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東方神語  作者: 朱莉
語り部:神
9/26

戦語り

苗字をだそうか悩んでいたら一切出さないままでいつ出そうか悩むことに

まぁこのままでいいかとか思ったらそれで試合終了だと思うんだけど、いやしかしなぁ…

出すのは原作が始まってからでもいいかな…ふふっ(結局試合終了である)


今回はセリフ少なめなので短めです

話が進んでません DBで相手を見つめ続けて5分間とか間持たせしてる感じになってしまいました。意図してませんでした。申し訳ないです


文章が詰まってて読みにくいと思うのでここで一区切りしました

戦闘描写どうしよう→先送りにしよう とか考えてませんよ?

諏訪子が飛んでいった先にいたのは御柱を背中に纏っている神だった




「おー、おー、随分遅い到着だなぁ石神さんよぉ?」

「待たせて悪かった…とか私に言わせたいわけ?」



クカカ と腹の底から笑うような声が尖兵から響く



「そんなんじゃないさ、ただこれから始まる戦いが楽しみでね。気を悪くしないでくれよ?」



そう軽く尖兵は言い返した

戦神…なのだろう。諏訪子はひしひしと嫌な空気を感じていた



「そういえば名前を言ってなかったね?あたしゃ神奈子って言うんだ。今更だけど言っておくよ」

「私は諏訪子。村には被害を出さないでくれると嬉しいね」

「それに関しては一度見てみると面白いかもね?」



す っと諏訪子に後ろを見ろと言わんばかりに指をさした



「……なっ」

「何人か連れてきてたから何をするかと思えば…なかなか興味深いことをするじゃないか」



後ろを見れば村が氷で覆われていた

所々ではなく村全体を、それも隙間なく、尚且つ村の何割も大きく

そして氷と諏訪子達の間に薄い膜が張られていたのだ



「随分凄い物持ってきたんだねぇ。妖怪がいたのには気付いたけどそこまでとは思わなかったよ」

「まぁ…それは私も思うよ。詳細は天照様にでも聞けばいい」



なぜ妖怪のことを聞いたのに天照の名前が出たのか神奈子は「天照様に?」と頭にはてなを浮かべていた



「(あいつらはやる事をした、だったら私は)構えな、神奈子」

「おっ、やっと戦えるんだねぇ…待ちわびたよ」



二人は得物を取り出し、合図もなく戦闘を始めた



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



ふと空を見上げた

私の視力が妖怪のそれだったからというわけではなかったが、諏訪子が口角をあげて笑っているのは見えた



「始まったか…」



どちらか先だったか…というのはわからないが二人の居たところには白塵が舞っていた

二人は一旦距離を取り相手の出方を待っているようだった

諏訪子は鉄製の輪を、相手は…藤枝…いや蔓だろうか。あれは武器…にしては華奢な作りに思えた

相手は諏訪子が構えるまで何もしなかった…となればあれは相手の武器に何か作用を及ぼすものなのだろうか…

それとも背中に携えた御柱など使うつもりはない、使わせてみろという意思表示なのだろうか。それを挑発に使い思い通りに事を運ぶためなのか

さて…当の本人がそれに早く気付くかどうか…それがこの…えっと、この…このぉ…



「諏訪地方での戦…諏訪大戦だな…よし」



諏訪大戦の勝者が決まる時だろう

でも相手は分かっているのだろうか、この戦いに勝者はあれど得になるとは別だということに

流石にそこは気付かないだろう。かく言う私もそれが合ってるかと言われれば声を大にして答えることはできない

それを決めるのは私たち妖怪でも、あそこで戦っている神でもない。それはここに住む人間たちなのだから…



「そこを学ぶことが、彼女たちの最大の『可能性』だと信じて…」



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



神力で具現した弾で小競り合いはしつつも諏訪子はまず相手の出方を覗った

まず武器が武器ではないこと、そして背中の柱(あれは武器ではないのか?)。

情報が少ないのだ、用心することに越した事はない



「如何した、攻めてこないのか?」

「…」

「これは相当な臆病者だったか」

「あんたも攻めてないんだから似たようなもんでしょう?」

「それもそうだ」



暗に反撃の得意な武器なのか?だの、あの武器の攻撃範囲は如何程?だの、武器ということさえ疑える得物なのだ。諏訪子が考えることは妥当だった

しかし諏訪子は武器のことばかりにかまけて相手の表情を伺うのを疎かにしていた。

全体を見て戦況を見極めるべきなのである

その点、神奈子は笑っていた。多分勝利を確信しているのだろうか

相手の攻撃を如何して避け、藤枝で絶対的優位に立つかそういう算段を立てていた

仮に諏訪子に全体を見れるだけの余裕があったとしよう

それだけで相手の考えがわかるほど、神奈子は考えてることがわかるほど素直だった

逆にその算段が間違えていたとしたら神奈子は相当な詐欺師(褒め言葉)であろう

傍から見ることは簡単なのだ、この件に関しては実行できるものは少ないであろう

いるとすれば場数を踏んだ戦好きの部類なのは間違いなかった



(考えるだけじゃ進まない…相手が来ないなら、相手が防ぎきれないほど攻めるだけだっ!!)

