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・・・そして退院の日がやってきた
拓真「色々と買い物しないとな。
何か欲しいものあるか?」
萌「………」
拓真「何だよ?何か言いたいことが
あるなら言え」
萌「ほ…ほ…欲しいものなんて…別に…」
拓真「お前そんなに手に力入れて
痛くねーのか?見せてみろッ」
萌「えッ!?」拓真は萌の手をとる
拓真「ほらッ、傷できてんじゃねーか。
そんなに力入れなくても
言いたいことがあるなら言えばいーんだよ。
俺は怒らねぇから」
萌「!?」
拓真の俺は怒らないからという言葉に
どうしてあたしが家に帰りたくないのか
なんとなく分かっているんだと萌は思った
(拓真side)
力で抑え込まれることによって
自分の意見が言えなくなる…
分かるよ…俺もそうだったから…
でも自己主張しねぇと
何も始まらねぇんだよ…