第一話「異世界トリップ」
簡潔に言うと俺は異世界に飛ばされた。
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……説明放棄? してないよ。本当に俺に分かることを簡潔にするとそうなるんだよ。
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ある日俺は寝る前にあることを呟いた。
世界を滅ぼしてぇ…………と。
そしたらどうよ、部屋にあるパソコンの画面が急に光って文字が浮かび上がったんだ。
その文字とは……
『なら力をくれてやる。とっとと滅ぼして来い』
その瞬間俺の意識はテレビ画面のようにプツンと切れた。
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とまあ、こういう経緯で異世界に飛んだというわけだ。
え? なんで異世界だと分かるんだ? とか、そもそもお前意識ないだろ! だって?
いやいや、ちょうど今さっき目が覚めたんだよ。そしたらさ、目の前にすっげぇでかい猫がいるわけ。いや、これは猫というより、猫科の中の虎じゃないかな? すっごい肉食獣の目してるよ?
座ってるからかもしれないけど俺すっげぇ見上げてるよ? 俺の見間違いじゃなければ地面から頭まで三mはあるよ?
そんな存在に対して俺はこんなにもちっぽけだ。些細なことを気にするなんて馬鹿らしくなってくる。あ! こら! 涎垂らすな!
ヒッ! ちょっと睨んだだけなのにそんな目で見るなよ。ボク、タベテモ、オイシクナイヨ。
とまあ、こんな感じなんだわ。これで俺の話せること全部。だからさぁ…………
目の前で涎を垂らしている虎さん。俺のこと見逃してくれないかな?




