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東方神語  作者: 朱莉
語り部:神
10/26

争語り

背景色が今の色の方が好きだったりします

でも前書きと後書きの境界が見にくいのが難点

■  ◆  ■  ◆  ■  ◆これで境界にしてるつもり…です


いつも二マスほど開けて描写なり台詞なり感情なりを書いてるんですが


( )で台詞っぽいのがあったら心中表現としておりました

『 』はなにか能力でって事にしました 前は‘‘ ’’でやってたんですが 簡単に表示させようとか変に気を使いました


お待たせしました 神語新話です


もう私はめげません

■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「それっ!!」

「ちっ!!」



身長差を活かして諏訪子は動き回り神奈子を翻弄する。諏訪子は神力で空間を蹴り一重で裏側に回り込み、鉄の輪を放つといった動作を行い続ける

未だに相手の攻撃の詳細は掴めていないが、諏訪子はわからないから諦めるという選択肢を選ぶくらいなら無謀でも果敢に攻める事を選んだ。



(やるべきか…いやまだ種明かしするには十分じゃない…)

(まだ来ない…でも無傷だったのは何故?)



その動作は微力ながら神奈子に痛手を与え、多少ではあるが動きを緩慢にさせた

諏訪子は持久力を、神奈子には損傷を。しかし塵も積もれば…というが大きな戦力差の前にはあまり功を成さなかった



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



「調子に…乗るなぁぁぁぁぁぁ!!」

「くっ…」



神奈子は数本の御柱で無造作に空間を薙ぐ。どうやら諏訪子の速度を追えてなかったようで(それとも損傷を与えられたせいか)顔には怒りと焦燥が見えた



「お前のことを見くびりすぎたあたしも悪いが、そのあたしをここまで怒らせたあんたも悪いんだ…種明かしも含めて、あんたが絶望するまで完膚無きまでに叩きのめしてやるよ!」



狙う必要はない。とも取れるように神奈子は御柱を矢次早に射出した



(諏訪子は意気消沈するどころか相手の手の内を見ないと諦めない…ただでは負けたくない…といったところか)



私は空を見上げ、時折来る神力で出来た弾丸や鉄の輪などを盾で捌きながらそんなことを考えていた


(だが…)



盾を解除することはせず、二人から視点を逸らすこともなく、その争いを眺めて

音は出さず、口を動かし、届くかわからないが彼女に発した



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



神奈子が御柱を振り回して間合いを離されてから一方的だった

何度殴られたのか覚えてないし、何度気を失いかけたかも覚えてない

あいつの御柱だって数十本は受けた

空中戦をしていたが、飛ぶ気力がなくなったら今度は地上戦だ

一方的なのは変わらないけど

何度か反撃もしてあいつが持っていた藤枝の能力もわかった


あいつの藤枝(恐らくは神力で出来た代物)は鉄製の武器を錆びさせて威力をなくしていたのだ

私の初手で鉄の輪を錆びさせていたから無傷だったのだ

鉄製の武器は石よりも強固で傷を作り、狩りや調理に重宝してた

でも流石に錆びたら使えないもんだなぁ…



「ぐぅっ!」



痛みから逃げるように沈思ちんししていたが、また神奈子に殴り飛ばされ思考が遮断された

殴られた勢いも殺せずに無様に転がり仰向けになる

転がる時に見えた神奈子は隠すこともなく笑っていた

嫌な奴とか思うところもあるけど、争いだからしょうがないとか思っている自分もいる

勝ってたら私だって笑うだろう



(やっぱり思ったようにいかないもんだ…一矢報いたかったけどさ…こんなに一方的じゃ…逆に清々しいよ…はっ…はは…は)