「っ!!」



諏訪子は小さい。それは攻撃の射程が短いだけでなく力も少なくなるだろう

だが物事には善し悪しがある、彼女の場合は身体の取り回しが効くということだ。

神奈子はただでさえ背中に身の丈よりも大きな御柱があり、諏訪子よりも速く動くことは困難だろう

だが諏訪子は気付かない。それは相手との差が少なければいけないということだ

心の余裕の差もあるが、相手との格差がありすぎた

神奈子は戦を楽しんでいた。戦い慣れしているのか、はたまた戦神なのか、それはわからないが諏訪子よりは格段に戦慣れしていたのだ

皇雅が「心残りがないように」と言ったのは、たとえ負けたとしても笑えるようになれ。の意味合いで言ったのだが、諏訪子はわかっていない



「せぇいっ!」



鉄製の輪を神力で増やし相手に投げた。輪とは言ってもただの人間がこれに当たればそれだけで意識不明に陥る威力でだ

諏訪子としては相手の出鼻を挫く一手となるはずだった



「どうよ、私の武器の味は?」



金属特有の擦れる音がして白塵が舞う、相手の姿は見えない。

この時代で金属製の武器は珍しく、石とは比べ物にならないほどだった

それに相手の武器は未知数であるが植物であり、諏訪子は少なからず油断していた。「植物なんかに負けるはずはない」と



「…この程度か?」



白塵が散った後に出てきたのは無傷の神奈子だった

先ほどの攻撃をどのように捌いたか、諏訪子の頭はそれだけだった

相手の出鼻を挫く一手は自分の首を絞めることになってしまう

神奈子は北叟笑む(ほくそえむ)と御柱を神力で具現して、諏訪子に数本射出する



「っ!?…っあ?!」



咄嗟の事に驚いたが、鉄製の輪でなんとか御柱を弾く…が諏訪子は弾くことに集中しすぎた

弾いたうちの何本かが村の方に行ってしまったのだ

ただでさえ弾速の早い御柱だったのだ、その上で弾く方向も考えず、速度も殺さず、尚且つ自分の力も含めたソレ(御柱)だ

あの規模の壁…だが万一があってはそれが護るものから壊すものに変わり果ててしまうかもしれない

目前の事に集中しすぎた…と焦り御柱の行く末を見張る

相手から目を離すのは自殺行為なのだが、神奈子もあの壁の強度を見たかったようで視線を村に向けていた


奇妙なことが起きた

先程、氷と諏訪子たちの間に出来ていた薄い膜

それが形を変えていたのだ、一様に言えば毘沙門亀甲びしゃもんきっこうである

亀の甲羅のような模様が描かれた膜は、御柱が当たった場所に亀裂が入り割れるが、それよりも先に外側の無傷の部分が亀裂の後ろに行き45度ほど回転、互い違いになることで強度を増し勢いを殺していく

外側のなくなった部位は再生していくが、御柱の速度はみるみるうちに削がれ地に落ちた

さながらソレは生きる盾であった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



神奈子は目を見開き、諏訪子からは多少なりとも緊張がほぐれていた


(あの妖怪は何者だ…いったい天照様と何の関係があるというのだ…)


この戦は自分の勝ち。という意思は崩れない神奈子だったが、あの妖怪の存在は不気味すぎた

自分の力を信じてやまない神奈子は自分の中で 神>妖怪>妖精>人 という相関図を脳内に描いていた

しかしその自分が射出した御柱に、その上諏訪子の力が上乗せ(多少なりとも威力が殺されていたかもしれないが然程気にするものではない)されたのだ

神奈子はあの膜に、ないよりはまし程度の位置付けをしていたが、無傷でその威力を殺されたとなれば話は別だ


(この戦が終わり次第高天原で一度天照様に申してみよう…)


と神奈子は心に決めていた



一方、諏訪子は、あれならば村を気にする必用はないと判断した。ただでさえ経験が少ないのだ、村の心配をしていては勝率を限界まで下げることになる


(だけど今ので確信した…私はあいつよりも弱い。相手の武器の効果もわからない…だけど)


それはあの御柱を弾いた時に気が付いたことだった、だがそれがわかっただけでも諏訪子には十分だったのだ


(たとえ私のほうが弱くても、あいつは…皇雅は心残りがないようにと言ったんだ…指の一本が動けなくなるその時まで戦う。後悔なんてしないために!)



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「諏訪子の可能性は見出した…勝てなくても神奈子に一矢報いるだろう…」



思い描くのは単純だ。ただ実現するのは難しい…簡単なことだ だがそれは基本能力の高い神には想像を絶することだろう

神は思い描いた通りにことを運ぶ。神だから それを気付けるか…今の戦神には無理だろう


それを考え皇雅は盾から見える諏訪大戦を柔かに眺め続けた



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆

戦闘描写勉強中です 模索中です どうやって伝えるんだ…これ

擬音ばかりじゃ気の抜けた場面にしかならないしなぁ…うぅぅぅむ


小さい頃におもちゃ片手にバキューンとかやってふと部屋の外を見たら母がニヤニヤしてたのが軽くトラウマです

今も集中しているとよく見られてて気付くたびに「うわぁっ!!?」とか言ってます。勘弁してよぉ…しかも「続けて続けて」とか言われても無理だと思う


のだ だの だろう とか多かった気がする 猛反省

いつもは使わない自分視点以外の書き方をしてみた結果がこれだよ!うわぁぁん


諏訪子さんは出来る子。神奈子さんは慢心しすぎ。

皇雅さんは成長を願い。チルノさんはムードメーカー。

幽香さんは不器用です。


そして誤字がありませんように。(未確認は恒例行事)

盾はパズルのように組まれていると考えたら面白いかも?

模様によって効果違う とか考えたりしてます

同じことを説明してるかもしれませんが脳内変換で…ね?


PIXIV と連結してみたんですがオリジナル絵でオーガと書いてるのが…皇雅さんなんですけど、個人的には見ないほうが推奨です。思い描いている人物像が崩れるかもしれませんので、見るのでしたらこんなかんじなのかなー程度でお願いします


次の話で今回の文と似たようなものが出るかもしれませんが苦笑いして読んであげてください

本人は意図して書いておりませんので


長文失礼しました

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