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【プロローグ:悪魔のささやき】



 消えたいと思うのか?自分を苦しめた相手を、消したいとは思わないか?



――――お前に“悪魔の力”を与えよう。





 ……――消えてしまいたい、と思った。毎日が辛くて、辛くて、仕方がなかった。誰も私を助けてくれなかった。みんな、自分が良ければそれでいいのだ。私は、孤独だった。



 でも、苦しんでいるのは私の方なのに、なんで私がわざわざ消えなくてはいけないのか?私を苦しめた人はのうのうと生き、一番苦しんだはずの私が消える。そんなのは、おかしいから。



 だからさ。私がみんなを消すことにしたんだ。

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