賢語り
さて…どうなるんでしょうね
特に考えずに制作していますが幽香さんがとっても高齢ですね(語弊を招きそう)
これはとてもやばい強さになりそうだ
キャラ崩壊…はだいぶ前から起きてますね
でもそれなりにキャラを残せてるんじゃないかな とか思ってます
あ、今までよりとても長めです
頑張ってみました。早く物語を進めたいが故に…です
あ、ちなみに私は風神録と花映塚しかやったことないです
それもいーじーでしかクリアできません(イージーでぎりぎり
「月の畑」が完成して何度か風見も招待した(そのお陰か彼女とも友達になれた)
風見は「太陽の畑」と私の「月の畑」どちらも面倒を見てくれている
いまは夜なので「月の畑」の花たちと会話しているようだ
しばらく経った頃 一つの人間の住まう集落が異常な進化を遂げていた
他とは比べ物にならないほどの速度で育つその国は私の目からも異常だと見て取れた
そもそもその国は私が容姿を変えるために参考にした街であったものだ(今では高天原よりも発展している)
「チルノ」
「(もぐもぐ)なに?」
彼女は月の畑から採ったであろうドラゴンフルーツを頬張りつつも私の方を向いてくれた
「食事中に済まないが、あの国をどう思う?」
「(もぐもぐもぐごくん)ぷはっ…んーどうって?」
「例えば妖精視点から見たあの光景だ」
軽く口を拭ってからチルノは答えてくれた
「浮いてると思う。地面からとかじゃなくて存在自体がね、あたしだったら近寄りたくない…かな?」
「浮いている…か」
「私からしたら目障りね」
花たちと会話を済ませたのだろうか、風見が私たちの会話に参加してくれた
「風見、それは妖怪の視点かい?」
「そうね…大抵の妖怪は人間のことが嫌いだもの。いけ好かないと思っている奴らが多いのではないかしら?」
「そうか…生ある者同士、仲良くして欲しいが…無理なのだろうな」
最近風見とも仲良くなったからだろうか、それとも私がここに慣れてきたからなのか、理由はわからないが最近の私は考えが変わったという
以前は夢を叶えたいが故に後先など考えずに向かい自分ひとりの意思で物事を解決していたであろう
だが今は私を支えてくれる友が二人もいる。(神である友は神であったが故に私の助けは出来なかった)
それなりに知識もついたのである
「さて、私たちから話を聞いて貴方はどうするつもりなの?」
「言葉で無理なら体で示すさ」
「あたしはついて行くよ」
チルノの言葉に疑問を持ったのか 風見は首を傾げた
「あら?いつ私が着いていかないと言ったのかしら?」
「幽香は皇雅が絡むとやる気が違うよね」
「なんだ?風見も来てくれるのか、だったら心強いよ。二人も友がいるんだ、何としても成功させなければ」
私はやる気を出すかのように頬をたたいてあの国に歩みだす
後ろで少し言い合っている彼女らはすぐに着いてくるであろう
そう思って我先にと歩みだした
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「鈍感ね…」
「しょうがないと思うよ、だって皇雅だし」
最早何を期待していたの? とも見て取れる言い草であった
「貴女は皇雅について分かることある?」
「聞いてはいないけど四季が存在した頃にはもう居たとだけはわかる」
「ぇ?」
「断定はできないし、そもそも妖精のあたしが言う事なんだ。本人から聞かないと何もわからないさ…」
チルノはそう言って皇雅のもとへ移動する 一歩遅れて「それもそうね」と諦めたように幽香も歩き出すのだった
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「大きいな…」
「えぇ…そうね。近くで見るとまた…」
「スッゲーデケェ…」
チルノの率直な感想で八割がた的を得ていた
遠くで見て国と判断できたのである 近くで見たらそれはもう吃驚した という言葉では足りないのである
そうしてその国を眺めて数分過ぎただろうか 遠くから声が聞こえた
女性の声だろうか… 酷い雑音も混じっている
