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東方神語  作者: 朱莉
神語
19/26

外伝:紅き月のささやかな日常


外伝を一つ


今回の話は時間軸も持続性もありません

未来の話なのか、過去の話なのかもわかりません


主人公も別です

短いですがおまけという位置づけでお願いします

では





「パチェ、いるかしら?」



慣れた手つきで図書館のドアを三回ノックする

しかし図書館から返事はなかった、がいつもの所かな?と小首をかしげドアを開き図書室に入る

今日も特にやることはない平和だった

だからいつものように私はこの図書館の主であり友人のパチェの元で紅茶を飲み交わそうと来ていた

パチェは言わば本の虫…と言ったら失礼か。仮にも友人だ、ちゃんと紹介しよう

種族は魔法使い、二つ名は知識と日陰の少女

種族が人間ではないので齢は優に100を超えている。まぁそこの詳しい内容はよくわかってない、興味がないとも言うが

私の知るパチェは魔法使いだからそれでいいか…

本が好き過ぎて図書館に籠っている、だから本の虫。決して紙魚しみの事を言いたいわけではない。誰が好き好んで虫の話をするか

…おっと話が逸れてしまう

後付け理由か本当だが私が聞かなかったのが悪いのか理由は定かではないが、引き籠っている理由は本と髪が傷むから、だそうだ

私のように太陽の下を歩けないならともかく朝でも夜でも出られるのだから出るべきだとは思う

昔はそう思うこともなかったが彼と会ってからはそう思う、切実に

まぁ、パチェ自体病弱で喘息があるので無理には言えないが…せめてビタミンAくらいは摂取したほうがいいと思う

…そういえば名前を言ってなかった

私の友人の名前はパチュリー・ノーレッジ。愛称でパチェ

能力は「火水木金土日月を操る程度の能力」

だから七曜の魔女とか言われる時もあるみたい


――さて、そろそろ司書室に着く頃ね

自分で建てといて正直遠いとは思っている。しかもパチェが魔法で拡張しているから尚更広く感じる

さて今日は何を話そうか



「パチェー?」

「…あら、レミィどうしたの?」



丁度本を読み終えたところらしく、私の呼びかけにすぐ答えてくれた

いつもなら肩を揺らすまで一切反応しない。最初は驚いたが数年続けば慣れる物だ

いいタイミングに来れたものだ



「お茶にしようかと思ってね、時間大丈夫かしら?」

「構わないわよ、丁度読み終えたところだし」



了承をとって移動する

移動するといっても先に述べたように外へ行くことはない。絶対に―だ

司書室とは別に広い空間がある。(主に紅茶を飲む時にしか使われていないので紅茶室と私は勝手に呼んでいる)そこで飲むのだ

本から離れているので、もし粗相をしても床や服が汚れるだけなので私としても誘いやすい

好きだと言っている本を汚すのは私だって避けたいから



「…あら?今日はハーブティーなのね」

「私の友人がくれた物よ。紅茶用にわざわざ作ってくれたの」

「レミィに友人?珍しいわね、最近できたの?」

「そういえば言ってなかったわね…私が私として生まれた時からの友人よ」

「良ければ詳しく聞きたいわね」



今まで何故話題に出さなかったのが自分でも解らないほど彼の話をしてないことに気付いた

どうでもいいって訳じゃないはずなんだけどな…なんでだろう

酒の肴…ではないが話のネタとして今日の話題は彼のことになった


私が生まれる前のこと、

太陽と月の花畑のこと、

そして彼と初めてあったこと、

いまでも時折会っていること、


流石に約束事のことまでは言う気はない。理由はただ単にはずかしいから…だ

パチェにしては珍しく興味をそそる話だったらしく、花畑あたりから興味津々に聞いてくれた



「珍しい妖も居るものね。皇雅…だったわよね?」

「そうよ。招待状って訳じゃないんだけど、準備が出来たら呼ぶつもり」

「図書に関してはわかったわ。皇雅って妖もそうだけどナユタって子にも興味があるわ」

「彼を怒らせることだけはやめといてね」

「私にだってモラルくらいはあるわ、安心して頂戴」



それが出来ないから聞いたんじゃない

とは流石に言わない。思っていても絶対に口では言わない

あの目の時のパチェは絶対に何かやらかす

今は何ともなくとも後で必ず何か起こる

とりあえず危なそうなら一言彼に伝えておけば多分大事にはならないだろう…

言わないほうが良かったかな…


私の乾いた笑いをBGMに彼女の微笑みが歌声が聞こえる図書館に彼を誘うのを私は酷く後悔するのであった






とりあえずこういうお話も書きたかったので投稿

一応時間軸は皇雅くんと出会った後です

その後なので詳しいことはわかってないです


今後もしかしたら何度か外伝を書くかもしれませんが

似たような状況で書くかもしれません


主役の名前が無いけど登場人物は二人だから問題ないだろう。多分

愛称はあるしきっと平気だろう。多分

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