことでは、ありません。

ニートは、花瓶の持ち主の精神を揺さぶりかけることと自己崩壊に全力を注ぐはずです。

もう簡単でしょう。ここまで1秒で思いつくはずです。


2,結果


まず花瓶の持ち主は、何をされているのかわかりません。

何故ならこのニートは、「高級車がほしいので脅します」と言わないからです。

当たり前ですがこの時点でニートの手札は、『切り札』と

『高級車が要らない状態を瞬間的に辞める方法を問う、即ち高級車が欲しい状態に一瞬でなる方法を問う、ただしaかbの完全なる一元的自己暗示かつ今すぐ出来なけれ死を求める』です。

この意味がわからないのはあなたの欲望が低いからでしょう。


事前にニートは、高級車が極限まで要らないという状態になりそれを不快に感じています。

この不快感を完全に消滅させて、高級車が極限まで欲しいという状態に1秒でなって快感になりたいできないなら死ぬと主張します。


ニートは、花瓶の持ち主の価値判断をすでに知り尽くしています。

なので、思い通りに事が運びます。花瓶の持ち主は、必死になって考えてくれます。


しかし、そんな方法はないのです。


そんな時、欲望にまみれたニートがどうすればいいかの答えをわかりやすく解説します。

案の定、「死ねば解決する」とニートは、強く主張し始めます。


やぶれかぶれです。しかし、これは、自己暗示。結論、騙すのは、自分だけです。


気づけば、時間がたち、疲弊します。


そこでニートは、『切り札』を使います。直球で「あの花瓶がほしい」と言います。

その言葉と状況が花瓶の持ち主に希望、即ち、活路を与えてくれるのです。

「ああ、それで許してくれるのかい、ニートちゃん」と成り得ます。


これは、欲望に極限まで忠実な人間が容易く思いつく、人間を操る術です。


でも、このニートから欲望が無くなったら、溶けちゃったら、どうなるかわかりますか?



3,結論


・・・もう一度確認します、人間は、知能がある動物です。

だからこそ、あなたは、勘違いするのです、欲がなくなると理性的になるなどと。


まだわからないなら言いましょう。

極限の欲がなくなっても欲で動くに決まっています。




理性?知能?知性?我慢?おいおい。

ちゃんと、思え。人間だろう。



「我慢」、欲を抑えて、今出来ないことをやらないでおく、例えば高級車を買いたいがお金がないので買いません我慢しますと。

こんなの欲が小さいだけのことを理性がある感じに見えるようにアピールしてるだけじゃないか。

欲望小さいアピール私って知性、とか、まさに人間らしいな、やっぱただの知能がある動物だ。


「知能」、指数が平均だとか異常値だとか高いと高学歴とかあるけど、欲望の精度って意味ね。

はあ?とか思った人は、どうかしてるよ。すこしは、思ってくれ。

知能=欲望の精度って、一見『馬鹿』に見えるけど、馬鹿にしてるのは、こう思わない人だ。

空間把握?迷路が早く解けるだって?こりゃ優れた彫刻家になれるとか褒められたことあるだって?

マジでホント馬鹿にするのも大概にしてほしい。知能なんて欲望願望を振りかざすためのスキルに過ぎないのだ。

高い、低い、重要なのは、そこじゃない。努力も違うよ。

どれだけ欲しいか、手に入れたいか、それがないとだめだ。知能は、所詮これを叶えてくれるスキルだ。


そんな知能が欲しい、確かにわかる。でも知能だけ欲しいなんて欲望の欠片もない。

俺は、知能も欲しかったがそれよりも欲望が欲しかった。


だって俺には、平均的な知能があるし、正直思考があればどんな欲望でも叶えられるからだ。

結果、過程、それがどうなっても知能は、欲望をどうにか形にするものなのだから。


「知性」、知能によって叶えられた欲望を「失敗」「成功」など判断することだ。

つまり知性とは、主観の集合なのだ。

知性がある人は、集合内の主観が非常に多く、まるで客観のようになっている。

そうだな、客観の本質は、主観ということも踏まえておきたい。


「理性」、理性がないということは欲望にまみれているということ。

理性がある人は欲望が小さい人。

常に伝説を作るのは、理性がない人なのだ。




さて、わかったかな?、ゴミックの諸君、さらなる欲望に忠実であれ。

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