人間であったなら微かにしか聞こえない声は私には充分で
「あ!」
「皇雅!?」
その女性が助けを呼んでいる事がわかるとチルノ達に告もせずに走り出していた
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
しくじった…というよりも私の不注意だったと言わざるを得ない…
わざわざ都から兵を借りてまでこの花畑に来たというのに…兵を借りたという安心感からか武器を置いてきてしまった(言うまでもなくただ忘れただけ)
何故兵を?だとか花畑?だとかそんなことを都からも言われていたがこの花畑は凄いのだ
私ですら知らない薬草や花が自生しており夜にその花たちは咲き誇る
しかも季節に関係なく生えているし、薬草なんかは採っても次の日には生えているのだ
私のような科学者なら調べないほうが可笑しいのだ
でもこの場所は私一人で来れるような場所ではなく しかも花は夜にしか咲かないという条件もあり夜に来た
だから妖怪に襲われた
兵は全て倒されて私は震えて動けなかった
また一人、また一人と減っていく兵を眺めながら 今まで起きたことが走馬灯のように過ぎていく
鎧など妖怪の前では無意味で肩からちぎられては骨を貪り、頭を掴んだと思えばまるでトマトのように潰れる
妖怪たちはその血を啜り、また次の兵へと、次の兵へと新しい玩具を得た子供のように遊び食す
兵が全て倒されたのだろうか
今度は私のもとに歩いて来る
誰も助けに来ないこと等わかっている。それでも私は叫ばずにはいられなかった
でも死にたくなかったんだ。頭ではわかっているんだ
叫んで、逃げて、木の幹に頓いて、袋小路に逃げ込んで
そこで、私は死ぬのを覚悟した。
次に来るだろう痛みから目を背けて固く目を閉じた
しかし痛みは来ない、何故? 私は痛みもなく死んでしまったのか? と気になった私は恐る恐る目を開いたのだった
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「食事は済んだろう?成らば住処に帰りな、私はこの人間に用があるんだ」
「妖怪の癖に人間を庇うのか?」
「あぁ、そうだと言っておこう」
私の回答が可笑しかったのか妖怪は口元を歪めながら笑い出す
「ハハッハハハハハ。面白いことを言うな、妖怪の癖に人間を庇うなどと」
「死にたくなければ今の満足した状態で帰るのが一番だと思うがな?」
「これまたおかしなことを言う。そんな不抜けた妖怪に負ける俺とでも言うのか?」
「・・・」
せっかく教えているのに妖怪は私の言葉を聞いてくれない(わからなくもないが)
「次にお前はなんと言って俺を笑わしてくれるのだ?ほら言ってみろ」
「私はあまり戦うのが好きではなかったのだがね」
「なら皇雅はそこで見てなさいよ」
「そうするよ風見、私はそこの人間を介抱する」
私の後ろから登場した風見に妖怪は震えだす
「な、なんで風見幽香がここにいやがるんだよ…」
「あら?私の居場所を貴方が決めるなんて図々しいにも程があるじゃない?」
妖怪は一歩後ずさる 風見は一歩近づく
二人の表情は対照的で 妖怪は焦り 風見は笑っていた
「風見、なるべく月の畑に害はないように頼むよ?」
そう言って私は人間のもとへと歩いて行った
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「風見、なるべく月の畑に害はないように頼むよ?」
皇雅はそう言うと私の横を過ぎ去っていった
「なんだよ…風見幽香があんな妖怪と一緒にいるなんてどういうことだ? お前はこっち側であんな腑抜け妖怪の」
「煩い、黙れ!」
「あでっ!?」
傘で妖怪の頭を小突き黙らせる
「ただの妖怪風情が私の知り合いを詮索するんじゃないわよ、とりあえずあんたはいい思いしたわよね? 人を食い恐怖させた、それは確かに妖怪としてはいい…だけどね、あんたが食い散らかしたここは…私を怒らせるには充分なのよ!」
そこから先はあの妖怪に私の動きは見えたのだろうか?
