仮語り
新年開けて初投稿。
もっと早く投稿したかったな……。
なんか文章短い気がする……。
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
レミリアと話し込んでいるとメイド長と同じような服を着た妖精が部屋に入ってきた。
私に軽く会釈するとレミリアに駆け込み耳元で細々と話して去っていく。
あれはきっとメイドなのだろう。その長がメイド長というものらしい。勉強になるものだ。
「ナユタが図書館に到着したって」
「……そうか」
「私たちも移動しましょうか」
「そうだね、ついでに君の友人にも挨拶しようか」
図書館に移動する際も館についていろいろ聞いた。今更だが戸の開き方にも感心するものだ。個人的に戸を閉めた時の音が心地よい。
レミリアが言うには引き戸の方が珍しいらしいが、私としては蝶番を戸に使う方が珍しいと思うのだが……。
目を瞑りながら私の問いに答える彼女は終始楽しそうだった。
幾分かしてこれまでの作りとは異なる扉を見つけた。彼女が言うにはここが図書館らしい。
両開きの扉を開くと部屋の境界など無視して高く、そして広い図書館が現れた。
私はその光景を口を開けて呆けてしまった。そんな私をみたレミリアは口に手を当てて控えめに笑っていた。
ここに来てから驚いてばかりだ。まだまだ私の知らないことが多くて感心する。
「少し移動したところにパチェがいると思うからそこに行きましょ」
「……」
「……皇雅?」
「ん? あぁ、移動しようか」
「気になるものでもあった?」
「……本の匂いが心地よかっただけさ」
尋ねられたことを答えたのに彼女は吹き出すように笑った。……なんでさ。
彼女の後ろに付従し幾分か進むと楽しそうに私たちについて話す声が聞こえた。
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
メイド長に連れられてやってきました図書館。
メイド長は私たちを宣言通りパチュリーさん(紫の人)のところまで連れて行くと去っていった。
彼女は興味深そうに僕に二、三の簡単な質問をした後に相席で教鞭を振るってくれた。
講義の内容は妖怪についてだ。
ここには沢山の妖怪の本があるらしく、遠く離れた西洋の妖やこちらの妖にもわかりやすく綿密に教えてくれた。彼女が言うには教えるのは僕で二人目らしい。
一人目の生徒が気になり聞こうと思ったけれど言い難そうだった(深入りしてはいけなさそう?)ので諦めた。
天照さんも興味津々で色々尋ねていた。主に皇雅さんに関係あるものだけど……。
彼女自身、皇雅さんに興味津々だった。天照さんが言う皇雅さんの武勇伝(誇張入り?)にも深々と興味を膨らませていたようだ。
日本最古の妖、四季を創った妖、高天原を自由に行き来できる妖、天照の友。
軽く挙げただけでも凄まじいと思う。と言うより僕の知り合いである妖全てそうだと思える。
そんなことを言えば、妖精に作られたゴーレムと思えない出来だと僕と姉さんを褒めてくれた。
そのうち教鞭から身内自慢に変わり談笑していると皇雅さん達が着た。(だいぶ前からいたけどむず痒くなったと苦笑しながら)
それからはレミリアさんと皇雅さんも加わって(ついでにレミリアさんがメイド長も巻き込んで)日を跨いで話し込んだ。
パチュリーさん達に次に会う約束をして、僕たちは帰路に着きました。
とても楽しい訪問でした。
……だからこそ、去り際のレミリアさんの顔が暗そうだったのが酷く僕の頭に残りました。
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
「……彼に伝えなかったの?」
「……うん」
二人の客人が帰ったせいもあってか、ここは静かだった。
先程まであった心地よい騒々しさはない。とても静かだった。
パチェの言いたいことは考えなくてもわかる。……私の妹についてだ。
ナユタもパチェに尋ねようとしたらしいけど、踏み込まなかったらしい。
「なんて、説明しようかわからなくって……ね」
「……そう」
彼ならただ一言告げれば理解して、助けになってくれるだろう。……でも、だからこそ言えなかった。
私だけ楽をするわけにはいかないもの……でも……。
「もし、次聞かれたら私は言うわよ?」
「……うん」
「あなたは……?」
多分。
きっと。
もしも。
――そうなら。
「あったら、そうなる――ね」
――私は今どんな表情をしているんだろう?
■ ◆ ■ ◆ ■ ◆
主に東方二次創作のフリーゲームやってたらだいぶ遅れてしまった……。
面白そう→面白い→やべぇ→どハマリ→クリア!→話書いてない?!
とかそんなこんなありました。
ここのレミリアさんは多分妹思いです。
ちゃんと日像鏡は皇雅に返しました。(しかし描写なし)
いろいろなところでナユタは聡い子。(でもドジっ子)




