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6. 下着姿を見せ合っちゃいました

「ただいま~~~!」

「お邪魔しま~~~~す!」

家に帰ってきた清華(さやか)。続いて流美(るみ)も入ってくる。

「あら、流美ちゃん。いらっしゃい!」

清華のお母さんが出てくる。

「ただいま!お母さん。あの...これからちょっと取り込むから部屋には絶対、入ってこないでね!」

清華が帰宅早々、そんなことを言う。

心なしか顔が赤くなっているようだ。

「あらあら、お茶も出さなくていいの?」

お母さんが不思議そうな顔をするが、

「だ、大丈夫です!もっと結構なものいただきますから!」

「流美!!」

慌てて答えた流美の言葉に、清華が更に赤くなる。

「ふふふ。流美ちゃんは相変わらず元気ね!じゃあ何かあったら居間にいるから呼んでね!ごゆっくり!」

清華のお母さんはにこやかに笑うと居間へと戻っていった。



<ガチャ!>

「ふう!ビックリした!」

部屋へと入り、扉を閉めると清華が誰にともなく口にする。

「ゴ、ゴメン...」

流美が謝るが、

「いいのよ!なんか分かってくれたみたいだし...」

清華がそう言うと、

「そ、それじゃあ...」

流美が赤くなって俯く。

「うん...」

清華もつられるように頬を染め、俯くと、二人は申し合わせたように買ったばかりの下着を取り出した。

「やっぱり、可愛いね!」

「うん!」

下着を見て言葉を交わす流美と清華だったが、

「・・・」

「・・・」

二人とも相手の様子を窺うように固まっている。

やがて沈黙に耐えかねた流美が、

「あっ!私、外で着替えるね!」

そう言って部屋の外に出ていこうとした。

「待って!外だと、家族が通るかも...ここで着替えましょ!」

そんな流美を清華が止める。

「で、でも...」

流美が何か言いたそうにしていると、

「お互い背中を向けて着替えれば、見られないわ!それで問題ないでしょ!」

と清華が提案した。

((わ、私は見られても...))

二人は共にそんなことを考えていたが、口にする勇気もないまま、黙って背中合わせになる。

<シュルッ!>

リボンをほどく音が同時に部屋に鳴り響いた...


(あっ!清華ちゃん、今、スカートを...)

音や雰囲気で後ろで何をしているかは自然と伝わる。

(る、流美。下から脱いじゃうの?今振り返れば流美の可愛い...ダメ!我慢しなきゃ!)

清華は後ろを振り向きたい衝動に必死で耐えていた。

(清華ちゃん、ブラジャーを...清華ちゃんの綺麗なお胸、見たいな...って何考えてるの!私!)

そしてそれは流美も同じだった。

「「・・・」」

全て脱ぎ去った後、しばらく動かない二人。

((い、今、二人とも...このまま振り返れば...))

しかし、二人ともその勇気が出ないまま、新しい下着を着け始めてしまった。

((あ~~~あ、私ったら...ダメだなぁ...))

そして二人とも下着を着けると、

「も、もういい?着けたけど...」

「い、いいわよ!じゃあ、『いっせ~~の』で!」

そう言葉を交わした流美と清華は、

「「いっせ~~の!」」

...振り返った。


「「可愛い...」」

二人の惚けたような声が重なった。

「「ふふふ」」

思わず二人で笑い合う。

「ホントに可愛いよ!清華ちゃん!」

「流美だって!」

そう言いながら、二人の目はお互いの胸、そしておへその下へと移る。

(か、可愛い...)

流美はじっと清華の大事な部分を守っている下着を見つめていた。

「そ、そんな見ないで...」

清華の声が耳に届くが、流美の意識は下着に夢中だった。

(生地が滑らかでとっても綺麗...それにアクセントのリボン!)

「ダ、ダメ!そんな近づいちゃ!」

そんな清華の声は今の流美には届かない。

(なによりレースの部分からうっすらと覗く素肌が素敵...よ、欲を言えばもう少し...)

