表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不遇職『翻訳家』が、古代龍の愚痴を聞きながら異世界飯で聖獣娘を囲う件  作者: 寝不足魔王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/25

第23話 3人娘の料理争奪戦スタート

リルが定住して数日、辺境の家は朝から賑やかになっていた。


キツネビが狐耳をピクピクさせてキッチンに立ち、尻尾をブンブン振った。


「今日のご飯は私が作ります~! 甘いパンケーキでみんなを幸せにします~!」


ミズナが尾びれをパタパタさせて水溜まりから顔を出し、鱗をキラキラさせながら言った。


「私の海の味で作ります~! 海鮮スープとご飯で、みんなの体を癒します~!」


リルがツリ目を吊り上げ、翼をパタパタさせて割り込んだ。


「父上のご飯は私が作ります! べ、別に父上が好きとかじゃないですけど……! 肉料理で父上を満足させます!」


3人娘が一斉にキッチンに集まり、料理争奪戦が勃発した。


花音がポニーテールを揺らして俺に駆け寄った。


「ユウマ! みんな料理したいって言い出してる! 可愛いけどカオスだよ! 私も手伝う! ユウマ、仲裁して! みんなの料理食べたい!」


俺はキッチンの端で材料を並べながら、脳内リリと会話をしていた。


「ユウマくん! 3人娘の料理争奪戦スタートや! キツネビちゃんの甘いもの、ミズナちゃんの海鮮、リルちゃんの肉料理で競うパターンやで~! キッチンがカオスになるわ! あたしもう笑いが止まらん! ユウマくん、フォローしてあげて!」


リルがツンデレで鍋を火にかけた。


「父上のために……肉を焼きます! べ、別に父上が喜ぶ顔が見たいとかじゃないですけど……!」


キツネビが甘い生地を混ぜながら尻尾を振った。


「パンケーキも作ります~! みんなに甘い幸せを~!」


ミズナが海藻を投入しようとして尾びれで水を跳ねさせた。


「私の海の味も入れます~! 海鮮スープでみんなを元気に~!」


キッチンが一瞬でカオスに。

リルの肉が焦げ始め、キツネビの生地が溢れ、ミズナの海藻が鍋に大量投入され、味が混ざり合って変な香りが漂う。


花音が鍋をかき混ぜながら大笑い。


「ユウマ! 何これ!? 甘じょっぱい海鮮肉パンケーキ!? みんながんばってるけど……味がすごいことに!」


リルがツリ目を潤ませて落ち込んだ。


「父上に……こんなもの出せない……私、失敗しちゃった……」


キツネビが狐耳をぺたんと下げて謝った。


「ごめんなさい~! 私のパンケーキも混ざっちゃって……」


ミズナが尾びれをしょんぼりさせて言った。


「私の海の味が……みんなの味になっちゃいました~……」


ヴォル爺が庭から低く覗き込み、鍋を一口食べた。


「……ふむ。

全部混ざった味……悪くないのう。

わしは全部食う。」


龍様が巨大な口で鍋ごと平らげ、満足げに唸った。


「……これも……味じゃ。」


みんなが一瞬固まり、次に大笑い。


キツネビが狐耳を立てて言った。


「龍様が食べてくれました~! みんなの料理、成功です~!」


ミズナが尾びれをパタパタ。


「みんなの味になりました~! これからも一緒に作りましょう~!」


リルがツンデレで頰を赤らめながら言った。


「べ、別にみんなと一緒に作りたいとかじゃないですけど……! 父上のために……また作ります……!」


花音が俺に抱きついて笑った。


「ユウマ! みんな可愛い! 料理争奪戦も楽しかったよ! これからも毎日こうしよう!」


リリが脳内で締めくくった。


「3人娘の争奪戦大爆笑や! 失敗から絆深まるパターン最高やで~!

これでハーレム3人体制の日常基盤できたわ! 次はもっとすごい騒動来るで~♡」


辺境の朝は、変な味の料理とみんなの笑い声に包まれていた。

不遇職の翻訳家生活は、ますます賑やかで、温かいものになっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