彼の創った花畑が汚された。そのことで私は怒っていたから自分でもよくわかってない
ただひたすらその妖怪が死ぬまで殴り続けたと思う
息を切らそうが構わない。ただひたすら殴る、蹴る どれだけ時間が経ったのだろうか
「もう気は済んだかい、やりすぎじゃないの?」
「チルノ…」
「皇雅は少し離れたところで介抱してるよ。同族嫌悪にしては酷くやったもんだね?」
そうね、私もそう思うわ
「ソレどうするんだい?」
「消滅させておくわ、畑から離してから」
「じゃ、皇雅にもそう伝えておくよ」
「よろしく頼むわ」
そう言って私は後処理に向かったのだ
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「おや 起きてたのかい?」
「あなた、は?」
「助けに来た奇異な妖…ではダメかな?」
困ったような顔で彼はそう告げた
「少し離れるよ?」
「ぁの…妖怪は?」
「私の友達が相手にしているよ。心配はない、彼女はとても強いからね」
彼は私を横抱きで抱えると花畑に移動した
「ここは「月の畑」私と友達で創った畑だよ」
私が研究のために来ていた畑は彼のものだという
「ここの植物は夜にかけて花を咲かせる…理由などを聞かれると私も知らないんだがね、あとは薬草などもあるんだよ?」
ほらこうやって と彼は慣れた手つきで私の治療をしてくれる
「近くには私の友達の花畑があってね「太陽の畑」というところで一面に向日葵のあるとても綺麗な花畑もあるんだ」
自分が妖と言っていたこの男は何を思って私を治療しているのか…
「もう少し早く助けに来れればよかったね…そうしたら他も助けられただろうに…」
妖であるのにも関わらず彼は死んだ兵たちを思ってくれているのだろうか…
「でも一人でも助けられた…それを喜ぶべきなのだろうかね…。さて治療は済んだよ?痛いところはあるかい?」
「いや…大丈夫、です」
「それはよかった、私でも人は救えたんだね」
「皇雅!幽香は処理してから来るってさ」
氷の妖精だろうか?可愛らしい少女がこちらにやってきた
「ありがとうチルノ…一人しか助けられなかったけど私にも人は救えたよ…」
「皇雅は悔やみ過ぎじゃない…?というかあたしと幽香は全く悲鳴なんて聞こえなかったのに」
「あっ」
何かに気づいたのか男は姿勢を正すと一度お辞儀をした
「まだ自己紹介をしていなかったね。私の名前は皇雅、生けとし生きる全てを愛す妖だよ」
「ついでにあたいは氷の妖精のチルノっていうの。気がむいたら覚えといて」
「私は風見幽香よ。癪だけど幽香さんと呼んでもいいわ」
いつから居たのかもう一人妖怪が増えていた
「わ、私は八意永琳そこの都で学士をしているわ」
治療してくれたおかげか掠れ掠れながらも声が出た
「直ぐにでなくて構わないがあの国に伝えて欲しいことがあるのだ、動けるようになったらあの国まで護衛するからこの地から逃げて欲しい」
「ぇ?」
「あの国の責任者はだれだ?」
「それなら私でも知ってるわよ…確か月夜見でしょう?」
幽香さんが得意げに都の責任者を言い当てる
それを聞いた皇雅さんは目を見開いた
「月夜見だって?!それなら話は早い、永琳さん帰ったらすぐに月夜見にこう言ってくれ【天照の友人である皇雅の頼みで早く地上から逃げろ】と」
天照の友人と彼はそう言ったのだ その言葉に私以外の人(?)も目を見開いた
「彼なら、あの月夜見ならばもう準備が出来ているはずだ!永琳さん無茶を承知でこの言伝を頼む」
「え、えぇ。わかったわ」
言うが早いか彼は立ち上がる
「チルノ、風見、友人として私を助けてくれないか?」
「あたいに任せな!大船に乗った気持ちでいてくれたっていいんだよ!」
「そうね、私がいるからには大船に乗った気持ちでいてくれないとね」
この妖たちは何を言ってるのだろうか、逃げるとか助けるとか…
それも月夜見に聞いたらわかるのかしら…?
それにしてもこの妖…一体何者なんだろうか…
総合評価で点数が上がるたびに
「うひゃ」とか「ぁぁぁぁぁ」とかなんか言ってしまってます
心臓どきどきさせて嬉しがってます