022
マンションに着くと玄関前に見知らぬ女性がいた。
何やらドアノブをガチャガチャ回している
「あれ?何で開かないのー?
この鍵で合ってるはずなんだけどなぁ。
拓真、もしかしてまた鍵変えたとか?」
その女性はひとりでぶつぶつ言っている。
後ろにいる萌に気づいていないようだ。
拓真?どういう関係?萌は不安に襲われる。
その不安を抑えながら「あのー、ど、ど、どちら様ですか?」と聞いた。
今目の前にいる女性が振り返ってこちらを向く。
「え?あなたこそ誰?
もしかして拓真の彼女?」
萌「え?えっと…」
言ったほうがいいのかな…でもこの女性誰なのか
分かんないし…
「鍵貸してくれない?」
萌「え?」
「家入りたいんだけど、開かなくてさぁ」
返事を聞く前にその女性は萌の右手から鍵を取って
ドアを開けた。
部屋に入るなり「うわー、相変わらず綺麗にしてんのね」そう言った。
「どうしたの?早く入りなよ。
その袋に入ってる食材、冷蔵庫入れようか?」
萌「え、あぁ…」
萌から袋を受け取って食材を冷蔵庫に
入れながら「あ、まだ自己紹介してなかったね!
あたしは奈緒。拓真の姉!」
萌「え!?お姉さん!?」
奈緒「そんなにびっくりする?」
萌「お姉さんがいるなんて聞いてなくて…」
奈緒「そうなんだ!で?あなたは?」
萌「秘書をやらせてもらってます。
萌と言います」
奈緒「秘書なのに一緒に住んでるの?」
萌「あ、えーっと…色々あって
居候とゆうか…」
奈緒「ふーん、そうなんだ。
何か作るの?」そう言って奈緒は
冷蔵庫の食材たちを指差す。
萌「あー…トマトパスタを作ろうかなって。
でもあたし料理が上手じゃなくて」
奈緒「じゃ、一緒に作ろっか」
萌「え、いいんですか?」
奈緒「もちろん!」
奈緒と萌はやるべきことを分担して
トマトパスタを作っていく、、、、、
奈緒「完成!!!」
どーんと机の上にお皿に入った
トマトパスタを置いた。
萌「美味しそう!」萌の目はきらきら輝いている。




