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東方神語  作者: 朱莉
語り部:神
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蛇語り

生けとし生きるもの全てを愛するなら弱い命を助けないとままならない

でもなくなってもいい命はない…難しい

妖怪は人の畏れで生まれるので人がいる限り生まれ続けます

という設定…です…多分?


諏訪子さんはすこし抜けてる印象

ZUN帽…でしたっけ?あれは被ってないです 

「なんであんなこと頼んだんだろう…」



諏訪子は妖と約束したあと帰路についていた

終始頭の中によぎるのはあの時の会話だった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「諏訪子、待たせたね」

「…妖精?なんで高天原に妖精が?」



そもそも私の知っている高天原では妖怪なんていなかったし、妖精もいなかった。そりゃもちろんずっと高天原にいたわけではないから、私の認識が間違えている可能性だってある



「紹介…は此方からしようか」

「じゃあ、あたいからするね。あたいは見ての通り氷の妖精、一応高天原には何度か来てるんだけど…よろしくね」

「皇雅」

「ん、風見どうかしたか?」

「彼女は神…でいいのかしら?」

「あぁ。彼女は土着神の頂点、石神シャクジという素晴らしい神様だよ」

「…私は風見幽香。花の妖怪」



正直に言おう。なんだこの関連性のない友好関係は…

天照様の友達が妖怪で、その友達が氷妖精と花妖怪…なんだこいつら…国のことを気にするなとか言われたけど気にしない…なんて出来るわけないじゃないか

不安を感じたのが顔に出てたのか皇雅が詳しく言ってくれた



「今の紹介じゃわからないだろうけど、一応チルノは四季が存在した頃には生まれていたし、幽香とはその数百年後くらいに知り合ったんだ…知ってるかな?妖は長生きすればそれだけ強くなるんだ」

「ぇ゛」

「神は人の信仰が強さだ。しかし妖は人の畏れ以外でも強さを得る…私が言うのも可笑しいがずるいよな」



苦笑いになりつつそう言った

強い妖怪はてっきり人間を食ってばかりいるからそうなったんだと思っていた私はキョトンとしてしまった



「あ、私の紹介もしておこうか。私は皇雅、生けるすべての生を愛す妖…とは言っているが、今はまだ弱い人間たちを過保護にする変な妖さ」

「…あんたはいつ頃から存在してたの?」



ふとさっきの妖精の説明で気になったことを聞いてみた

あからさまに生まれていたと言っていたからそれより前からいた事になる…



「あまり生まれた時のことは覚えていないが…伊弉諾が日本を創った頃はよく覚えているな」



天照様の畏れが産んだ妖とは言われたがそこまで古い関係だったは知る由もなかった私は開いた口がふさがらなかった…もしかしたらこいつ…いやこの妖精ですら私よりも強いんじゃないか…?



「…あたいってそんな前から居たんだねぇ…今度数え歳でもしないとダメかなぁ」

「あんた私よりも年上だったの…?じゃあ、あんただけでもその神の攻撃に耐えられるんじゃない?」

「しかし妖精は妖怪とは違うから、強さも根本的に違う。強さは季節や気温で変わるものさ」



皇雅からそれを聞いた幽香は残念そうに



「そうなの?…楽できると思ったのに」



と肩を竦めて言った



「神同士の争いの余波は普通の妖怪ですら危ういものだ、だからこそ人間たちを守らないといけない…力を貸してもらうよ?」

「個人的に言わせてもらえばあたいらはいらないと思うけど…友達だもん、協力するよ」

「人間を守るなんて初めてだから期待しないで…って言いたいところだけど友人の頼みだもの、頑張らせて貰うわ」



言葉は違えど言っていることは同じだろそれ…というか先にチルノが言ったんだから「私もそうさせてもらうわ」くらいでいいじゃねーか とか内心思ったけどせっかく助力してくれるんだから何も言わないことにしよう


「そっちが素なのかしら?さっきよりもだいぶ砕けた喋り方ね」

「う゛ぇ?!」

「あはは。だいぶ声漏れてたよ?だいじょうぶ?」

「さて…気も解れただろうから私たちは護りに徹するよ、諏訪子は思いっきり暴れておいで?心残りがないようにね。ほら奴さんがお待ちだよ」



身長がだいぶ違うから皇雅はわざわざ私に目線を合わせ、ニコリと笑って背中を押した

いつから居たのか尖兵は、偉そうに私たちがいる遥か上空に陣取っていた

それに気付いた私はそいつの傍まで飛んでいった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「…あれは…」

