過語り
短いですけど投稿
珍しく台詞ないです
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雲ひとつない夜空だった
それでいて星は見えずただ真っ暗な空
私は横になりそれを飽きもせず見続けていた
私は妖怪
この日本が出来る前から存在していた
友は神、妖精、妖怪、岩人、多種多様だった
人の友は作らなかった
理由は諸々あるが一番理にかなうのは寿命の関係だろう
一応いるにはいるが生きているのか、死んでいるのか…それすらわからない
その長い時を友と過ごしてきた
2500万年ほど昔だろうか…正しい年数など疾うに忘れた
私は「夢」を実現させたかった
私が世界でしたかったこと
夢を叶えるために日本を選んだこと
全ては最初の友であり、生みの親の天照を…
以前、闇に身を投じた時がある
その時にある記憶が私の中に生まれた
いや…生まれたというよりは解放された…というべきだろうか
断片的で曖昧なものだった
幾度とないときに現れては消え、現れては消え
一言で言えば既視感…だろうか
そんな曖昧なものだ
あの時声をかけられなかったらどうなっていただろう
あと少し闇に沈んだら…
それはいつの記憶だろうか
その時の我には自我などなく
妖の本能のままに生きていた
そんな我は彼女の力の根源とも言える星を私は力で絶つ
それにより世界は闇で包まれた
人は絶望し
妖怪は生まれ
妖精は人から認識されなくなった
絶望の塊である我
そんな我を今度は神が力で絶とうとする
妖は人の畏れを糧として生きる
神は人の信仰を糧として生きる
我は自分の所業で畏れにより存命し
神は私を倒すたびに信仰を得た
その争いは幾度となく行われた
しかしいずれ終わりはやってくる
長い年月続いたその戦いも人が滅びれば終わる
我であっても神であっても――だ
だがそうはならなかった
初まりで絶ったはずの天照が我を封じたのだ
幾度となく倒された事により我の力に綻びができていたのだろう
神の敵である我に涙しながら天照は我を封じた
我はあの時の天照の顔を絶対に忘れぬであろう
初めて自我ができたときが我の終わりの日だった
我が封じられ私が生まれた
この既視感からそう思うのだ
天照に聞けば知り得ることだろう
だが未だに聞けないでいた
聞けば何かが変わり、何かが終わってしまう…そんな気がして
今思えば私は生まれた時の記憶が酷く曖昧だった
この記憶と照らし合わせればその理由もなんとなくわかる気がする
太陽のない世界で見た空はこんな空だったろうか…
既視感で感じた我が私ならあの戦いの時、神は我をなんと呼んでいただろう
私には関係ないのだろうが…暇なときはいつも考えてしまっている
今の名前…皇雅は天照が私に名付けてくれた
雅は正しく生きて欲しい…と
なら皇は……
あの時の神達が我をなんと呼んでいた?
闇に身を投じ何を抱いた?
永劫に続く闇の中で私は…
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日像鏡なら私の横で云々
簡潔に言えば電話口にいない時に考え事してる感じですかね
我は汝、汝は我 とか書いてて思った。
原点回帰とかそんな感じ




