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東方神語  作者: 朱莉
語り部:妖
13/26

鬼語り

なぜチルノが花に詳しいかは大抵が友達のせい。(妖精にしろ、妖怪にしろ)あとは女の子だからと思っといてください それで間違いなど有りはしないでしょう


今回はのんびりとしたお話です

そんな感じ 多分セリフ多めです


―(ダッシュ)の記号を使ってみました


ちょっと難航したので友人に想像のお手伝いをしてもらいました


今回のお話は基本的に私の自己解釈でできております


長い長い夜の出来事


■  ◆  ■  ◆  ■  ◆

月明かりに照らされ月の畑の花々が一斉に開花する


もう見慣れたその光景を横目に流して花に水をやる。しかしその時はいつも慎重に、幽香に言われた通りに慎重に水をかける

月の畑が出来た当初は何も考えずに水をやり本気で幽香に怒られた…だいぶ昔に思える光景が瞼の裏に蘇り自然に口角が持ち上がる、しかし水遣りする量には注意して。


それが終われば次は鍛錬だ


最近できた日課である木刀を振る。誰かに教えを乞うたわけじゃないからわからないが、こういうのは雑念なく無心で振るうことがいいと聞いたが私は独学だ。それにこれは所謂暇つぶし…気にすることでもないだろう


目標として考えていた数を振り終えて汗を拭い近くの木の根元で一息ついた。


…今日は何をしようか。そう思ったのは木刀振りが終わった頃だった

もともと私には日課と言えるものは少なくて、月の畑の世話と木刀振りとお菓子作りくらいしかやっていない…語弊は生まれるが基本はそれだけだ


先に述べたように花の世話は風見から教えてもらったし

木刀振りは時折チルノが相手になってくれる

菓子作りに至っては紫が心底丁寧に教授してくれた

…思えばだいぶ恵まれている


ひょんなことから生まれた私を生んでしまった天照は心底丁重に扱ってくれた。


伊邪那岐が作った土地で私の存在意義と言ってもいい夢も、紫のお陰で叶える事ができる。


日本に来てすぐに寂しさなどチルノによってなくなった。


趣向として出来た花壇も風見のおかげでより良い方向に向かっている。


諏訪子も今では尖兵と仲良く同居しており、その報告を天照共々聞いて喜んでいる。


月夜見と永琳さんは月で自分のできることを全うしていると聞いた。


いい意味で順調だった。

私の能力も最近はお役御免だった。いい意味でも悪い意味でも名前が知れてきたらしい

喧嘩を振られることもなくなり、人間とも仲良くできた

そういえば…最近知り合った妖怪がいるんだ

一言で言えば日本で一番有名な妖怪。そして力強い妖怪。

「鬼」だ。私が知る彼らは喧嘩と宴が好きな善良的な妖怪で、他の妖怪と縄張り争いをしている時に知り合った

時折ではあるが、宴会…というものにも参加させてもらっている

彼らの宴会は戦った相手と勝敗以外の付き合いをするために行っているようだ

私が誘われる理由は彼ら曰く、私の作るお菓子が女共に気に入られた。という…私としては喜ばしい事だった

宴会で紫も名を知られていて幻想郷の話もあがっていたので、そこで店を出すつもりだ と告げたら客として行かせてもらうと笑顔で告げてくれた


酒自体そんなに強くない私が覚えているのはここまでである。彼らは蟒蛇うわばみ以上に強い、勝ち負けではないが私程度では勝てるわけがない。


その宴会で伊吹 萃香という鬼女と友人となった。

背はチルノよりも少し大きいくらいだろうか?彼女も鬼なので当然酒に強く、よく負かされている。やはり見た目など信用に値しない

だがそんな彼女も私の菓子が好きだと言ってくれた。


…そうだ、今日は彼女を二人に紹介しよう

そう思い彼女に会いに行くことにした



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「…ということなんだが」

「ほんとに皇雅は急だねぇ…まぁ構わないけどさ」



多少渋ったが萃香は了承してくれた

彼女は自分の住処にて酒盛りをしていて申し訳なかったがそう告げた

そもそも彼女は暇があれば酒盛りをいつもしている様なのでいつ声をかけても同じだろう…多分。


彼女は軽く身支度を済ませると「よっと」という掛け声と共に彼女は私の両肩に足を乗せ座る

何故か彼女は私に肩車をするのを気に入っている(彼女が面倒臭がりなのもある)



