7. 清華の下着
「ふう。危なかった...もう少しで清華ちゃんの大事なお胸を...」
家に帰ってきた流美はベッドに倒れ込み、今日、最後に清華のブラジャーを外しそうになったことを考えていた。
「はあ...着替えなきゃ...下着も一度洗って...」
そう言うと、制服をハンガーにかけ、下着も外す。
「あっ!下着!」
最初に着けていた下着を無造作にカバンに詰め込んだことを思い出し、慌てて取り出す。
「汚れてないよね...」
そう言って、埃などが付いていないか確認していると、違和感に気づいた。
「あれ?私のブラジャー、こんなに大きくない...ってもしかして!!」
流美は帰り際のことを思い返す。
「私、清華ちゃんに気づかれたんじゃないかと思って、慌てて良く確かめずに持ってきちゃった...色も同じだったし...」
それに気づいた途端、流美の顔が真っ赤になる。
「こ、これ...清華ちゃんの...」
大きなブラジャーを眺めていると不思議な気持ちになってくる。
「ここに...清華ちゃんの可愛いお胸が...」
下着の裏側を撫でてみる。
「あん!」
思わず変な声が出てしまった。体がほんのりとほてってくる。
「ま、まさかこっちも...」
もう一枚の下着を取り出すと、広げてみる。
(似てるけどちょっと違う...やっぱり...清華ちゃんの...)
そんなことを考えながら恐る恐る裏側を覗いてみる。
「あっ!」
流美の顔が赤くなった。
(うっすらとシミが...清華ちゃんでもこうなるんだ...)
流美はゆっくりと下着を顔に近づけていく。
「ダ、ダメだよ!...こんなことしちゃ!」
口ではそう言うが、手は止まらない。
そしてシミに鼻を当てると、思いっきり息を吸い込む。
「ああん!!」
また変な声が出てしまった。
(ほんのりだけど...清華ちゃんのにおい...こんなにおいしてるんだ...)
そのにおいは流美の感情を大きく刺激する。においをこれでもかというほどに嗅ぎまくる。
「い、いいよ!!素敵!清華ちゃん!!私...変な気持ちに...」
流美の体はほてり、特におなかの下は熱いくらいになっていた。
「・・・」
流美は下着をじっと見つめている。
そして思い切ったような顔をすると...下着に足を通した。
下着がだんだんと上に上がっていく。
そして、そこに触れた瞬間。
「ああ~~~~ん!!」
流美は大きな声を出してしまった。
(やだ!誰かに聞かれてないよね?!)
流美は一瞬冷静になるが、すぐに元の世界へ戻っていく。
「清華ちゃんのが...はぁはぁ...私の...あそこに...」
顔が紅潮してしまっている。息も少し荒くなっているようだ。
「これ...」
ついでにブラジャーも着けてみる。
「清華ちゃん、こんななんだ...おっきい...」
清華の胸を実感できた気がして、幸せな気分になる流美。
「清華ちゃんの...お胸...」
そんなことを口走りながら、ブラジャーを両手で包んでみる。
「あん!」
また、声が漏れてしまった。そして、
「私...もう...」
精神が高ぶり、想像だけでは我慢できなくなった流美が下着の中に手を入れる。
しかし、最後の理性が邪魔をした。
(ダメ!清華ちゃんの下着が汚れちゃう!!)
そう思った流美が下着を下ろすと...ツ~~~~~っと透明な糸を引いた。
「やだ!!」
それは流美を正気に戻らせるのに十分だった。
急いで下着を脱ぐと、広げて中を確かめる。
「ちょっとだけ...ついてる...」
流美の顔が青ざめる。
そこにはべっとりとした液体が付着していた。
「今なら間に合う!!」
そう口にした流美はブラジャーも外し、部屋着のワンピースだけを身に着けると、そこにある下着を手に持ち、急いで洗濯機に向かうのだった。
☆彡彡彡
「流美...おはよう...」
「うん...おはよう...清華ちゃん...」
翌朝、流美を迎えに来た清華が、玄関で挨拶を交わす。
二人とも真っ赤な顔で気まずそうにしていた。
「あ、あの...これ...ゴメン...間違っちゃって...ワザとじゃないよ!本当だよ!!」
流美が紙袋を差し出しながら必死な顔で釈明する。
「分かってる...流美がそんなことするわけないものね!...私も気を付けるべきだったわ!」
清華はそう言って、紙袋を受け取った。
「・・・」
中を確認する清華。
そして自分のだと理解すると、
「洗ってくれたのね...ありがとう...汚いもの持たせてゴメンね!」
申し訳なさそうな顔で謝ってきた。少し顔も赤くなっている。
「そ、そんなことない!!とっても素敵だった!!汚したのはむしろ私...ってなんでもない!!なんでもないから!!」
流美は大真面目な顔でそう言ったかと思うと、突然、何かに気づいたように慌てて釈明を始める。
「どういうこと?」
清華が不思議そうな顔をしているが、
「い、いいじゃない!私は気にしてないから!...それより早く学校行こ!」
流美は誤魔化すようにそう言って、清華を急かした。すると、
「待って!流美のも返さなきゃ...」
そう口にすると、清華もまた紙袋を取り出す。
「あっ!」
それを見た流美の顔が赤く染まった。
「・・・」
流美は紙袋から中身を取り出すと、気になる場所を確認する。
「洗ってくれたんだ...でも前より綺麗になってない?」
流美は下着の裏を眺めるとそう口にした。
「う、うん...その...シ、シミを落とそうと頑張ってみたの...」
そう答えた清華の顔は真っ赤っかだ。
「ゴメン!!私こそ汚いもの残してきちゃって!...それに...清華ちゃんにそんなもの洗わせるなんて!!」
流美は今にも泣き出しそうだ。
「だ、だ、大丈夫よ!!その...流美もおんなじ女の子なんだなって...それに流美のだと思ったら汚くなんてないし!!」
清華はそう力説するが、
「清華ちゃんのとは大違いだよ...こんなんじゃ...お漏らしした時、はかせてあげれないね...」
流美の目が涙で潤む。
「大丈夫よ!!流美のだったらはける!!...それに...新しい可愛い下着、買ったでしょ!...それを...はかせて...欲しいな...」
清華はそう言うと、また頬を染めた。
「清華ちゃん...」
潤んだ目で清華を見つめる流美。
「さあ、学校に遅れちゃうわよ!行きましょ!その下着は部屋に置いてきて!」
清華は照れくさそうにそう言うと、にっこり笑うのだった。