「も、もう!流美ったら!...そんなに...気に入ってくれた?」

恥ずかしそうな清華の声に、

「うん!とっても!!」

そう答えて、今の自分に気づく。

清華の下着に顔がくっつくほど近づけて眺めていた。

「ゴ、ゴ、ゴメン!!...私ったら...」

流美が慌てて離れると、

「もう!恥ずかしかったんだから!!」

そう言って清華が頬を膨らます。

「ゴメンね...」

流美がシュンとなると、

「ふふふ。でも喜んでくれて良かった!」

その様子が可愛かったのか、思わず笑みがこぼれる清華。

「清華ちゃん...」

流美がホッとした顔になると、

「でも、次は私の番だからね!」

そう言って、清華が流美の下着に顔を近づける。

「ダ、ダメ!そんな近づいちゃ!」

流美が真っ赤になるが、

「ダ~~~メ!許してあげない!!恥ずかしいと思うけど我慢してね!」

そう言って、流美の下着に更に顔を近づけ、眺め始めた。

「!!」

真っ赤になって目を閉じる流美。

「可愛い...」

清華の陶酔したような声に、

「本当に?私、清華ちゃんみたいに綺麗じゃないから...ガッカリしてない?」

流美が心配そうに目を開けるが、

「何言ってるの!私にとって世界で一番、可愛いのは流美よ!...下着も可愛いし、相乗効果ね!とっても素敵...」

清華はそう言って頬を染めた。

その様子を見た流美は、

「良かった...これからも...見たいときは言ってね!...清華ちゃんになら...いいよ!」

同じく頬を染めてそんなことを口にするのだった。

「ふふふ。私もよ!お互い、可愛い下着の時は見せ合いましょうね!」

清華もそう言うと、流美のそこから顔を離す。


二人は前から、後ろから。時には近づいて、あるいは遠くから。お互いの下着姿を見つめていたが、その時はやってくる。

「あっ!もうこんな時間!...帰らないと...」

流美が名残惜しそうに言うと、

「そうね...下着はこのままで制服だけ着てくといいわ!脱いだ下着は忘れないでね!」

清華がベッドの上を見て頬を染める。

そこにはお互いの制服と、脱いだ白無地の下着が2セット、無造作に置かれていた。

「う、うん...」

流美もそれを見て赤くなると、制服を着用しだす。

「清華ちゃんは着ないの?」

動く様子のない清華に流美が声をかけると、

「うん。明日までにこの下着、洗濯しときたいから、流美が帰った後で下着、替える...その後は...部屋着を着るから...」

そう言って、制服をハンガーに掛け出した。

「そっか...」

制服を着終わった流美。

「あっ!」

そんな流美に清華が声をかける。

「なに?」

流美が首を傾げると、

「リボン...曲がってる...」

そう言って流美に近づくと、リボンを結び直し始めた。

(さ、清華ちゃん。こんな近くに!!...いい香り...)

清華の素肌から漂ってくる何とも言えない良い香りに惚けていると、かがんだ清華の下着の谷間が見えた。

(す、すごい!チラッとお胸が...綺麗...直接...見たい...)

流美が無意識に清華の背中に手を伸ばすと、

「はい!出来た!!」

清華がリボンを直し終えて、流美に笑いかける。

「わわわ!」

慌てて手を戻す流美に、

「どうしたの?」

清華は不思議そうな顔をする。

「な、な、なんでもない!!...じゃあ!」

流美はベッドの上の下着を手に取り、カバンに放り込むと、急いで清華の部屋を後にするのだった。


「どうしたのかしら?あんなに慌てて...」

流美の様子に首を傾げていた清華だったが、下着に手をかけると外し出す。

「やっぱり、ちゃんと着ける前には洗濯しときたいわよね!」

そう言って脱いだ下着を見つめた清華だったが、元々着ていた下着を着けようとベッドの上に残された下着を手に取った。

その瞬間!

「る、流美!!」

血相を変えた清華が慌てて部屋を飛び出そうと、ノブを掴む。しかし、

「わ、私...」

自分が何も身に着けていないことに気づくと、パッとノブから手を離した。

「こ、これ...どうしよう...」

そっと手にした白無地の下着を見つめると、清華はこれ以上ないほど顔を赤く染めるのだった。


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