「さぁ、いけ皇雅!」

「…こういうところは」

「見た目相応だろう?」

「…その通りで」



彼女は気にする程のことじゃないのか自分の体格のことを嬉しそうにしていた

後に聞いた話だと「小さいと戯れあい易くていいでしょう?」だそうだ


チルノと風見には紹介する事を知らせてはいないが、月の畑に行けば一人位いるだろうと軽い足取りで向かおうと足を進める

少し進んだあたりだったろうか、薄汚れているが朱塗りの小さな建物が見えた

その近くに文字の刻まれた石が置かれていたが削れて読めなかった



「…これは?」

「ん?あぁ社だねぇ」

「社?神を祭るための?…随分寂れているな」



暗に誰も来てないのか?と尋ねていた



「…流石に私には近寄れなくてね。清められてちゃ私らじゃ何も出来ないし、人間をここらで見たことはない…忘れられたのかもね」

「そうか…すまん、少し――」



「降りてくれないか?」と告げる前に彼女は飛び降りた。そして顎で行ってこいと促してくれた


彼女は私の知り合いに神がいることは事前に告げていたので、私がすることに察しがついたのであろう

私は社の小さな鳥居を跨ぎ、両手を合わせて拝む

自分のローブで軽く…ではあるが、長年の汚れをはたき落とす

そして丸い板のような物を捧げた



「…それは?」

「落雁という糖菓子だよ…日持ちが良いけど割れやすいのが難点かな」

「今度―」

「食べたいのかい?」

「あんたが作るものだったら須く(すべからく)食べたいね」

「それは重畳だね…」



落雁を置いて萃香のもとへ戻る



「もういいのかい?」

「文字が掠れていて読めなかったから分からないが…もしかしたら居ないのかもしれないね…それに―」

「それに?」

「いや…なんでもないさ」



今度ここに来るときには月の畑の花を添えようか。と思いとりあえずはこの場を去った



■   ◆  ■  ◆  ■   ◆

 断話:神にすらできぬ業

■   ◆  ■  ◆  ■   ◆


人が一人では生きられないのと同様に、妖や神も人なしでは生きられない

妖が人からの恐れ、恐怖を糧に生きるように

神は人からの信仰や想像を糧に生きている

人に忘れられた現実モノは儚い空想モノ


以前ここには神(空蝉)が祀られていた

人の不幸を祓う神

都合の悪い部分を切り取ってくれる神

そんな都合のいい神が

祀られていた


祀られた 

つまりは過去

人が忘れたせいなのか、

鬼の拠所が近しいせいか、

もう人は来なかった



いつ気づいたかはわからない

そこにずっといたのか

それとも

目が覚めたのか

それとも

生まれたのかもしれない

今より昔は覚えていない

そんな私に見えた風景

目の前に入ったのは小さな鬼女と奇妙な妖だった

鬼と妖は人の親子のように肩車をして歩いていた

妖はふとした時に社をみつけた

鬼は妖のすることを察したのであろう

妖の肩から降りた鬼は顎で促す

妖は社で祈り着ていた衣で汚れを落とすと同時に祓った

祓われたのは厄

かつて私が人から集めた(譲られた)いらないもの

それを跡形もなく―消し去った―

そして妖は社に供え物をして鬼と去っていった



人に恐れをもらい生きる妖が

人が恐れた厄を祓った

そんな幻想のような妖だった


■  ◆  ■  ◆  ■  ◆


「で、ここが月の畑?」

「んぐ?ぁ、おうふぁおふぁえひ」

「こんなところに鬼が来るなんて珍しいわね…チルノ、食事中は喋らないの」

「んごくっぷはっ…ごめん幽香っと皇雅おかえり、お客さん?」

「ただいま」



彼女たちは食事中だったのか木の根元で果物を食べていた

萃香は興味津々で辺りを見回し、私は二人に萃香のことを話していた



「―で、その宴会で知り合ったのが…」

「伊吹 萃香、鬼だよ。よろしくね」

「よろしくされよう!あたいはチルノ、見ての通り氷の妖精」

「風見 幽香…花の妖怪よ」



自己紹介を軽くしてあとはいつものようにのんびりとしていた

そして思い出す



「ぁ、」

「…今度はどうしたの?」

「いや、ここに来るときに社を見つけてね…そこに添える花を見繕うと思ってね」

「あまり過激な色はやめなさいよ?」



私の答えが私一人で問題なさそうだと判断してくれたのか、風見は軽く忠告して如雨露に水を汲みに行った

チルノと萃香は両者とも相手に興味があるのか話し込んでいる

「角とかひっかからない?」とか「背中の氷って羽?」と互いに質問し合っているようだ


さて、では私は花を選ぼうか…


何度か悩んで一応…彼岸花、雛菊、百日草、そして孔雀草に決めた

彼岸花と雛菊と百日草の周りを孔雀草で編み込んで囲い、多少の見た目の悪さはあったが花束を作った


風見から花言葉を聞いていたのでそう思って選んだつもりだ


…彼岸花は「悲しい思い出」や「あきらめ」といった花言葉があるが「再開」といった言葉もあるそうだ


あの社にはもう神がいないのかもしれない、しかし私が抱いたこの気持ちは無駄ではないだろう



選ぶのに時間がかかったようで、花束を作り終えた時にはもう萃香たちの話し合いや風見も水遣りが終わって道具を片付けに行っていた



「さてと、場所も覚えたし次から暇になったら来させてもらうよ」

「あぁ、好きに来ておくれ」

「また話そうねー」



チルノはブンブンと手を振り、私は手を軽く上げて帰路につく萃香を見送る

その途中で風見は戻り「またね」と告げたようだった


■  ◆  ■  ◆  ■  ◆


断話で言いたいことは「矛盾している」とかそんなことです

わかりにくいでしょうけどそう思っていただけると幸いです


ちなみに皇雅くんはそうしたつもり無いです。無意識です。めいびー


幽香さんは礼儀正しく正座なりして食べている気がする。

風見、風見言ってますが幽香さん自身名前で呼んでくれればいいのに…と思ってるけどわざわざ伝える必要ないか、で未だに名字呼び

言わなきゃ一切やらない皇雅くん、そこに痺れる憧れるッ!


↓作者の反省と感想こーなー↓

言葉の切り方が拙い


話の終始を考えるだけで数週かかる


今更ながら私の文法はいろいろ拙いようでどう表現するべきかなんどか悩んで泥沼にはまってもういいやとなって投稿している気がする



次からは改善したいな。

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