意図せず笑いが溢れる

身体は動かせず、顔だけで周囲を見れば護る護ると言っていた村は無傷で、私はボロボロ。傑作だよ

…神よりも妖怪の方が優れている…なんてさ


あの妖怪は仕事をしたんだなぁ…

ふと思う、あいつは今どう思ってるんだろ…

弱いなぁ とか言われるかなぁ

私は無傷だぞ とも言われそうだ


少し顔をずらせばあいつが見えた

あいつは私が見ているのが見えたのか それとも丁度その時に私が見たのか

それはわからなかったけどあいつは口を動かしていた



『心残りはもうないかい?』



と。

そういえばコイツとやり合う前に勝ち負けを気にするようなことは言われてなかったや

何を気にしてたんだ…私は

心残り?あるに決まってる……というか考え事するくらい余裕なら一発くらい攻撃できるじゃん…

足は動かない、腕も持ち上げるのが精一杯だ、…体に余裕なんか一切ない

けど神力はどうだ? 一方的にやられすぎてこっちは有り余るくらいだ

妖怪の言ってることに付き合うのもどうかと思うが、このまま諦めるなんて嫌だ


先程までの後ろ向きの思考が全て吹き飛び、いつ攻撃を入れるかだけを考えていた

神力はある、なら絶対に当てる。

絶対に当てるなら全部の神力を叩きつけてやる

私が気を失うほどの全力の威力を乗せて



私の思いが通じたのか、はたまたあいつがもう面倒になったのかわからないが神奈子が近づいてきた

警戒もなく、歩いてきて私の首を掴み、無理やり目線を合わせた



「………」

「喋る気力も無いようだねぇ…でも目は死んでない…だけど此れで終わりにしてあげるよ!!」



あいつは首を掴んだ逆の手で握り拳をつくり振りかぶる

殴られる寸前に、私は少ない力で両手を叩いた



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



振りかぶった拳が諏訪子に命中する前にあいつは手を叩いた


下から身震いがするほどの力を感じて、反射的に諏訪子から離れようと地を蹴る

瞬間、地面から白く大きな蛇があたし目掛けてに大口を開けて突っ込んできた


(チッ!!)


思わず舌打ちをした 目が死んでないことも理解した、恐らくは神力でできた蛇だろう

諏訪子の攻撃が少し遅ければ。あたしの攻撃が速く到達していたら。もしそうだったらあれ(白蛇)に飲まれていただろう



「しかも、追尾式とはな!」



未だに終の見えないその長い体躯。あいつの神力が長さだったのならあたしの神力が突く方が早いな…

そこまで考えて、あとは何も考えず逃げに徹した


まさかこの後二日も追いかけられるなんて思ってもみなかったが…



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆



蛇の全貌が現れるのと同時に蛇は消えた

ペース配分なんて考える隙もなく全速で逃げに徹した神奈子は肩で息をして休んでいた(御柱で攻撃はしていたが全部飲み込まれた)

諏訪子は蛇を出してから即座に気を失っていたようで傷は痛むが今も深く眠っていた


別談であるが、風見は村に花を植えて育てていた


私とチルノは氷の壁と盾を解除して二柱に合流していた



「ご苦労様…でいいかな?」

「…はぁ…はぁ…」

「おー…盛大に疲れてるねぇ、神様でも疲れるんだなぁ」

「妖精…と妖…怪か…ふぅ…はぁ…何のようだ?」



息を整えながら神奈子は睨んできた

警戒しているんだろう



「可能性を見せてもらったお礼にね」

「…?」

「諏訪子が目を覚ましたらこれを」



丸い錠剤を二つ神奈子に渡す



「なんだこれ?」

「諏訪子には私から…といったら飲んでくれるだろう、諏訪子が飲んで大丈夫そうなら君も飲めばいい。私の畑の薬草で作った薬だよ」

「参考までに言うと妖精と妖怪と人間には効いたよ」

「ふぅ~ん?」



チルノがそういうと神奈子は即座に飲み込んだ



「…おぉ」

「妖精が言うんなら嘘じゃないだろうしな、悪意もなさそうだし…ってこれ苦っ!」

「良薬口に苦しって言うんでしょ?なら神にも効きそうだねぇ」

「言わなかったが天照にも効いたし…大丈夫さ」



天照という単語で神奈子は顔をこちらに向けた



「そういえば、そいつから聞いたんだが…お前、天照様とどういう関係なんだ?」

「国譲りでどうせ高天原に行くんだから、その時に天照に聞くと良いさ」

「それもそうか」

「私の名前は皇雅…と言うんだが天照には妖怪の知り合いはいるのか?と聞いたほうがあいつから説明されるだろうよ」

「手馴れた紹介だねぇ?」

「神相手の紹介は慣れたものさ。私が妖怪というのも理由だな…さてと、薬も渡したしもう一人と合流したらここを発つよ」



私がそういうと興味が無いのか神奈子は「そうか」とだけ言って、寝ている諏訪子を見ていた

私とチルノは風見がいるであろう村のほうへそのまま足を向けた



■  ◆  ■  ◆  ■  ◆


私の中で皇雅くんは性格が定まらないことで定評のあるキャラです

誤字確認はしていない(キリッ


前回まえがきで書いた先送りはもう実行してましたね

どこでとかは言いませんけど

一番好きなキャラは誰だろう。。。ミスティア とかおもってたら吸血鬼姉妹のグッズが多いという…(・3・)アルェー



次はとある妖怪を出す予定


どこかの偉い人は言いました。予定は未定で決定ではない…と


音も出さずに声を出すというのは比喩です

心に語った

とでも言いますかねぇ…多分


力と神力は別物です。

非想天則で5枚使った大技の蛇…って言ったら私は嫌な思いでしかないあいつが出てくる

…だから 出した

後悔はしていない


あと一言言わせてもらえば東方の名前辞書が消えてしまったのでなんとか復旧しようとしているところだったりします

どうやって入れたっけなぁ…

閑話休題


戦闘描写を書いているとどうもまとまりのつかない今日この頃


苦手だなぁ 皇雅くんの能力で次から片付けようかなぁ


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