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東方神語  作者: 朱莉
語り部:序
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仲語り

近いうちにメモみたいな箇条書きをつくろうと思ってます

月夜見さんは男性です。女性でも良かったのですがあんまり女性が多くても個性を考えるのが難しかったので…。

学士とか研究者とか一緒くたにしてます(違いがよくわかってない)


亀更新です。気長にお待ちください

皇雅たちは都に混乱を招かないため私を入口に運んだあとすぐに去った

「何かあったら助けるから安心しておくれ」とも告げてくれた


なんだかんだで迷惑をかけている。研究のために行った花畑は妖怪のもので、その妖怪は天照と友達という…流石に頭が混乱している

一度にいろいろありすぎたんだ。妖怪に襲われて、妖怪に助けられて、妖怪に治療されて


そこでふと思い出す、言伝を頼まれていたのだと



「確か月夜見に…」

「僕に何かようかい?」



思考に耽っていたせいで月夜見がいた事に全く気がつかなかった

「月夜見?!」とまるで、居たの?とでも言いたげな声を出してしまった



「ははっ、君にも驚くことがあるんだね?調査はどうだったんだい、花畑に行くとか君には珍しい事を言ってたじゃないか」

「調査は失敗よ。妖怪に襲われてね」



私がそう言うと月夜見は私を一瞥し



「でも怪我してなさそうだね、流石は賢者様といったところかな?」

「いいえ、違うわよ」

「じゃ、なんでさ?君にしては珍しくはっきりしない回答だね」



私の要領を得ない答えに疑問を持ったのか投げかける



「妖怪に襲われたんだけど、妖怪に助けられたのよ。あと妖精にも」

「妖怪と妖精に?それは…面白い状況だ」

「あ、また忘れてた」

「忘れ物かい?今日はだいぶ珍しいことずくめだね」



長い付き合いである月夜見に今の私はからかい甲斐があるようでいつも以上に突っかかってきた



「あなた宛に妖怪から言伝よ」

「僕宛に?なんだろう…」

「【天照の友人である皇雅の頼みで早く地上から逃げろ】ですって。妖怪のくせに天照とかいうのよ?混乱もするわ」

「会ったのかい…?」

「ぇ?」



心底驚いたように月夜見が口元に手を当て震えた声を出した



「皇雅という妖が本当にそれを言ったんだね?」

「ぇ、えぇ。そのはずよ」

「こうしてはいられない。あの妖からの頼みだ、すぐに取り掛かろう」

「え?月夜見?どういうことか私にも教えてよ」



外套がいとうを羽織り歩きながら月夜見は話してくれた



「…彼は日本最古にして唯一高天原に行き来する妖にして唯一無二の妖。悲しいことに彼ほど平等な妖はいないと思うよ…まぁ今はだけど」

「今は?」

「彼の夢が叶えば多少なりとも増えるだろうけど、妖は畏怖がないと存在できないからね。少ないのはしょうがないことさ」



あの妖が言っていたことを思い出しているのか 月夜見は嬉しそうに答えてくれた。その足取りも軽そうに見える

しばらくして都の中枢部についた

ここには月夜見と私を始めとする科学者や上層部が月夜見の指導のもと方舟はこぶね、別名ロケットを作っていたのだ

大抵作っていても使わない事が多い(月夜見は興味があれば作ってしまう。彼曰く作って置いておけば何かあった時にすぐに使えるかららしいが)のだが今回はそれが功を成したようだ



「でも逃げろって言っても何処へ行くのよ?」

「それこそ簡単だよ、月に行くに決まってるじゃないか。少し前に姉から妖怪が活発になっていると言われてたしね…いつ行くか考えていたところだったんだ」

「やっぱり抜け目ないわね…貴方」

「さて、友人からのお願いだ。すぐにでも出立したいところだが…避難も済んでいない」

「それくらいなら私がしておくわ」



私がここにいてもしょうがないだろうと言葉の裏に隠し彼にそう告げる

月夜見もそれを理解してくれたのか「任せるよ」と軽く返事をしてくれた

さて、混乱も少なくなってきたことだし移民する準備を急ごうと思う



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「私たちも準備をしようか。さっきの妖怪がここにいたこともあってこの付近の妖怪たちは敏感になっていると思うからね」

「話を進めるのはいいことだけど、軽くでもいいから貴方のことが聞きたいのだけれど説明してくれないかしら?」

「天照とか会話に普通に出てきたけど神様でしょ?それと友人ってどういうことなの?」



風見もチルノも積もり積もった疑問を私に問う

逆に考えれば今まで聞かなかったことも珍しいものだ



「では、少し休憩がてら私の話をしてみましょうか。さて…何から話したものか…」

「そうね…ではまず貴方の生まれだとか、何の妖怪か、あとは能力とかも聞いておきたいわね」

「生まれと何の妖怪かと聞かれると私自身もよくわかっていないが…気付いたら私は天照の傍にいて、何故か彼女は泣いていて、何故か私は彼女の頭を撫でていた…」

(皇雅自身は知らないとなると詳しいことは天照に聞くしかないのか…しかも頭を撫でていた、しかも無意識に…だと…うらやm いやいや私は何を思って…)