「ん?皇雅どしたん?」

「いやなに…少し相手が悪いようだ…とりあえず私たちは被害を抑えよう」

「人間を護り易いように一括りにしとくわね」

「括りって…幽香、言い方悪い」



怪訝そうにチルノが睨みつけるが構わないといった面持ちで幽香は先々にいってしまう

あんな態度でも彼女は頼りになる、任せられるだろう



「では被害は最小限にするように」

「あいよー。あたいは適当に膜作っとくね、寒くないようにだいぶ遠くに厚く」

「ならば、私は『なにものも寄せ付けない盾』でも私が『いらないと言うまで』出し続けよう『好きなタイミングで』『好きなように出せる盾を』」



私たちは能力を使い、チルノはドーム状の大きな壁を。私は薄緑の膜のような物でその壁の邪魔にならないように村全体を囲った



「いつも思うけどずるいよねぇその規模」

「チルノも言えた義理でもないだろう?」



「それもそうだ」とお互いに納得して、私たちは諏訪子の帰りを待った



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆


「貴方が村長さん?」

「なっ、妖怪が何用じゃ!?」



あえて人間でもわかりやすいように妖力を出して幽香は話しかける

人間のようにも振る舞えるが、今日は話をするために来たのではない。そのためにあえて力を見せることにした



「少し村の外で石神が戦争をするので村人を集めてもらえないかしら?」

「何のためにだ…?」

「私の知り合いの頼みで、貴方方を護る為に」

「…わ、わかった」



流石に力を見せては怪しまれるのも無理のない話なのだが妖力の大きさで勝てないと判断し素直に従うことにしたようだ



「とは言え、過剰かも知れないでしょうね」

「?」

「表に出ればわかるわ」



言うが早いが外から「なんだこれ!?」や「空が!」などの声が聞こえ、村長は幽香の横を過ぎるように外に駆け出した



「な、何事だ…」

「攻撃の意思は一切ないから安心してもらっていいわ」



何もない空間からパキパキと音が鳴りそこから氷が発生し、村を覆うように空に壁が出来ていた

だいぶ厚さがあるようなのだがそれらは半透明にできており外は薄く見えていた

入口の方を見れば別の妖怪だろうか、薄緑の壁をその氷を覆うように囲っている



「なるべくひとまとまりになっていてくれる?二人が頑張っているのに私のせいで護れなかったら嫌だしね」

「…あぁ、そう伝達しよう」

「助かるわ」



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



氷が村全体を囲った辺りだろうか、妖精が妖怪の近くに飛んできた

「なぜ妖精が?」と思ったがその妖精の羽は半透明な氷でできていた

つまりはあれがさっきの妖怪の友人の一人だろう



「おまっ、なんでそんな妖力見せびらかしてんのよ!?」

「力で説得したほうが楽じゃない?」

「そんなこともわからないの?って顔して言い返すなよ!?皇雅が安心して送り出したのに何やってんの?!」

「結果よければいいじゃないの」



さっきから強い妖力を出し続ける妖怪に妖精は畏れもせずにキーキーと怒鳴っていた

さっきの妖怪よりは話しやすいであろう妖怪に村長は声をかけた



「妖精や」

「ん?あぁあんたが村長?」

「すまないがなぜこうなってるのか教えてもらえないか?」

「幽香から聞いてないの?まぁいいや…じゃ言うけど、ここの石神が他の神から喧嘩売られて、村の被害が心配になった石神は天照に相談、んでその友達の妖怪が…あそこにいる妖怪ね?…そいつが「天照から頼まれたから」って理由で村の護りを引き受けた…って感じ」

「…」

「でそこの妖怪は面倒だったから脅迫したってわけ」



考えるように顎に手を当て妖精の言ったことを咀嚼する

つまりはあの壁を作っている妖怪がここを護る為にこうなってるわけか。と半信半疑だが理解出来た



「変な妖怪もいるもんだな」

「あれは特にそうだと思うよ。まぁそのおかげで退屈しないでいいから楽しいけど」

「そういうことなら、すぐに伝達するよ」

「早く他の奴らを安心させてあげな」



妖精は手を振って笑顔で村長を見送った



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆

皇雅が覚えてないっていうのは、まだ能力を使ってない頃の話だからです

話がこんがらがっちゃうので補足しときます

能力使ったあとなら忘れることもないでしょうし


どうでもいいですが文法最悪ですね

専門科に行ってたものですから私の文法が低レベルすぎる…

チルノさんは概ねこういうポジ


誤字脱字がありませんように(未確認)

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