ふと話を区切り風見に目を向けると顎に手を当て小さな声でぶつぶつと何かを呟いていた

目は血走ってるようにも見えて焦っているようにも…風見にしては珍しく百面相をしていた



「風見はどうかしたんだい、さっきから…」

「皇雅、幽香がなんかぶつぶつ言ってるけどきにしないで続きを言っていいと思う。ちょっと考え事してるだけだと思うからさ」

「そうなのか…?」

「いいから続きを…ね?」

「あ、あぁ…わ、わかった。」



少なからずチルノも少し可笑しい様に見受けられた。詳しくは話せないが笑顔で話しているのに黒いのだ、表情も陰っていてなにか雰囲気が違う

今までこのような二人を見たことがなかった私は話を曖昧に済ませて作業をしようと勧め、二人は渋々ながらも了承してくれた

結局自分の事を話せなかったせいか、はたまた私の答えが二人の期待に添えていなかったのかわからないが二人の空気は重く準備をしているあいだも息苦しいままだった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



皇雅は作業って言ってずっと何かを編んでいた

どんなものか聞いてみたら「これはただの御守だよ」と簡潔に答えてくれた

何のために?とか誰に?とかそういうのはもう聞かなかった

なんでかって?いやだってさ…皇雅だし?



「チルノ、何をしているんだい?」

「いや、なんでもない。ちょっと回想というか現状を把握しているところだからさ」



皇雅は首を軽く傾げたが、何も言わずにまたその作業《御守作り》を始めた。

幽香はというと月の畑の面倒を見てる。

なんでも「さっきの妖怪の血で汚れてたら心配だし、皇雅もあの調子だから私は花の面倒を見るわね」と言って今も花たちと会話している。


いつも思うが花と話してる(別にギャグじゃないよ?)幽香は笑顔が綺麗で花畑に咲く向日葵のようだ。

妖精のあたしが言うのもなんだけど、的を射ていると思う

だってさ同性のあたいが見惚れるんだよ? 相当いい笑顔だよ

…おっと話が逸れたね、つまり今は皇雅が作業をしている間あたし達は自由行動ってわけ


結局、皇雅の話も曖昧にしか聞けてないし…あの慌てようからすると聞くだけ野暮だよなぁ

幽香と皇雅って二人共背が大きいからお似合いだよなぁ…二人が並んでいたら夫婦…みたいな?私の場合どう見える?贔屓目で見ても姉弟止まりだよね。というかどうしてこんなこと考えてたんだっけ?そもそも何が始まりだっけ…?というか…



「……ノ…!チルノ!」

「っ!!」

「どうしたの?貴女には珍しく皇雅に呼ばれても返事がない…だなんて」

「あ、ごめん。ちょっと考えが拗れ《こじれ》ちゃってた」



いつからかわからないけど皇雅と幽香が近くに来ていた

幽香なんてあたしと同じ目線になるように屈んでくれていた



「大丈夫か? 体調が悪いようなら横になっていてもいいからね」

「あ、あはは、だいじょうぶだって、皇雅は心配性だなぁ…であたしになんか用だった?」

「ぇ?あぁ、不器用で悪いけど出来上がったから、これを持っていてくれないか?嫌だったら返してくれればいいから」



先程まで編んでいたソレをあたしの手の上に乗せ皇雅はそういった



「ぇ?」

「御守さ。私と、チルノと、風見 三人同じ御守さ。せっかく友人ができたんだ、何かを共有したいじゃないか!時間とかではなくね?」

「…」

「気に入ってくれると嬉しいんだが…?」



その御守は神社とかで買える御守とは見た目も中身も違っていて

色は三つそれぞれ違うし、中身も三つそれぞれ違うらしい

首に掛けられるように紐も付いていた



「ぁりがとう…」

「さて、私はもう少し花たちと戯れるわ。皇雅は?」

「私は月夜見達が無事に出られるように一つ準備を…チルノは?」

「ぁ、あたいは皇雅のお手伝いでもしようかな?」



皇雅からもらった御守を服の内側に仕舞って皇雅に歩み寄る

御守をもらったとたん、なんかさっきまで考えてたことなんかどうでも良くなってた。

というか何で深く考えていたんだろう…今に至ってはそう思えるくらいだった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆

勘が鈍って主人公達がぶれてたらすいません

ハーレムってわけではないけど愛されてる主人公が好きです

クドいってわけではなく、ほんのり家族愛みたいな、そんなのですけど


感想ありがとうございます。それにアドバイスも

なるべく期待に添えれたら嬉しいです

なんか書きたかったのと違う…でも表現できない…くっ!

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